こんにちは、
映画は1人で行く派(友達も彼女もいない)の松田です。
ところで、皆さんアニメ映画は好きですか?
最近だと「君の名は」がジブリやディズニー以外のアニメ映画で初の累計興行収入100億円突破間違いなしと話題になっていますよね。
ここ数年、ジブリやディズニーなどの定番以外のアニメ映画がヒットを飛ばすことが多くなりました。
細田守監督作品や「ラブライブ」や「ガルパン」といった深夜アニメの劇場版までもが、日本映画業界のヒットと言われる累計興行収入10億円のラインを楽々超えることも珍しくなくなりましたね。
そんな中、9月17日から「聲の形」の映画がスタートしました。
「君の名は」がヒットしてアニメ映画熱冷めやらぬこのタイミングを受けて、好調な出だしとなっているようです。
僕も観てきましたので軽く感想を書きたいと思います。
今回、僕は越谷レイクタウンのイオンシネマに見に行きました。
ひとまずトイレに行って用を足しながら劇場の混雑状況を調べていたのですが、そこで驚愕してしまいました。
レイクタウンには朝の11時ごろに着いたのですが、
直近の2回分の席が残りわずか
となっていたのです。
さすが期待の新作ということで、人気の高さが伺えます。
と、呑気なことを言っていられません。
下手をすれば帰宅するのが夜の8時以降になってしまいます。
そこで今回はイオンシネマのサービス、
e席リザーブ
を利用してみました。
これは、スマートフォンやパソコンから映画の座席予約ができるサービスです。
クレジットカードが必要ですが、ネットの繋がっていればご自宅からでも外出先でも観たい映画の予約が簡単にできます。
手数料も無料なので大変便利でした。
なんとかギリギリで席が取れたのが、ここで問題が発生しました。
僕はいつも映画の座席はレーンの端を取っています。
理由は、自分や他のお客さんが座席間の狭い中を通ったり通らせたりするのが面倒だからなのですが、
今回残っていた端の席が、
スクリーンの真ん前
だけでした。
首が痛くならないだろうか・・・。
良かった点
まず、良かった点から述べたいと思います。
結論から言うと、基本的にいい映画です。
途中で飽きることも無く最後まで観れました。
実は原作未読だったのですが、観終わった後にKindle版を全巻購入してしまうくらいにハマりました。
心に刺さるメッセージ性
ご存知の方が多いと思いますが、「聲の形」は聾者をテーマにしてます。
また単純に「障がい者を大事にしましょう」のような安直さも無いので、強く心に刺さる作品に仕上がっていました。
観終わった後、自分の人生を見つめ直すきっかけになると思います。
無理の無いストーリ展開
劇中になかなか嫌なキャラクターが何人か出てくるのですが、断罪や仕返しするで無くそのままにストーリーが進んでいくのが良いと感じました。
バトル漫画等であればカルタシスが生まれて良いのでしょうが、この作品でやってしまうと軸がぶれる恐れがあるのでこれで良かったと思います。
リアリティを損なわない配慮でしょう。
ヒロインの演技
ヒロインで聾者の西宮硝子の声を担当しているのが、声優の早見沙織さんです。
最近の声優の中では珍しくビジュアルを売りにしている感じでも無さそうなので、実力派の声優さんだと思います。
とても繊細に扱うべきポイントなのですが、ヒロインの独特な発音を見事にやり遂げていました。
綺麗な映像
今回アニメーション制作を担当したのが、「けいおん!」シリーズなどでおなじみの京都アニメーションです。
京都アニメーションと言えば、実際の風景をアニメの中でも遜色無く取り込むことでいわゆる聖地として有名にもなる程です。
今回もその描写力が生かされています。
作画崩壊も無いので安心して観ていられます。
色使いも綺麗でした。
入場者プレゼント
数量限定ですが、鑑賞すると小冊子がもらえました。
中身は原作者書き下ろしの読み切りが収録されていて、とある人物の知られざる部分が明らかになります。
これを読めば本編もより楽しめますし、原作ファンにとっても貴重なファンアイテムになるはずです。
気になった点
続いて気になった点ですが、別にここは飛ばしても構わないです。
それくらい気になった点がありませんでした。
主に原作と比べて描写が足りてなかった気がした部分です。
なんとか絞り出して書いてみましたが、ほぼ意味の無いいちゃもんです。
真柴くん
高校生編から真柴くんというキャラクターが出てくるのですが、
- 不敵な笑み
- 読めない腹の底
- 髪型と髪色
から、某死神漫画のキャラクターに見えて仕方がありませんでした。
いつ、
©久保帯人/集英社
「砕けろ、鏡花水月」
と幻覚が解けるのかとビクビクしていました。
小学生編のデブ
主人公はとあるきっかけでクラスメイト達にいじめられてしまいます。
その中には親友だったはずの2人のキャラクターもいました。
片方の島田くんは高校生編でも登場するのですが、もう片方のデブ(名前は思い出せない)の登場シーンが無く、
「もっぺん顔出せや!」
と心の中で叫びました。
一応、とある人物から言及はあるのですが。
一言くらい謝罪があればよかったかなと思いました。
プレゼントがちゃいちー
小冊子のことなんですが、作りが簡単で原作の単行本と並べると浮きます。
書店の漫画コーナの試し読み用のような中綴じ方式でした。
「ワンピース」などでよくある、いわゆる0巻商法で配られる冊子は、薄いながらもカバー付きで作りが通常の単行本と同じ形式になっていることが多いです。
ついつい横に並べたくなるようになっているんですよね。
せっかくなので、もう少しこだわって欲しかったなと感じました。
まとめ
個人的には今年観た映画の中でも1、2位を争うと思います。
スクリーンの真ん前で首が痛くならないか心配でしたが、それも気にならないくらい作品にのめり込めました。
メッセージ性が強い作品ですが、エンターテイメントとしても素晴らしいです。
入場者特典が数量限定なので、興味のある方は早めに行った方がいいかもしれません。