西成の中心に立つ男K

どうも、しんたろうです。

以前も少し話しましたが、西成時代に手配しという仕事をしていました。

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最初は日雇い労働者のおっさん達と一緒に現場仕事をしていましたが、

手配師のKさんという人に誘われ、
わずか1日にして現場仕事から手配師という仕事に昇格。

 

西成金(西成の成金)への道を駆け上ったわけです。

 

西成で僕を救ってくれた心優しい手配師Kさん

西成で無一文の僕を、手配師に誘ってくれたKさん。
感謝も余って、もはや尊敬のレベルにまで達していました。

というのも、手配師は朝の4時、5時には事務所に行って、車をあいりんセンターに回さないといけないのですが、朝が苦手な僕にとっては、とても過酷な仕事だったんです。

でもKさんは遅刻するなんてことはもちろんないし、
むしろ遅刻しそうな僕を気遣い鬼電で叩き起こしてくれるような人でした。

 

真面目で男気があって、関西の男の中の男って感じの人

 

ゲイじゃないけど、少し当時はゲイみたいな感情があったかも知れない。
そんな感情すら芽生えるような人でした。

Kさんは結婚もしていて、2人も子供がいて、その子供の話を僕にする時、本当に幸せそうな笑顔で僕に話してくれました。

Kさん「うちの坊主とこの前な〜初めて海遊館行ってん。でなぁ・・・ペラペラペラ」

家族思いの優しいパパ

 

しかも、Kさんはできる手配師としても有名だったらしい。

一声かければ西成のおっさんも「Kさんに頼まれたら断れんわ〜」と笑顔で仕事を引き受ける。

 

この人がいないと西成は回らないんじゃないか? 西成の中心はKさんなんじゃないか? と思うような人でした。

 

そんなKさんとある日センターでいつものように話している時に、タバコをふかしながら突然僕にこう言った。

Kさん「ちょ~お前見ててみぃ」

 

僕「何ですか?」

Kさん「これ投げると寄ってくんねん」

?????

 

「なんのことだろ?」と思っていると、Kさんはタバコを地面にポイッと捨てた。

 

 

落とした途端、何かが大勢ダダダッとすごい勢いで集まって来た。

「ヒイッ!」思わず声を漏らしたが

 

近づいて来たのは、、、

”おっさんである”

 

 

汚いおっさんがまるでルンバの充電ステーションに戻るかのごとく

僕らの半径3メートル以内にピタッと集まって来たのである。

 

「ぅうわぁああ!!」

 

 

この恐怖を何かで表せないかなと思って色々検索して見たら

 

 

巨人だ”

 

 

拾いに来たおっさんたちに喰われる寸前

Kさんはそのタバコを踏みつけ木っ端微塵にした

 

すると、慌てて走って来たおっさんたちは
すぅっと静まったのである。

 

まるでうなじを切られた巨人である

 

 

その一連の流れを見てKさんは

「ひゃっひゃっひゃっオモロイわ〜こいつら」と笑い転げていた。

 

 

汚なくて臭い男たちに囲まれながら笑っているKさんはまるで鬼のようだったが、

僕は思った

「やっぱりKさんは、西成の中心に立つ男なんだ!」

 

 

 

西成という街をまた一つ理解した僕でした。

ABOUTこの記事をかいた人

タロウ

1990年3月9日神戸生まれ。 webが好きです、でもラーメンはもっと好きです。SEOには自信があります。最近太ってきたせいで着る服がありませんが、太ってきたのであったかいです。 Twitter・Facebookから友達申請よろ!