なぜネットに馬鹿で下品な金持ちが生まれるのか

※馬鹿でもお金を稼げるということが悪いことだとは思っていませんのであしからず。

2000年代、どんどんネットが発達し、新たな人種が生れました。若くして、個人で高収入を得ている人たちです。

この人たちは何か組織を形成することなく、なぜ稼げているのかがわかりにくいことが多いです。また、彼らの特徴は『儲かっている』と自分たちを見せることが多いことです。

いい服を着て、いい車にのって、美味しそうなご飯を食べている。これは嘘ではないですし、実際に儲かっています。

しかし、その多くの人間は『馬鹿で下品』です。同じ月収であれば、確実に大手の部長クラスの方がマーケティングを理解しており、実力があります。そしてお金を持っている事をひけらかさない。

実際に、知り合いにHさんという大手の部長さんがいるのですが、やはり知識も実力も兼ね備えています。

しかし、ネットで稼いでいる人の多くは『馬鹿』『下品』が多い。これには理由があります。

なぜネットビジネスならバカでもお金持ちになれるのか

なぜ、個人単位でお金が集まるようになったか?

これは『web業界が発展したため』です。

IT・パソコン・ネットワークなどの情報革命によって、起こった一番の変化は【情報伝達のスピードと規模】です。

100年前であれば、個人が数十キロ先にいる人に情報を伝えることはできませんでした。しかしネット環境が整った今では、一人と言わず、数百人規模に一瞬で情報を伝達することは簡単なことです。

お金を稼ぐために必要なこと

お金を稼ぐために必要なのは価値の移動です。

水は高いところから低いところにしか流れません。この逆はありえない。ですが、少しでも高さに差があれば水は流れます。価値の移動もこれと全く同じです。相手より少しでもスキル・知識があれば価値を提供することができます。

問題は『価値の移動量=手に入る金額』ということです。少しの価値しか与えられないなら、たくさんの人に伝えなければ、大きな金を手に入れることはできません。

だから、1000円の価値しか与えられない人は1,000万円を稼ぐために1万人に価値を提供する必要があります。

じゃあこれを100年前に行えたか?無理です。

なぜなら一般人が情報を発信できる規模は、権力と経済力に関係していたので、大きな規模に発信できる人は既に金持ちだったからです。

しかし今の時代であれば、Twitter・facebook・メール・line・ブログ・YouTubeと、情報伝達は簡単にできます。

自分の発信できる媒体さえもてば、超一流のスキルと知識を会社の経営者に売るよりも、二流の人間がもっと馬鹿な人間を見つけてものを打った方が早いんです。

つまり、今までは出会える人間の数に限界があったから、ひとりひとりに価値のあるものを売らなければならなかった。しかし今はたくさんの人に会うことが簡単になったため、価値を高める必要性は少なくなりました。

そして、社会全体を見れば、知識のある人間より知識のない人間の方が多い。だからその相手よりちょっとだけ頭がよければそれでいいのです。

だから今までのお金持ちよりバカなまま、富を得てしまった。

なぜネットビジネスのお金持ちは下品なのか

厳密に言うと下品な理由と馬鹿な理由は違います。

馬鹿なのは、『一流の知識に必要性がなかったから』なので頭のいい人もいます。

ですが、下品なのは『必要性があって演じている』理由があります。

彼らはどうやってお金持ちになったか

先程も書いたように、彼らは多くの人に価値を与えて富を得ました。

では、『どうやったら多くの人に自分を認知してもらえるのか?』という答えが、『お金を持っているアピール』だったのです。お金の魔力とは不思議なもので、良い悪いに関係なく脳みそに染み込んできます。

別にお金を持っている=下品ではないのですが、やっぱりひけらかしている感が僕には下品に感じます。ブログのタイトルが『月収100万円稼ぐ~~』とか僕にはギャグにしか感じませんしね。

つまり、目立ったほうがお得だから目立つために金使っているということです。

ただし、目立つ必要がなければお金をひけらかす必要もありません。ECショップの店長がお金を持っているアピールをしていたら、ただ見せびらかしたいんでしょう。

まとめ

下品なことを真似するのは苦痛ですが、バカでも稼げるというのは素晴らしいことだと思います。

良い表現できませんが、情弱向けのビジネスも悪くないし、情弱であることは恥ずかしいことじゃありません。

おじいちゃんにパソコン検索を教えるレベルのパソコン教室は必要だし、それはそれで価値があることです。重要なのは『相手に満足してもらえたのか?』『お金に見合ったサービスを提供できたか?』それだけです。

微分積分を高校生に教えている先生も、九九を小学生に教えている先生も、給料の面ではほぼ変わらないはずです。

稼ぐためには自分のポジションを確認して、そのターゲットへ確実にリーチする。これが大切だと思います。

4 件のコメント

  • 単純に考えれば、報酬への捉え方が違うためですよね。

    普通は、行った労働に見合った対価をもらうことがもっとも脳への負荷が少なく、それ以下でも、それ以上でも精神病に罹患する確率が増加しますし、例えば、名前を書いてといわれ、その対価が100万とかであれば、
    なんで名前を書くだけでこんなにもらえているんだ?
    この名前を書いたことが何かに利用されているのでは?
    という周囲への影響までを真剣に考え、
    本当に良かったのだろうかと悩み続けることになる人すらいます。

    そうでない人である場合、ぼろ儲けをしたという目先のことだけに捉われ、言葉の上ではともかく、本質的には周囲への影響を自己都合でしか考えません。
    多少キレものである場合、上記の人たちを模倣したり、
    逆に頭がすこぶる悪いと、その儲けが自分の価値だと本気で勘違いし、
    それ以下の人たちへの配慮すら忘れてしまう人すらいます。

    結局、自己中心的な度合いが高い人であるほど、
    儲けが多くなるのが現状の社会の仕組みです。

    「労働ではなく、お金が一番である。」
    という俗物主義の人たちがはびこっているのが現状でしょう。

  • 確かにその通りのようにも思えますが、
    私は本質は別のところにあるように思います。

    人は少なからず周りに適応化していき、
    社会生活を営んでいる事が多い為、
    対象とする層による影響は比較的弱く、
    日常的に出会う周囲の人々の影響がより強いのではないでしょうか?

    また馬鹿が単独でお金を稼ぐ分には問題はありませんが、
    部下を持とうとする時には、社会的な問題がでてくるでしょう。

  • いつも考えさせられます。
    確かに月に○○○百万稼ぐとか本当に沢山見かけます。
    あれで飛びつく人もいるのかなと思ってみていましたが、
    どうなんでしょうね。

  • 自分のポジションを確認して、
    そのターゲットへ確実にリーチするって、
    本当にその通りだと思いましたね。

    自分の立ち位置を見失っていたり、
    あさっての方向に向かってアピールしてたり、
    そんな人生の無駄がないように、気を付けたいですね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    タロウ

    1990年3月9日神戸生まれ。 webが好きです、でもラーメンはもっと好きです。SEOには自信があります。最近太ってきたせいで着る服がありませんが、太ってきたのであったかいです。 Twitter(@syuty)・Facebookから友達申請よろ!