こんにちは、かたやまかほ(@Kho_TOKYO)です。
突然ですが、わたしは元・がん患者です。
20歳の時、悪性リンパ腫と診断されました。
悪性リンパ腫は、血液細胞に由来するがんの1つで、白血球の1種であるリンパ球ががん化した病気です。
具体的な症状として
- 痛みのないしこり
- 発熱
- 体重減少
- 顕著な寝汗
などが挙げられます。かゆみや発疹、また腫瘤により臓器が圧迫されると気道が塞がってしまう、血流が悪くなるなどの症状も現れます。年間10万人あたり10人程度の発生する悪性リンパ腫にかかった私。がんの進行度合いは「ステージⅣ」と診断されました。
今は元気なんですけどね!
2018年現在、27歳のわたしは元気そのものです。が、当時は自分ががんになるなんて思ってませんでした。
遺伝子検査キットをやってみた
がんという経験をしたことで、「健康がどれだけ大切か」身を以て知ることができた私。そんな私には、やってみたいことがありました。
「遺伝子検査」です。
遺伝子を分析することで、遺伝性疾患のリスクを調べることができます。がん・心疾患・脳卒中といった三大疾病に関するリスクなど、さまざまな病気につながる遺伝子を分析することで、自分がその病気にかかるリスクがどれくらいかを調べることができます。
もちろん、診断結果が100%病気につながるわけではありません。
その前提を理解したうえで、わたしは知りたかったのです。
わたしが経験した悪性リンパ腫は、必然だったのかどうかを。
遺伝子検査キットの流れ
購入したのは、遺伝子検査キット「MYCODE(マイコード)」です。
「がん」や「生活習慣病」などに関する遺伝子を、専用キットに唾液を入れて郵送するだけで検査できます。
- 病気のかかりやすさ(最大150種類)
- 体質・身体の傾向(最大130項目)
を確認でき、かかりやすい病気への理解を深めるのと同時に、予防するための生活習慣アドバイスももらえる便利なキットです。
目的に応じた4種類の検査キットがあり、私は一番ベーシックな「ヘルスケア(検査レポートブック付き)」を購入しました。
なお「MYCODE」は、キット購入時または検査前に会員登録が必要です。
遺伝子検査キットが届く
自宅に届いた検査キットの中身がこちらです。
- 説明書
- 検査キット
- 同意書
- 検査レポートブック
などが入っています。
唾液をとる
結構な量の唾液が必要です。
また、
- 検査30分前の飲食NG
- 水はOK
- ジュースはNG
- タバコもNG
です。
なお唾液が出やすくなるように、レモンの写真がプリントされたカードが入ってます。
プリントされたレモンじゃ全然唾液が出なかったので、冷蔵庫にあった梅干しを使って唾液をとりました。
書類に記入し送る
唾液が用意できたら、同意書を記入します。
- とった唾液
- 同意書
を専用の封筒にいれて送ります。
その後、「MYCODE」購入時またはキット到着時に会員登録したメールアドレスに、「キットが到着しました」「検査を開始しました」メールが届きました。進捗報告を怠らない姿勢・・・自分も見習わねばと思いましたね。
検査結果が届いた
検査キットを送ってから2〜3週間後、メールがきました。
どんな結果が出たのでしょうか?
気になっていた結果は?
わたしが一番気になっていたのは「悪性リンパ腫が必然だったかどうか」です。
結論、「必然ではない」が答えでした。
こちらをご覧ください。
0.93倍という数値は「遺伝子型の発症リスク(日本人平均との比較)」を表すもの。
発症リスクが日本人平均の〇〇倍とは、平均的な日本人の集団と、あなたと同じ遺伝子型(遺伝子のタイプ)を持つ集団を比較して、その疾患になる人が何倍いるかということを示しています。
引用元:病気の結果一覧|癌(がん)・肥満や生活習慣病の遺伝子・DNA検査のMYCODE 日本人平均との比較が〇〇倍とは?
悪性リンパ腫は「ホジキン」と「非ホジキン」に大きく分けることができます。わたしは併発していたんですが、同じ遺伝子配列をもち、病気になった人の割合からリスクを算出すると、0.93倍と0.78倍・・・リスクが極端に高いわけではなかったんです。
一方、「がん」でもっとも高い数値が出たのは「肺がん」でした。
検査結果に対する考察は後述しますが、とりあえず「必然ではない」という結論になりました。
注目すべき病気がピックアップされる
数値が高かったものから、気になる病気がピックアップされる機能は面白かったです。
わたしがピックアップされた病気は、
- 2型糖尿病
- 関節リウマチ
- 子宮筋腫
- 心筋梗塞
- 甲状腺機能低下障害
でした。
2型糖尿病の結果は、唾液を採取する際、食べ物が口に残っていた可能性も考えられるのですが・・・でも「先天性」の1型糖尿病に比べると、生活習慣次第で良くも悪くもなるわけですから、注意しておいて損はないですよね!
病気によってはこんな配慮も
クリックしてもすぐ開かないページもあります。
現代の医療で「予防・検査・治療が困難なもの」に対し、「結果がどうであっても落ち込まないでね。なんなら見ないって選択肢もあるよ!」という配慮。遺伝子検査結果が100%病気につながるわけではないと分かっていても、数値が高いとショックを受けます。結果を見ないという選択肢は、ありがたいですね。
体質の傾向が面白い
ある意味、一番ショックだったのはこの結果かもしれません。
タロログさんで「おっぱいつぶす記事」を書かせていただいたのに、遺伝子レベルで「いや、お前の胸は大きいよ」と否定される。
おっぱいにはショックを受けましたが、体質の傾向を見るのは面白かったです。これからの季節だと「日焼けしやすさ」や「日焼け後の肌のくすみやすさ」をチェックして、日焼け対策に励むといいかもしれません。
ちなみにわたしは「日焼けしにくいけど、日焼けすると肌の老化が進む」という結果だったので、日焼け止めが手放せません。
自分の健康を決めるのは遺伝子ではなく自分自身!
わたしがかつて経験した「悪性リンパ腫」は、遺伝子的にはリスクが低い病気でした。とはいえ、
- 2型糖尿病の検査結果における「口に食べ物が残っていた」疑惑
- 遺伝子検査の母数がまだまだ少ないんじゃないか疑惑
- 遺伝子型の発症リスクは少ないけど、日本で報告されている患者数も一緒に確認する必要あるよね
など、当たり前ですが「情報は鵜呑みにしちゃいかんよ!」的な注意を促したくなる面があるのも事実です。
それでもわたしは「遺伝子検査」をやってみて良かったと思いました!
だって「がん」が必然じゃなかったってことは、「自分自身の心がけ次第でリスクを回避できる」可能性を伝えられるわけだから。元・がん患者という肩書きは決して良いものではありませんが、この検査結果のおかげで、元・がん患者という経験をいかして「心身ともに健康でいないと、痛い目見るよ」って言えるわけです。
なんだか説教臭くなってしまいましたね!
自分の遺伝子を知ることができるの、純粋に楽しかったですよ。では。