「◯◯の”解決策”って書いってあったのに、中身は◯◯の”原因”じゃねえかよっ!」
「ん?何を根拠にこんなことを言っているんだ?」
「この言葉の意味がわからない・・・」
ダメなノウハウ記事とは、読んでいる間にこうしたことを感じてしまう記事のことです。
エッセイや小説、日記ブログと違い、ノウハウ記事は「具体的な解決策・ノウハウ」が書かれていなくてはいけません。
この記事では、読者の役に立つノウハウ記事を書くための3つのポイントをご紹介します。
1.タイトルと内容は一致しているか?
「◯◯の解決法」と書かれているのに、内容は「◯◯の原因」のような記事を見たことはありませんか?
「◯◯の解決法」につなげるために軽く「◯◯の原因」に触れるだけならよいですが、検索ボリュームの多いキーワードで「釣るため」に書かれた記事はタイトルと内容が一致していないことがほとんどです。
タイトルと内容が一致していない記事は、読者の満足度が低くなるのはもちろん、その記事だけでなく記事を掲載したメディアの信頼性も落としてしまうでしょう。
特に長文記事では、文字数を稼ぐために「タイトルに書かれていることにほとんど触れず、周辺情報を深堀しているケース」が多々見受けられます。
ノウハウ記事でもっとも基本となる「タイトルと内容の一致」。編集・校正をするときは気をつけておきましょう。
2.根拠は明確か?
こう言われて「はい。そうですか。なるほど。」と納得する人はどれぐらいいるでしょうか?
数字や具体的な物事に関するノウハウ記事を書くのであれば、ある程度の根拠は必要です。
根拠とは、「データ」と「実体験」のふたつから構成されます。
例えば、医療に関する記事の内容が、
と、
だった場合、明らかに後者の方が説得力が増します。
ただ、「実際にやってみてどうなの?」と思う読者の方もいるでしょう。
そんなときは、
のように、「根拠となるデータ」に「みずからの実体験」を組み合わすと、その記事の信ぴょう性がグッと高まります。
また、データを提示するときは「2016年に◯◯学会が行った報告によると」といった風に、データの出典元とそのリンクを貼っておくのが基本です。
3.難しい専門用語を使っていないか?
ターゲットとしている読者層にもよりますが、基本的には業界独自の専門用語は使わないようにしましょう。
専門用語を噛み砕くときは以下の3点を意識してください。
相手の知っている言葉を使う
例えば、あなたが病院を受診したとき、医師から
と言われると「後縦靭帯?硬化?第7頚椎?」と混乱してしまうのではないでしょうか。
この場合は、
のように、その言葉を知らない人でもわかるように噛み砕いて説明してあげるとよいでしょう。
また、同じ意味でも表現方法が多数あるときは「簡単なほう」を選ぶのが基本です。
今回だと「硬化」よりも「硬くなって」という表現を選ぶと、より多くの人が読みやすい文章となるでしょう。
例えを出す
相手にとって身近な例えに置き換えるもの、専門用語を理解してもらうのに有効な手段です。
例えば、「CPU」の説明するとき、
と言っても、正しい情報ではあるものの、ネットやパソコンに詳しくない人にとってはイマイチよく分からないでしょう。
この場合は、
といった例を出してあげると、ネットに詳しくない人でも「あぁ、そういうことなのか」と理解してくれるはずです。
注釈を活用する
注釈とはいわゆる「補足説明」で、記事の中にある難しい言葉や専門用語を解説することです。
例えば、「ワンタイムパスワード」に注釈をつけると以下のようになります。
(※注1)一度しか使えない使い捨てキーワードのこと
注釈を活用することによって、すでにその言葉を知っている人はそのままスムーズに読み進めることができます。
まとめ
ノウハウ記事の基本は、
- タイトルと内容の一致
- 根拠の提示
- 簡単な言い回し
の3つです。また、言い回しに関しては「簡単な表現」「例え」「注釈」の3つを意識してみましょう。
これらのポイントをしっかり押さえておけば、読者に満足してもらえるノウハウ記事が書けるはずです。