こんにちは、松田です。タロログに記事を書くのはだいぶ久しぶりな気がします。
さて、僕が一体どこにいるのかというと・・・まあ写真を見てもらえればわかりますよね。
向ヶ丘遊園駅です。
小田急電鉄小田原線が通る駅の一つで、神奈川県川崎市にあります。
駅に着いて初めて神奈川まで来たことに気づいた・・・。
なぜこんなところにいるかというと、この地にかつて存在した”向ヶ丘遊園“という遊園地の痕跡をたどるためです。
1927年から2002年まで営業していた遊園地。園内にはバラ苑があったり、スイセンやツツジの木など多数の植物があった。
入り口には大きな階段があり、遊園地のシンボルとなっていた。
僕は幼少期に2回連れてってもらったことがありまして、今回はその記憶を辿るというノスタルジー溢れる記事となっております。
電車で片道1時間半かかる
とりあえず向ヶ丘遊園駅に向かいます。行き方をグーグル先生に聞いてみよー!
2時間!?めっちゃ遠いやんけ!
この時点では場所が神奈川県ということを知らないので、めちゃくちゃ驚きました。往復4時間て・・・昔の自分、よく我慢できたな。
柏駅から直通があってめっちゃ楽やん!とか考えていたのですが、甘かった・・・。
しかし、昔と一つ違うことがあります。それは・・・
つくばエクスプレス(通称TX)の存在です。
昔は2時間かかってた向ヶ丘遊園もつくばエクスプレスを利用すれば・・・
1時間半
やっぱ遠いなあ、向ヶ丘遊園。
向ヶ丘遊園駅に到着
仕方が無いので、1時間半かけて向ヶ丘遊園駅に向かいました。
ちなみにこの日の気温は29度。ほぼ夏。最初の写真で人相が悪く見えるのは、この暑さのせいです。
肝心の向ヶ丘遊園は2002年閉園しましたが、駅名をはじめとしてこの周辺には「向ヶ丘遊園」の名前がいたるところに残っていました。アパートとか、お店とか。
当時、向ヶ丘遊園に行くためにはこの駅からさらにモノレールに乗る必要がありました。その駅がこちらです。
現在はモノレールも廃止され、その場所は駐輪場となっていました。
後ろの建物はあまり変化が無いですね。
今回はネットの情報を頼りに、かつて走っていたモノレールに沿って遊園地跡を目指していきます。
向ヶ丘遊園跡地の行き方
行き方は割と簡単です。南口を降りて元・モノレール駅の駐輪場を抜けると、すぐに交差点が見えます。
交差点を右折。すぐに左側にダイエーが見えるはずです。
ダイエー、久々に見たな〜。ホークス売却したあたりから、あまり見なくなった気がする。
ダイエーを横目に通り過ぎると、また交差点があります。
川を越えた交差点を左折、川沿いを進みましょう。
道中、屋上に船(ヨット?)がある変わった建物があるので目印になります。
しばらく歩くとY字路にたどり着きました。
これを右側に、森林が見える方向に進んでいきます。
途中で、めちゃくちゃ派手なピンクのビートルが走ってました。この辺りに来たら出くわすかもしれません。
あとは道なりに進めば右側に階段が見えてくるので、そこが遊園地跡地となります。
跡地に到着
ということで向ヶ丘遊園跡地に到着しました。
向ヶ丘遊園のシンボルマークである大階段、営業当時の姿がこちらです。
階段には綺麗に虹がペイントされています。周りの生垣は綺麗に剪定されていて、中央には花時計もありました。
これが現在はこうなっています。
現在は、柵と生垣で厳重に封鎖されていて中に入ることはできません。
草木が好き勝手に生い茂っていて、かつてあった虹のペイントは見る影もありませんでした。アップにするとこんな感じ。
ただ、花時計はまだどうやら動いているようでした。花時計というか、もはや”草時計“ですが。
時計がまだ動いていることに気づいたとき、ちょっと泣きそうになった・・・
当時この階段下の右側に売店がいくつか並んでいて、遊園地の帰りに「ビーファイターカブト」のバイクのおもちゃを買ってもらったことがあります。
本当は大階段も含めて大幅な工事・開発が行われる予定で、跡地を住宅街にする計画があったようです。なんやかんやあって現在は凍結状態らしいですが。個人的には市営公園にして解放してほしいっす。
現在、階段下の左には「ドラえもん」「キテレツ大百科」でおなじみの藤子・F・不二雄ミュージアムがあります。
この日は日曜日ということもあってか、親子客がめちゃくちゃいました。やっぱりスゲェな、ドラえもん。今年の映画は興行収入が過去最高らしいし。
ちなみにF先生は川崎市出身じゃないです。晩年を川崎で過ごしていたことが縁で、川崎市にミュージアムがあるみたいですね。
遊園地跡の前を流れる川には、こんなものもありました。
ドラえもんから言われたら、どんな悪ガキでも登らないよね。ドラミちゃんとかもありました。
そういえば、ジャイアンの妹・クリスチーネ剛田ことジャイ子は、本名が明らかにされてないって知ってました?理由は、同じ名前の子がいじめられることをF先生が危惧したためです。
「じゃあ、最初からジャイ子とかあだ名付けんなや・・・」って思ったの僕だけ?
あとは、当時から存在していたバラ苑が今でも営業しているらしいので行ってみます。
バラ苑、めちゃくちゃ行くの大変
当時は遊園地内にバラ苑があったのですが、現在は正面入り口が封鎖されてしまったので遊園地跡地を大きくまわりこんで行かないといけません。
一旦川の交差点(地図上の稲生橋)まで戻って、先ほど右折したところをそのまままっすぐ進みます。
しばらくすると交差点があり、
こんな案内板があるので左折しましょう。
・・・バラ苑やってないやんけ。まあ、あくまで遊園地の形跡を見るためだけに来てるから今回はいいや。
とりあえず入り口までは行ってみましょう。
道を入るとしばらく小山を切り開いた住宅街が続くのですが、奥まで行くと木々が生い茂る公園、というか緑地の入り口に突き当たります。
そこを入っていくとバラ苑に行けるわけですが、虫がとにかくヤバイ!
上から糸でぶら下がってる幼虫みたいなのがいたり、常にハエみたいな飛ぶ虫が視界に5,6匹はいたりします。虫が苦手な人はマジで注意!
僕は、バラ苑に行くまでに往復で1回ずつ、計2回クモの巣に引っかかりました。
道の途中にはこのような標識もあるので、迷うことはないと思います。
奥まで進むと、ようやくバラ苑の入り口が見えてきました。
完全に封鎖されています。中の様子はちょっとわからなかったです。残念。
思い出せば、遊園地のアトラクションで遊んだ記憶ってあまり無いんですよね。もともと絶叫マシンの類がからっきしダメなんで、そもそもそんなに乗ってないんだろうな。
どちらかといえば、母親がバラ苑とか園内の植物が見たくて、それで連れてってもらっていたような気がします。バラ苑の記憶は割と残ってるんですよね〜。
川崎市はいい街
向ヶ丘遊園に行ったのが多分20年前とかなんで、かなり久しぶりに来ました。
モノレールが廃止されたり、入口階段左の売店などの建物もなくなっていたりしたので、当時と印象は全然違った気がします。記憶が薄れているのもありますが。
大階段が草ぼうぼうなのはちょっとショックでした。時計が動いてるってことは、全く手付かずってことでは無いと思いますが・・・
ただ、街全体の雰囲気は好きです。駅前は程よく賑やかだし、スーパーとか買い物には困らなそうだし、小さな居酒屋とかも結構あったりと住みやすそうではありました。遊園地跡地周辺は自然も豊富。
今回は行きませんでしたが藤子・F・不二雄ミュージアムやバラ苑もあるので、暇つぶしにも良さそうです。
千葉県から行くには遠いですが。
だんだんと思い出が消えていく
僕が小さい頃は、よくいろいろなところに連れってもらいました。美術鑑賞が好きな母親と美術館に行ったり、父親には博物館に連れてってもらったり。
当時行った場所が無くなるのは、なんだか思い出が消えてくみたいで寂しいですね。
昔連れてってもらったところだと、静岡にあった御殿場ファミリーランドとか宮崎にあったシーガイアのオーシャンドームとか長崎オランダ村とか。仕方が無いんでしょうが。
最近だと、タロログ社屋の近くにある公園が閉鎖されました。次は何になるんでしょうね。
藤子・F・不二雄ミュージアムは、また改めて行きたいと思います。