リズム感の無い文章からの卒業!ポイントは「語尾」

「自分の文章はどうしてこんなにリズム感が無いんだ・・・」

文章力はただ単に量をこなせば上がるというものではありません。自身の文章には何が足りないのか、そしてどうすればその部分を鍛えていけるのか、ポイントを押さえておく必要があります。

例えば、今回の「リズム感の無い文章」の場合だと、ポイントは「語尾」にある可能性が高いでしょう。

実際の例を見ながら、語尾を工夫してリズム感のある文章にするにはどうしたらいいのかを解説していきます。

語尾が同じだとリズム感がなくなる

以下の文章を読んでみて、どういった感想を抱きますか。

リズム感の無い文章には共通の特徴があります。その共通点は「語尾」にあります。語尾が同じだと、リズムが一定になりどこか一本調子で単調なイメージを与えてしまいます。「リズム感が無い」と悩んでいる人は、今の文章から語尾を少し変化させるだけで、リズム感のある文章になります。

すべての分が「〜ます。」で終わっており、何やら「小学生の作文」のような印象を受けたのではないでしょうか?

それでは、語尾を少し変えてみましょう。

リズム感の無い文章には共通の特徴があります。その共通点とは、「語尾」。語尾が同じだと、リズムが一定になりどこか一本調子で単調なイメージを与えてしまうのです。「リズム感が無い」と悩んでいる人は、今の文章から語尾を少し変化させるだけで、リズム感のある文章になるでしょう。

文章によって語尾が「〜ます。」「体言止め」「〜です。」「〜でしょう。」と違っています。内容はそのままで語尾を変えただけなのに、グッとリズム感が出ているのがお分かりいただけたでしょうか。

あえて語尾を同じにするケースもある

リズム感のある文章にするには語尾を変えるのが効果的ですが、中には「あえて語尾を同じするケース」もあります。

 

当時、僕らはまだ世間知らずの若造だった。

ただがむしゃらに、目の前のことだけを追いかけていた。

自分は特別な人間だと、いつの間にか勘違いしていた。

 

このように、短い文章かつ3回程度の反復であれば、語尾が同じでもリズム感が失われず、逆にリズム感が出てくるケースもあります。ひとつの文章が短い場合は、このようなテクニックを使ってもよいでしょう。

また、「あえて単調にした方が文章の内容に合っているケース」もあります。

 

朝7時半、うるさいだけが取り柄の目覚まし時計で起きる。

菓子パンだけの味気ない朝食を食べる。

スーツに着替え、満員電車に揺られて出社する。

1日中上司に怒鳴られながら仕事をする。

終電前の電車で帰り、泥のように眠る。

使い古された言い回しだが、まさにテープレコーダーのような繰り返しの日々を過ごしていた。

 

このケースは、同じ語尾で作られた単調なリズムと「繰り返しの生活」という文章の内容がマッチしているので、違和感なく読み進めることができるでしょう。

まとめ

なるべく同じ語尾が連続しないように気をつけることで、自然と文章にリズム感が生まれてくるはずです。リズム感の無さに悩んでいる人は、ぜひ語尾を意識して変えてみましょう。

また、短い文章を連続させる場合、逆に語尾が同じ方がリズム感出たり、文章の内容に合っていたりするケースがあります。執筆に慣れてきた人は、このような書き方も練習し、文章の幅を広げていきましょう。