家族が死にました。

どうも、タロウです。

 

僕はフェレットの小太郎(コタロウ)を飼っていまして、彼についてはいつか書きたいなと思っていたら、

先日死んでしまいました。

 

 

先月ぐらいから具合が悪くなってきて、

病院に行くと

「これはもう治らないかもしれない」「毎日じゃなくてもいいけどできる範囲で通院してください」

と言われていたんですが

 

それからは3日に一回ぐらい通ったり、昼は仕事場から帰ってきたり、毎回餌をスプーンで食わせてたり僕なりに頑張ったつもりでした。

介護のかいあってか、だんだん自分でご飯を食べるようになってきて

なんとなく『治るだろう』と楽観視していたら、

 

ある日【うーうぇ】と明らかに具合の悪そうな鳴き声を出し始め

『あ、これヤバイやつかも』って思って抱き上げると体が冷たくなっていました。

 

最後は抱きかかえながら逝かせてやりたかったのですが、

歩けなくなっているのにもかかわらず、ドタドタと目的の場所もなく走り出そうとするので床に降ろすと

急に立って2〜3歩走って、コケてを繰り返し始めました。

もう見てるのも辛かったので、いつも使っていたブランケットでギュッと抱きしめると、

それでもやはりもぞもぞしているので床で一緒に寝ました。

 

うえうえと血を吐き始め

体を手で抱えると

『ギューィ』と言いながら泡を吐き、

 

彼は動かなくなりました。

 

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亡くなって3日が経ちますが、

あの時のふわふわの体が一瞬『ぐっ』とこわばって、そして力が抜けていき

冷たい体の代わりに、

暖かい鼻血と鼻水そして涎が手に広がる感覚が

今もまだ手に残っています。

 

最後の鳴き声も耳から離れません。

 

彼が死んでから色々思い、考えました。

よく考えると僕が両親の次に長く一緒にいたのがコタロウでした。

 

実家の犬は僕が一人暮らしを始める少し前来たので一緒に夜を過ごした日数で言うとやっぱりコタロウのほうが多くて、

だから、僕のライフログであるタロログに彼の話を書きたいなと。

 

彼が家に来た日

彼が僕の家に来たのは

2013年7月でした。

 

その時僕は大好きだった彼女と別れ、会社を辞めフリーランスとして独立したての頃。

当たり前ですが一人でやり始めの時は、売り上げもなく、それどころか貯金も30万程度しかありませんでした。

 

なので、飯を食えるようになるためずっと家で作業をしていました。

僕の人生の中で一番集中していた時期だったのかなと思います。(時間をこなしていたわけではないですが)

 

でもすぐに家にいるのが退屈になり、近くのららぽーとのスタバでよく作業をしていたのですが、

そのららぽーとにはペットショップがありました。

 

犬猫の販売はもちろんですがそこには日本にいくつかしかない『フェレット専門店【フェレットワールド】』なるものがありまして、

そこのフェレットがめちゃくちゃ可愛かったんです。

 

で、毎日ららぽーとに行っては帰りにフェレットを抱っこさせてもらうという日々が続きました。

 

気持ちとしてはめちゃめちゃ飼いたかったのですが、

正直「自分のこともできない男がペットなんか飼えねーだろ」と思い踏みとどまっていました。

 

そんなことを言いながら毎日フェレットワールドに通う僕に店員さんが

『フェレットならゲージで飼えますし、鳴いたりしないから一人暮らしで飼う人多いですよ』とか

『エサも一回でバカ食いしないからザーっと大目に入れておけば一泊ぐらいなら大丈夫ですよ。』とか

言われて、どんどん心が揺らいでいき

 

最終的には、ゲージ内の兄弟がどんどん買われて真っ白で黒目のやつが一匹だけ残りました。

 

そいつがとてもお気に入りで毎回抱いていたので「ここで買わないと他のやつに買われちゃう!」っていう焦りで飼いました。

寂しくて、ちょっと衝動買いみたいなところもあったと思います。

 

コタロウは4万4000円ぐらいでしたが、

ゲージや砂やキャリーをセットで買わされたら結局9万超えてリボ払いで飼うことに

 

初めて家に連れてきた日はまだコタロウが小さかったのもあるのか

鳴かないといわれて買ってきたのに夜「きゅーきゅー」「くぅーくぅー」鳴いていました。

 

すぐ翌日お店に聞きに行くと、

「たぶんさみしいからですね。ほとんど鳴かないんですが、兄弟や友達と離れるとさみしくて1日ぐらい鳴いちゃうんです」と言われ、

この日僕は「なんて悪いことをしてしまったんだ、」と後悔しまくりましたし、「お店に帰してあげるべきかな?」と思うほどでした。

 

まだ噛み癖があって一緒に寝るのが難しかったのですが、それでもその日は何度か体を撫でてあげながら寝かせました。

 

しばらくたって

フェレットは生まれて半年近くは病気になりやすいので他のフェレットたちと交流させれないのですが、

生後半年経って、ほかのフェレットと交流できるようになってからは

なるべく毎日フェレットワールドへ連れて行きました。

 

フェレットワールドではフェレットの預かりをしていて、

少し広いスペースで、他のお客さんのフェレットやお店のフェレットたちと遊ばせてくれたので

一匹飼いの僕は「ここで社会性を身に着けさせよう!」と、

今考えるとフェレットに社会性を身につけさせる必要があったのかわからないのですが、とにかくたくさん連れて行ってたくさん遊ばせていました。

 

はじめは小さなキャリーに入れて連れて行っていたのですが、

彼がゲージの留め具を的確に噛み砕いてきたので

ふたが閉まらなくなり、数回経ったら服の中に入れて持っていくというスタイルで移動するのが多かったです。

 

ですが、どんどんよじ登ってくるので最終的には肩とか首回りに乗っけながら自転車をこいでいたのですが、

ららぽーとの近くを歩いている女の子たちに

「何あれ!マフラーじゃないの?」とか「かわいい!何あれ?」とか言われるのがうれしかったです。

(今思い出すとみんな『何あれ』って言ってたからフェレットという生き物の認知度ってやっぱり低いね)

 

大雪の日にはマンションの廊下に積もった雪の上にコタロウを乗っけたり。

桜の季節に生まれて初めての桜を見せに行ったりもしました。

 

フェレットレース参加

フェレットワールドでは年に数回イベントを行っており、その一つが『フェレットレース』なるものでした

5mぐらいのチューブにフェレットをいれ、そのチューブを通り抜けるまでの時間を競うというものです。

正直恥ずかしくて行きたくなかったのですが、店員さんがめちゃくちゃ勧めてくるので「ああ参加者が少ないのね」と思い参加することにしました。

 

当日を迎えると

店員さんが『一人暮らしで買っている人が多い』と言っていた、あれはなんだったのかと思うぐらい

予想以上に参加者が多く、20組近くの参加者がいました。

 

カップルとファミリーばかり

 

今でもしっかり覚えていますが、

一人だったのは僕とお坊さんだけでした。

 

完全にお坊さんでした。

なぜお坊さんだとわかったかというとハゲの上に袈裟を着ていたからです。

 

あまりの恥ずかしさに参加をやめようかと思うぐらいでした。

ちなみに予選7組中4位で予選敗退でしたが、違う組にいたお坊さんは決勝へ進んでいました。

 

カップルで参加していた方の女の子が

必死に「おいでおいで」言っていたのが可愛くて、

それを見ていた僕は血を吐いて死にそうでした。

 

後悔している事

僕はなんとか最期に立ち会えたのですが、

たくさんの後悔をしました。

 

最近は旅行に出ることも多く、居候さんに面倒を任せており、

体調が悪くなっていたことに気がつくのが遅れたんです。

 

毎日毎日抱っこしてあげてればもっと早く気付けたのではと、

もっとかまってあげれたんじゃないかと

フェレットは寂しがりだから一匹で買って

俺も家を出てることが多くて寂しい思いをしただろうなと

 

寿命に関しても平均寿命7歳の所

2歳半で死なせてしまいました。

 

写真ももっと撮ってあげればよかった。

僕は写真がそんなに好きじゃないので、

あんまり写真を撮ってあげれなかったからもっとたくさん写真を撮ってあげればよかったなって思ってます。

 

 

僕はペットが家に来てくれた時

彼が『この家に来てよかったな』って思って死んでほしいって思っていたのですが、

正直こんな早く死んでしまうと思わなかったので、

 

僕は本当にダメな飼い主だったなと思います。

 

今ペットを飼っている人へ

有名ですが、どんな生き物を飼っていても当てはまることだと思うので以下の文章を読んでみてください。

犬の十戒

1. 私の寿命は、10年。長ければ15年。
何があっても最後まで、あなたのそばにおいてもらえますか。
私を飼う前に、どうかそのことをよく考えてください。

2.あなたが私に望んでいることを、ちゃんと分かるようになるまで
少し時間をください。

3.私を信頼して下さい……それが何より嬉しいのです。

4.私のことをずっと叱り続けたり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
あなたには仕事や楽しみもあるし、友達もいるけれど
私には….あなたしかいないのです。

5.時には私に話しかけて下さい。
たとえ、あなたの話す言葉はわからなくても、
あなたの声を聞けば、私に何を言ってくれているのか、分かるのです。

6. 私のことをいつもどんな風に扱っているか、考えてみてください。
あなたがしてくれたことを、私は決して忘れません。

7. 私を叩く前に思い出して下さい。
私には、あなたの手の骨など簡単に噛み砕ける歯があるけれど、
決してあなたを噛まないようにしているということを。

8. 言うことをきかないとか、手におえないとか、怠け者だと叱る前に
そうさせてしまった原因が無かったか、思い起こしてください。
ちゃんとした食事をさせてもらっていたでしょうか
太陽が照りつけている中に、長い間放っておかれたことはなかったでしょうか
老いた私の心臓が弱っているせいで、動けないのかもしれません。

9. 私が年老いても、どうか世話をして下さい。
私達はお互いに、同じように歳をとるのです。

10.最期のお別れの時には、どうか私のそばにいてください。
「つらくて見ていられない」とか「立ち会いたくない」とか
そんなこと、言わないでほしい。
あなたがそばにいてくれるなら、
私は、どんなことも安らかに受け入れます。

 

そして、どうぞ忘れないで。
私がいつまでも
あなたを愛していることを。

 

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彼のいなくなったゲージ

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コタロウ

長生きさせてあげれなくてごめん

家に来てくれてありがとう

追記

コタロウ宛に病院からお花が届きました。

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4 件のコメント

  • 僕も現在フェレットを買っているので精一杯の事をやってみます。
    きっとコタロウくんはあなたに出会えて嬉しかったと思います。

  • この『サンガーラワ経 能力を奪う五蓋と智慧を完成させる七覚支』[http://gotami.j-theravada.net/2013/10/pdf-4.html]にも書いてあるけど、後悔はよくない。たろうさんはベストを尽くした。それ以上を望むならより良い環境に移るべきだ。

  • 自分が飼っていた犬も去年亡くなり、その時の心情と重ね合わせてしまい思わず泣いてしまいました。
    短い間だったかもしれませんが、素晴らしい飼い主に出会えてコタロウは幸せに逝けたのではないでしょうか。
    ご冥福をお祈り致します。

  • 飼い主として相当な覚悟が必要なのだと犬の十戒をみて思いました
    僕はとてもじゃないけど飼えない…
    この記事みてたろうくんの気持ちが伝わってきて、コタロウも短い生涯でも感謝してたんじゃないかな
    コタロウの魂が安らかに眠ることをお祈りいたします

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    ABOUTこの記事をかいた人

    タロウ

    1990年3月9日神戸生まれ。 webが好きです、でもラーメンはもっと好きです。SEOには自信があります。最近太ってきたせいで着る服がありませんが、太ってきたのであったかいです。 Twitter(@syuty)・Facebookから友達申請よろ!