「文章を書くのは昔から苦手・・・」
こうした人によくあるのが、「どう書き始めていいか分からない」という悩み。
文章を書くのが苦手な人は、「文章はセンス。自分はセンスがないから書けない。」と思っている方が多いのですが、それは間違いです。
もちろん、努力だけでは埋めることのできないセンスが存在しますが、一般のビジネスパーソンがそこまでのレベルを求めらることはまずないでしょう。
この記事では、読者の心を掴む「5つの型」をご紹介します。
状況設定
もっとも基本的な書き出しとも言えるのが「状況設定」です。当時の状況をまず説明することで、読者に「こうした状況の中での話なんだな」と理解してもらい、読者と作者の距離がグッと縮まります。
状況設定では「日付」「場所」「天気」「温度」「感情」といった情報を盛り込むと、読者はより鮮明にその情景をイメージできるでしょう。
会話文
席に座るなり、高橋は言った。
会話文から始まる冒頭もおすすめの方法です。
会話の内容が気になるものであればあるほど、読者は「この後、一体どうなるんだ?」と興味を示してくれるでしょう。
名言・格言・諺
福沢諭吉が目指した世界とは程遠い世界に、僕は今生きている。
良いフレーズが思い浮かばないときは、偉人や有名人の名言や格言、古くから伝わる諺から始めるのもよいでしょう。
その名言や諺が今の時代にも残っているということは、その言葉は多くの人の共感を得ているということです。そうした先人たちの知恵借りるのも、立派なテクニックです。
逆説・極論
世の中で常識とされていることの逆を突いたり、極論から始めることで「ん?どういうことだ?」と、読者の興味を惹く方法です。
ただ、この方法は後に続く内容に根拠や説得力が無ければ、「単なる釣り記事」として認識され、作者やその記事を掲載したメディアに対する価値を著しく下げてしまうため注意して下さい。
共感・質問
こんな経験はありませんか?
読者が「あるある!」と思わず膝を打つような共感を冒頭に持ってくるのも、効果的な方法です。
ノウハウ記事によく用いられる方法で、質問と組み合わせることによって効果が倍増します。特に「読者の悩み・不満を解決する記事」との相性は抜群です。
ちなみに、すでにお気づきかもしれませんが、この記事の冒頭は文章を書くのが苦手な人向けの「共感」を意識しています。
まとめ
どんな良い記事や本でも、ほとんどがこの「型」の中に分類されます。
「冒頭の書き方が分からない」と悩んでいる人は、型を知らないだけなのです。
ここで紹介した5つの型を使って、魅力的な冒頭を考えてみましょう。