エックスサーバーとwpXレンタルサーバー、どちらがおすすめ?

簡単にワードプレスが使える初心者におすすめのレンタルサーバー

2016.11.24

タロログでは、ワードプレスでブログを作るのにエックスサーバーをおすすめしています。

ただ、エックスサーバーにも幾つか種類があるのをご存知でしょうか?

通常のプランは、X10・X20・X30の3種類用意されています。

このほかに、ワードプレス専用の「wpXレンタルサーバー」というのもエックスサーバー株式会社で運営されているのです。

もちろん、通常のプランでもワードプレスを利用することができます。となると、wpXレンタルサーバーはどのような点でワードプレス専用と謳っているのでしょうか?

また、通常のプランでワードプレスを利用すると何か不都合な点があるのかも気になりますよね。

ということで、今回はエックスサーバーの通常プランとwpXレンタルサーバーを徹底比較して、ワードプレスでブログを作るならどちらを利用するべきかまとめてみました。

通常プランはX10・X20・X30の3種類がありますが、一番オーソドックスでwpXレンタルサーバーに条件が近いX10プランを例に比較しています。

X10とwpXの大まかな違い

まずは、2つのレンタルサーバーを比較してみたのが下の表です。

X10プラン wpX
初期費用 3,000円(税別) 5,000円(税別)
月額料金(3ヶ月契約) 1,200円(税別) 1,200円(税別)
容量 200GB 30GB
転送量目安 70GB/日 50GB/日
ワードプレス設置可能数 無制限 10個
ワードプレス以外のCMS ×

違うのは、

  • 初期費用
  • 容量
  • 転送料目安
  • ワードプレス設置可能数
  • ワードプレス以外のCMSをインストールできるか否か

の5点になります。

初期費用は2,000円の差がありますが、月額利用料金は一緒なので長期的に見れば、そこまでの差にはならないでしょう。

容量は6倍以上の差があります。wpXの30GBでも十分に足りるとは思いますが、動画や画像を大量に使用するサイトは注意が必要です。

転送料は表で見るとX10プランに軍配が上がりそうですが、wpXはリバースプロキシ※1という仕組みを用いることでサイトを高速で表示させることができます。実際には、wpXの方が実際の速度は速いようです。

※1リバースプロキシとは
本体のサーバーへの中継地点となる代理サーバーのこと。本体サーバーの負担を軽減したり、セキュリティ対策に用いられる。

複数のサイトを同時に持つという方もいらっしゃるともいます。wpXはサイトが10個までなので、それ以上のサイトを作る場合はX10プランの方がいいでしょう。

wpXはワードプレス専用と謳っているだけあって、それ以外のCMSをインストールすることができません。ただ、個人や中小企業でワードプレス以外を使用するという方もあまりいないと思いますのでそこまでデメリットでもないでしょう。

ざっと比較するとこのような感じです。wpXはワードプレス専用となっていますが、インストールできる数が少なくなっている点など気になる点もありますね。

一応サイトの高速表示を特徴としてあげていますが、通常のエックスサーバーも他のレンタルサーバーと比較しても十分な速さを誇っているため、そこまで差を実感しないかもしれません。

月間で数十万、百万以上の大量アクセスがあって、初めてwpXの本領が発揮されるというような感じです。

wpXの特徴

wpXレンタルサーバの大きな特徴は、リバースプロキシによるキャッシュ処理※2やNginx※3などによるサイトを高速で表示させることができるという点です。

※2キャッシュ処理とは
一度アクセスしたウェブコンテンツを保存して、再度アクセスした時に読み込ませる技術。
一々サーバー上のデータにアクセスしないので、高速表示ができるようになる。プロキシサーバーの図
※3Nginxとは
ウェブサーバーの一つ。
静的コンテンツ(個々の記事ページや画像などアクセスのたびに内容が変わることがないコンテンツ。対して、検索結果ページなど内容が変化するコンテンツを動的コンテンツと呼ぶ)を高速配信できるように設計されているのが特徴。

この技術のおかげで、スペック上では優れているX10プランよりも高速表示が可能になっているというわけです。

しかし、この技術にはデメリットがあります。

例えば、サイトの更新作業をしているとき、編集内容を保存してもすぐには実際のサイトに反映されないときがありませんか?

それは、あなたが使用しているパソコンにキャッシュ処理されたデータが残されていて、それを表示しているからです。変更後の内容を見るためには、時間を置くかキャッシュデータを削除する必要があります。

プロキシサーバーのキャッシュ処理も同様で、特にアクセスしたときの状況によって内容の変化する動的コンテンツ(ユーザーによって内容が変化する会員制サイトなど)には向きません。

また、プラグインの中にはこのキャッシュ処理技術と相性が悪いものもあり注意が必要です。

まとめ

以上のことを踏まえると、

普通にブログを始めるのであれば、エックスサーバーの通常プランでも十分。

数十万、数百万とアクセスを集めるような超人気ブログはwpXレンタルサーバーが良い。

ということで、よほどのことが無い限りはエックスサーバーのX10プランがタロログのおすすめです。
※タロログの記事は、エックスサーバーの通常プランを申し込んでいる前提で解説しています。wpXレンタルサーバーの場合と異なる場合があるのでご了承ください。

 

補足

エックスサーバー株式会社社長の小林尚希さんが、直々に2つと「シックスコア」という別のレンタルサーバーの違いについて解説しています。こちらも参考にしてみましょう。

エックスサーバー、 シックスコア、 wpX それぞれの違い

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マツ

高2から陰キャでコミュ障になり、最終学歴高卒フリーターの人生がけっぷち屑野郎へ。 こっから人生大逆転ホームラン狙ってます。担当はゲームとお菓子調達です。よろしこ 最近、4コマ漫画のブログをはじめました。 クリック