年末や年度末になると、デジカメやスマホにある写真を整理する機会も増えるはず。アルバムにまとめたり、フォトブックを作ったりしてお終いにするのはもったいないです。たまっている写真を販売して、お小遣いをゲットしてみませんか?
眠っている写真を販売して稼ぐ方法とは?
インターネットを媒体とするメディアが増えてきたことによって、記事に差し込む写真の需要も高まってきています。写真はインターネットのほかにも、雑誌やテレビ、パンフレットなどにもイメージを伝えるのに必要な素材です。
あなたは自宅に眠っている写真を買い取ってくれるサービスを知っていますか?写真撮影というとプロしか手が出せない領域のようなイメージですが、近年はプロだけでなくアマチュアの写真も買い取ってもらうことができるのです。
写真販売はデジカメやスマホ、パソコン、インターネット環境があれば、誰でも行うことができる副業なので、主婦でも取り組みやすいはず。
今回は、写真を買い取ってくれるサービスや、どのような流れで写真を販売し稼ぐのかをご紹介しましょう。
写真を販売するまでの流れ
写真を販売するには、インターネット上のストックフォトサービスに登録することから始まります。具体的な写真販売の流れをみていきましょう。
- ストックフォトサービスにで利用者(販売者)登録を行う
- 規約を確認する
- 必要に応じて販売者講習を受講する
- 所有している写真を審査に上げる
- ストックフォトサービスによる審査を通過すると写真販売がはじまる
- 登録した写真が売れるとメールがくる
- 写真の売上が最低換金額に達すると指定口座に入金される
ストックフォトサービスは多くありますが、大体の流れは上記のようになっています。なかには上記の流れと異なる場合もありますので、ご注意ください。
写真を買い取ってくれるストックフォトサービス5つ
実際に写真を買い取ってくれるサービスを行っているサイトとして有名なのは、次の5つのサービスです。それぞれの特徴をみていきましょう。
PIXTA(ピクスタ)
ライターとして仕事をする際に、「PIXTAから写真素材を実際に購入した」という人も多いのではないでしょうか。
PIXTAは日本の企業なので、ほかの写真販売サービスより日本人素材が多いのが特徴です。写真だけでなく、イラストや動画を販売することもできます。
高クオリティな素材が多いことからも想像できますが、PIXTAの審査は厳しいという評判です。審査が厳しい分、コミッションは高めに設定されていて、写真1枚118円~と設定されています。
Shutterstock(シャッターストック)
Shutterstockは本社がニューヨークにあります。世界的企業に成長しており、利用者は150ヶ国で100万人以上ともいわれているサービスです。
利用者数が多いことに比例して、写真素材の数もとても多く素材数は8000万点以上。
近年日本語対応のサイトになり、日本人でも分かりやすく使えるようになりました。クオリティは高いものを求められますが、コミッションは写真1枚25円ほどと低めに設定されています。
Fotolia(フォトリア)
Fotoliaも世界的企業でヨーロッパ最大手ともいわれています。ベクターへのクイックアクセスを提供していることでも知られているサービスです。
写真だけでなくイラストや動画素材にも対応していて、素材数は5200万点以上。世界の利用者は600万人以上とされています。
審査はそれほど厳しくないので、初心者でも参加しやすいはず。実際にプロよりアマチュアの方が多く利用している印象です。その一方でコミッションは低めに設定されており、写真単品で販売の場合1枚32円~となっています。
photolibrary(フォトライブラリー)
フォトライブラリーは写真販売初心者にも分かりやすいサイトになっているのが特徴です。また、ほかのフォトストックサービスにないものとして、写真の販売価格を自分で決められるという点があります。
そのほか季節やイベントの特集をしている記事もあるので、条件を満たすような写真があれば買い手がつきやすいです。
Paylessimages(ペイレスイメージズ)
Paylessimagesには6900万点以上の写真、イラスト素材が登録されています。プロ、アマチュアを問わずにクリエーター登録することができ、クリエーターは素材の数やダウンロード数によってランク分けされます。
ランクが上がればコミッションも高くなるので、どんどん素材を審査にあげていきましょう。
そしてPaylessimagesの特徴の一つには、定額制・バリューパックで素材をセット売りするシステムがあります。ですからシリーズものの写真として提供したものがセットで売れれば、売り上げも大きなものになるでしょう。
この5つのストックフォトサービス以外にも写真を販売できるサービスはあるのですが、利用者が少ないところに登録しても写真が売れる確率が低いだけです。なるべく多くの利用者がいるサービスに写真を提供した方が収入につながりやすいといえるでしょう。
どんな写真が売れるのか
写真の販売方法とストックフォトサービスをご紹介しましたが、「売れる写真」を撮らない限り、審査も通過しませんし収入を得ることもできません。
それでは「売れる写真」とは、どのようなものなのでしょう?以下に写真を撮る際のポイントを挙げてみますので、参考にしてみてください。
- 人物を撮る際は喜怒哀楽の表情がはっきりしているもの
- 人物はアップのものと引きのものを
- 背景がホワイトバックの人物写真
- 背景をぼかした人物写真
- 対象物のほかに余計なものが入っていない写真
- 明るいところで撮った写真
- 四季がはっきりとわかるもの
- イベントや記念日などが具体的にわかるもの
- 解像度が高くノイズが低いもの
- ピントがあっているもの
- 専門性の高い写真(建築物や工具など)
- 一般的に撮ることが難しいもの
- ビジネスで使えそうなもの
- 文字が入っていないもの
- 著作権や肖像権に違反していないもの
「売れる写真」のおもな特徴を挙げてみましたが、フォトストックサービスのなかには「ホワイトスペース(写真のなかの白い部分、白背景など)」を禁じているところもあるので、注意書きをきちんと読んでから審査にあげましょう。
自分で「売れる写真」と思っていても、もしかするとその写真がすでに飽和状態となっているテーマかもしれません。なるべくほかの人が撮らないような(撮れないような)テーマを選んで撮影すると収入につながりやすいです。
また、写真の買い手側の気持ちになって考えることも大切です。買い手側にしてみればピンボケの写真よりも、より鮮明な写真を求めるはず。一昔前のデジカメを使うより、なるべく新しいカメラ、画質のいいカメラを使って撮影したものを登録してみましょう。
まとめ
写真を販売するサービス「ストックフォト」についてご紹介しましたが、システムは理解できましたか?登録したてのうちは、なかなか買い手がつかずに諦めモードになることもあると思いますが、なかには「登録してから2年経過して初めて売上につながった」という人もいます。
「数うち当たれ」という言葉があるように、自宅に眠っている写真をたくさん登録すれば審査を通る素材も多くなり、収入につながるかもしれません。写真のデータを消す前に「もしかしたら売れるかも?」と思って、写真を販売してみませんか?