社畜だったら転職しよう!こんなに違う「ブラック企業」と「ホワイト企業」

 

「残業代 出たら 年収一千万」

 

これは、ブラック企業研究会が発刊している本「ブラック企業川柳」のサブタイトルです。

ブラック企業の実態をうまく言い表した句ですが、ブラック企業とは具体的にどういった企業を指すのでしょうか?

この記事では、いわゆる一般的なブラック企業とホワイト企業の違いを明確にするべく、ふたつのエピソードをご用意しました。

もし、今ブラック企業に勤めている人は、この記事を読んで「自分の置かれている状況は異常だ」という事実に気づくことから始めてみましょう!

エピソード1:ブラック企業「クロログ」

こんにちは。

僕の名前はクロウ。

いわゆる「ブラック企業」で働き出してはや1年…。

新卒で就職したため、最初はこれが普通かと思っていました。

しかし、友人たちさまざまなエピソードを話し、みんなの反応を見ていると自分の会社がブラック企業と気づき…。

今回は、そんなブラック企業「クロログ」で働いている僕のブラックエピソードをご覧ください。

朝一での吊るし上げ

クロログの朝は、吊るし上げから始まる。

ボードの前に立たされ、社長のクロダに対して目標に対する進捗報告を行うのだ。

単なる進捗報告であればいい。

目標が妥当なものであれば問題もない。

ただ、その目標が…

圧倒的に理不尽なのだ。

どんなトップ営業でも1日30件の契約など聞いたことはないし、それと平行して100記事、さらにスクワット1万回など正気の沙汰ではない。

そもそも、「なし」とか「ほどほど」って何だよ。

そんな物理的に達成不可能な目標が課されているにもかかわらず、クロダの追求は緩まることはなく…

おめえさぁ、ここ入ってどんくらいたつの?

ちょうど、1年です…

1年たってもまだこんな目標達成できないの?俺が若い頃なんてこの倍はやってたよ…??

すみません…

何で出来ないの?

ちょっと物理的に…

物理的にってなによ?言い訳なんて聞きたくねえんだよ!できるかできないのか聞いてんだよこっちは!!ダボ吉があぁぁ!!!

できます!やらせてください!

こうして今日もデスロードが始まる。

歪んだ人間関係

「仕事の悩みの9割は人間関係が原因」

と言われるが、クロログも例にもれず人間関係が歪んでいる。

ふたつ上の先輩に当たる浅田は、僕が言うのも何だがまったく仕事をしていない。

しかし、社長の松田に異様に好かれている。

その理由がこれだ。

お菓子賄賂。

クロダは大のお菓子好き。

そを知っている浅田は常に賄賂の供給を怠らない。

こんなのおかしい。

またひとつ、僕の心が蝕まれていく…

理不尽なパワハラ

僕がクロダと浅田の分まで仕事をしなくてはいけないため、さすがに一人ではさばききれない…。

理不尽なノルマに加えて3人分の仕事をするとなると、さすがに体が持たずに寝落ちしてしまうこともしばしば。

しかし、クロログでそんな言い訳が許されるはずもなく…

すぐに見つかってしまう。

おい

(ハッ!)すっ、すみません…!!

(どうしよう…殺される…)

これ数えとけ。

ブレンディがひとつ、ブレンディがふたつ、ブレンディがみっつ…

気が狂いそうだ。

休憩中の鬼電話

僕はクロログの営業担当でもある。

取引先との打ち合わせ時間で多少前後するものの、外回りのときは少し遅めのの14〜15時に休憩を取っていいルールだ。

しかし、突如としてスマホが鳴り響く。

恐る恐る見てみると…

クロダだ。

おめえ何してんの?俺からの電話はワンコール以内に出ろって言ってんだろ?かかってくる前に感じろよ、気配を。気配を!!

す、すみません…。今ちょうど時間的に遅めの休憩中でして…

は?何寝ぼけたこと言ってんだ?休憩っつーのはな、仕事で成果を出してる人間だけが取ることを許される特権なんだよ。仕事で何の成果も出してねえおめえが休憩なんて取れるわけねえだろ。

(ピギィ…)

日常化したサービス残業

クロログの辞書に定時出社という言葉はない。

正確に言うと、「僕の場合」は。

夕方17時になるとクロダと浅田は退社の準備を始める。

浅田くん、今日一緒に駄菓子バー行かない?

おっ!いいっすね〜!ちゃちゃっとあがって行っちゃいましょう!

もちろん、僕に誘いの声がかかるはずもなく…

おいクロウ!ちゃんと仕事やっとけよ〜。あとさあ、経費削減で照明消しとくからさ〜!!

いつもの光景だ。

「照明を消す前、にお前とクロダは少しでも仕事をしたらどうだ?」

その言葉が、何度喉まで出かかったことだろう。

しかし、クロダのこの顔を見ると僕は何も言えなくなってしまう…

逆らえば消される。確実に。

こうして、僕はまた深夜まで残業を続ける。

救いのない給料日

今日は月に1回の給料日。

いくら辛い仕事でも、「この給料日があるから乗り越えられる」そう思っている人も多いだろう…

しかし、僕の場合、振り込まれた給料を見てみると…

残業代がゼロ円。

毎日深夜2時まで働き、土日返上で理不尽なノルマとパワハラに耐えながら身を粉にしてきた結果がこれだ…。

残業200時間なのに手取りは基本給(月160時間労働)と同じ18万円。

もちろんボーナスはなし。

コンビニのバイトが時給900円だとしても、月360時間も働けば32万4,000円になる。

僕は一体何のために働いているんだろうか…

もう、ダメかもしれない…

 

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彼の今後が心配でなりません…。

一方、もし彼がホワイト企業に就職していたらどうなっていたのでしょうか?

次は、ホワイト企業「シロログ」で働くシロウさんのエピソードをご覧ください。

ケース2:ホワイト企業「シロログ」

おっす!おいらシロウ!

ホワイト企業で働いてる20代男子だっちゃ!

今日はおいらの働きっぷりをみんなに紹介してくってばよ!

遅刻してもラインしとけばオールオッケー

スヤァ…スヤァ…

う〜ん…

いっけねえっ!

9時出社なのにもう15時30分!すでに6時間半の遅刻だってばよ!

でも、うちの会社なら大丈夫!

社長のシロダさんにラインを一本入れとくだけで…

こんな風に優しいラインが!

今日も絶好調だってばよ!!

あやふやでぬるぬるのノルマ

遅刻したから夕方出勤になっちゃったけど、とりあえず今日は出社だってばよ!

でもうちの会社は大丈夫。

まずは社員の体調が最優先だから!

あっ、あと意味不明なノルマも全部なし!

例えばこんな感じで…

遅刻してすみませ〜ん!

おっ、大丈夫〜?

いや〜、体調は全然大丈夫なんですけど、ちょっと昨日飲みすぎちゃって…

そかそか!ま、うちは社内目標これだからさ!

最高っす!

これからもヌルヌルやるっす!!

眠たくなったらいつでも寝れる環境

暖房の効いた部屋にいたり、お昼に食べ過ぎたりするとどうしても眠くなっちゃうよね!

おいらも食べたらすぐウトウトしちゃう赤ちゃん体質だから気持ちはよくわかるよ〜

(やっべぇ… 、夕方出勤なのに暖房きいた部屋でいたら急に眠くなってきたってばよ…)

どしたん?

はい、おいらクッソ眠いっす!

よしっ!そういうときは寝とけ。

あざっす!寝るっす!

(スヤァ…)

2時間爆睡だってばよ!

仲のよい職場

いくら好きな仕事でも、人間関係が悪ければすべてが台無し!

シロログはその点も大丈夫( ^ω^ )

例えば、こんな場合…

(あっ、同僚の浅田さんがシロダさんに何か渡している)

おーい、シロウ!こっちこーい!

はーい、今向かいます〜

お菓子はさ、みんなで食べた方がいいだろ?「周りと分かち合うことで、悲しみは半分に、幸せは2倍に」って言うしな!

さっすが社長!名言botっすね!

駄菓子は全然好きじゃないんだけどね!

チームで助け合いみんなで定時帰宅

仕事はひとりでするものではなく、チームでするもの!

そういう考えが身についたのも、シロログで働きだしてからだってばよ!

仕事でわからない所が出てきて悩んでいると…

やっべ〜。今日提出の資料、この計算の仕方がわからねえ…

どしたん?何かあった?

あっ、社長!ちょっとアレがコレで…

知らない間に浅田さんもきてくれて…

無事解決!こんなメンバーに囲まれておいら幸せだっちゃ!!

もちろんみんなで定時退社。

おいら毎日出社するのが楽しいってばよ!!

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会社の方針が違うだけで、人はここまで輝く(?)ことができる。

そう痛感させられるエピソードでした。

しかし、こうした企業に入社できるのはごく一部の人でしょう。

次の項では、「そもそも自分が勤めている企業はブラック企業なのかどうか」を判断するいくつかの基準をご紹介します。

ブラック企業の定義とは?見分ける基準とは?

まず、労働問題の総本山である厚生労働省ではブラック企業の定義を明確にしていません。

ただ、以下の3つをブラック企業の主な特徴としています。

  1. 極端な長時間労働やノルマ
  2. サービス残業やパワハラ
  3. 過度な選別(例:基準を満たさない従業員をあからさまに除け者にする)

これだけだとふわっとしすぎているので、もう少し具体的に解説すると、

  • 時間外労働が月に80時間以上…いわゆる「過労死ライン」。これ以上働くと健康被害のリスクが高まる。
  • 自己都合で退職するように強要…企業規模は変わっていないのに常に大量求人が出ている企業は要注意。
  • 賃金未払い…残業代、深夜・土日出勤時の手当など払うべき賃金が払われていない。
  • パワハラとセクハラの横行…理不尽な行為の強要、精神的な口撃など。

のような条件に当てはまっている場合はブラック企業の可能性「高」です!

こんな会社はとっとと転職しちゃいましょう。20代ならまだ助かります。
参考:20代におすすめの転職サイト

ブラック企業で消耗しているなら転職の検討を!

ブラック企業に入社してしまった場合、ボイスレコーダーでパワハラ現場を録音し、データで出勤退勤を記録して労働基準監督署に相談するなどの対策とることも可能です。

ただ、基本的にブラック企業の企業体質を改善するのは至難の技…。

さらに、企業と戦った挙句社内にいづらくなってしまうという理不尽な結果になってしまうことしばしば。

そこでおすすめなのが、「コッソリ転職活動」です。

しかし!

転職エージェントにはさまざまなタイプがあるので、「どこに相談したらいいかわからない…」という人も多いはず。

そんな人は、転職エージェントごとの特徴を網羅したこちらのサイトをぜひ参考に!

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