タロログではこれからブログを始める方に対して、しつこい程にワードプレスをおすすめしています。現在、他のブログサービスを利用している方にも同様です。
しかし、これだけおすすめしても、
「それでも無料ブログを使うよ!」
という方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、無料ブログも良いサービスだと思います。
- 基本無料(有料プランもあり)
- 簡単
- インデックスが速い
などのメリットがあり、特にブログを全くやったことが無い人には魅力的に映って見えるでしょう。
ただ、無料ブログにもデメリットがあります。ブログの目的にもよりますが、無料ブログでは分が悪い点も多数あるのです。
特に、ブログをなんらかの形でお金に結びつけようとしている方は要注意です。アフィリエイトもそうですが、例えば会社やお店の集客用にブログを作る場合も、無料ブログはおすすめできません。
今回は、無料ブログの弱点を徹底的に突いていきます。
ブログが消える危険性がある
無料ブログを利用していると、ある日急に記事が削除されていたり、最悪の場合はブログごと消滅してしまうことがあります。
ブログが急に消えてしまったら、まず悲しい気持ちになってしまいますよね。
「自分が心血注いできたのだから、我が子同然!」
とまではいかないかもしれませんが、ブログの記事を書くのに費やした時間や手間が全て水の泡に帰してしまったらショックは大きいはずです。
では、どのような原因でブログが消えてしまうのでしょうか?
利用規約を破ってしまった場合
無料ブログだけでなくインターネット上のサービスを申し込むときに、利用規約というのを見たことあると思います。
もちろん、無料ブログにも利用規約があります。例えば、アメーバブログの利用規約は、10,000字以上のとても長い文章です。これを破ってしまうと、記事もしくはブログそのものが削除されてしまうのです。
長い文章なので、内容全部を読み込んで完全に理解しているという方はなかなかいないと思いますが、かなり重要なことも書かれています。例えば禁止事項には、
(4) 当社の承諾のない商業行為
(中略)
- ② 商業用の広告、宣伝を目的としたブログの作成(但し、当社が認めている範囲のもの及び当社タイアップ等は除く)
- ③ 当社が許可したものを除き、営利、非営利目的を問わず、物やサービスの売買、交換(それらの宣伝、告知、勧誘を含む)を目的とする情報の送信等(物品を販売し、又は契約を締結させることを目的とする無料セミナーの情報の送信等を含む)
出典:Ameba利用規約
例外もあるようですが、広告を挿入したり、商品を売ったりなど商業利用を禁ずるといった内容ですね。アフィリエイトもやりようはあるようですが、今後はどうなるかわかりません。
それはなぜか?
利用規約の怖いところは、運営会社の解釈で左右されること、運営会社の都合で変更できるということ、の2点です。同じ利用規約の中に以下の文章も書かれています。
当社は、必要に応じて、本サービスに新しいサービスを追加したり、変更したりすることがあり、利用者はそれをあらかじめ承諾した上で本サービスを利用するものとします。
出典:Ameba利用規約
つまり、現状では認められているアフィリエイト広告ももしかしたら完全に規約違反になってしまうかもしれないのです。他の無料ブログも同様の内容が利用規約に書かれています。
これは、あなたのブログの運命は運営会社が握っている、と言っても過言ではないということです。
サービスが終了してしまった場合
先ほどと同様にアメブロの利用規約を見てみましょう。
当社は、以下各号の事由に起因する場合、本サービスの全部又は一部を停止することができるものとします。
- (1) 当社が、定期的又は緊急に、本サービス提供のためのコンピュータシステムの保守・点検を行う場合
- (2) 火災・停電、天災地変等の非常事態により本サービスの運営が不能となった場合
- (3) 戦争、内乱、暴動、騒擾、労働争議等により、本サービスの運営が不能となった場合
- (4) サービス提供のためのコンピュータシステムの不良及び第三者からの不正アクセス、コンピュータウイルスの感染等により本サービスを提供できない場合
- (5) 法律、法令等に基づく措置により本サービスが提供できない場合
- (6) 当社が利用者に対し、事前に電子メールその他の手段により、合理的な範囲で周知した場合
- (7) その他、当社が止むを得ないと判断した場合
出典:Ameba利用規約
天変地異や戦争などは仕方がありませんが(そもそも私たちもブログどころでは無いでしょうね)、これだけサービスが止まり得る原因になります。
(1)は永遠になくなるということではありませんが、アメブロにはメンテナンスを理由に編集作業や閲覧ができなくなることがあるのです。安定して運営していくには仕方が無いことなのでしょう。
無料ブログもビジネスで運営されていますから、経営判断でサービスが終了することもあり得るでしょう。運営会社そのものが倒産してなくなってしまうこともあるかもしれません。
サービス自体が終了する可能性は高くないと思いますが、メンテナンスは避けられないですし、大きなデメリットには変わりません。
自由度が低い
無料ブログは誰でも簡単に使用できる反面、自由度はとても低いです。投稿できる内容面でも、デザイン性や機能性においても、ワードプレスに分があります。
※ワードプレスのメリットはこちら
せっかくブログをやるのですから、中も外も他にはないあなただけのブログを作りたいと思いませんか?
利用規約がある
ブログが消える危険性の項でも解説しましたが、無料ブログには利用規約というものがあります。
先ほどのAmeba利用規約の第13条にも禁止事項がたくさん記載されています。ブログや記事を消されないためにも、この利用規約を守らなければなりません。
そして、先ほど解説した通り利用規約というのは変わる可能性もあります。今まで書いても大丈夫だった内容が、急にNGになるということもあるかもしれません。
そんな状態でブログを書くのは、息苦しく感じてしまいます。
カスタマイズ性が低い
無料ブログでもデザインを変える機能が付いています。ただ、ワードプレスほどではありません。
また、ワードプレスには「プラグイン」という拡張機能がありますが、無料ブログには同様のものがありません。
デザイン性も機能性も限度があり、結局どれも似た様なブログになってしまいがちです。
アフィリエイトに向かない
ブログを始めようとしている方の中には、アフィリエイト広告で収益を得ようと考えている方も多いでしょう。
ただ無料ブログでアフィリエイトをやる場合、幾つかの制限があるということを念頭に入れておかなくてはいけません。
アフィリエイトができない無料ブログ
無料ブログの中には、そもそもアフィリエイトを禁止しているサービスもあります。
エキサイトブログやgooブログがそうです。この2つの無料プランは、アフィリエイトを含めた一切の広告掲載を禁止しています。
また、アフィリエイト可能でも制限がある無料ブログというのもあります。主要な無料ブログでのアフィリエイト可否状況を表にしてみました。
サービス名 | 可否 | 備考 |
FC2ブログ | ◯ | |
アメーバブログ | △ | タグが一部使用できないため、表示できない広告がある |
ライブドアブログ | ◯ | |
Seesaaブログ | ◯ | |
はてなダイアリー | △ | 無料版では一部のみ可 |
JUGEM | ◯ | |
忍者ブログ | ◯ | |
Yahoo!ブログ | △ | ASPがバリューコマースのみ |
楽天ブログ | △ | 楽天関連のみ可 |
これも2017年1月現在の状況なので、今後変わっていくこともあるかもしれません。
勝手に広告が入ってしまう
無料ブログの多くは、広告表示によって成り立っています。中には広告のない無料ブログもありますが、大手サービスはほぼ広告があります。
有料プランに移行することで広告を非表示にすることができるサービスもありますが、結局サーバーとドメインをお金をかけて準備するのと変わらないです。
ブログに訪問してくるユーザーは、広告を嫌がる傾向にあります。皆さんも広告の多いサイトにはうんざりしてしまいますよね。ウェブブラウザーの広告ブロック機能を使っている方もいるでしょう。
すでに運営会社が広告を入れた状態で、さらにブログ管理人がアフィリエイト広告を掲載したら広告だらけのブログになってしまいます。果たして、こんなブログに訪問したいと思うユーザーがどれだけいるのでしょうか?
何よりこれらの広告はいくらクリックされても、商品やサービスが購入されても、ブログ管理人には一切お金が入ってきません。これだとアフィリエイトに対するモチベーションも上がりにくいです。
アドセンス申請ができない
アドセンスとは、Googleが提供しているアフィリエイト広告の一種です。利用するためには、Googleにウェブサイトの審査をしてもらう必要があります。
この審査なのですが、ほとんどの審査基準が公式に発表されていません。その中で一つだけ確かなことがあります。それは、
サブドメイン、サブディレクトリのサイトはNG
サブドメインとは、「◯◯.△△.com」のようにドット(.)が複数以上あるURLのことで、サブディレクトリは、「◯◯.com/△△/」のようにスラッシュ(/)で区切られているURLのことです。
サブドメインの無料ブログの例としては、FC2ブログがあげられます。URLは「http://(アカウントID).fc2.com/」となっています。
サブディレクトリで有名なのは、アメーバブログです。「http://ameblo.jp/(アカウントID)/」となります。
このようなURLでは、そもそもアドセンスを申請することすらできません。申し込みページで弾かれてしまいます。
無料ブログでアドセンスを申請するためには、お名前.comなどで独自ドメインを取得する必要があるのです。ただ、独自ドメインも全ての無料ブログで利用できるわけではありません。
ライブドアブログやJUGEMは有料プランのみの対応となっており、FC2ブログに至っては完全に独自ドメインを使用することができません。
このように、無料ブログでアドセンスをするには制限があるのです。
長期的に考えるとSEOに弱い
SEOとは、検索エンジン最適化と呼ばれるアクセスアップ対策の一つです。
今のインターネット界隈でウェブサイトにアクセスをしようとしたとき、やはり検索エンジンを介することが大半です。
そのため、アクセスアップをさせたいときに非常に有効なのがSEOになります。
無料ブログは、短期的に見ればSEOに強いですが、サイトの運営期間が長くなるにつれてだんだんとアクセスが伸びづらくなってしまうのです。
ドメインが育ちにくい
検索結果に上位表示させるためには、検索エンジンから良い評価をもらう必要があります。その基準は様々あるのですが、その中にドメインの評価があります。
ドメインとは、タロログで言う「tsuchiyashutaro.com」です。この評価を上げることが検索エンジンに良い評価をもらうことにつながるのですが、これが例えばアメーバブログの場合、
http://ameblo.jp/アカウントID/
とドメインは「ameblo.jp」となります。つまり、どれだけブログを頑張っても評価されるのはアメーバブログなんです。少しくらいは分け前もありますが、微々たるものです。
ブログを始めて最初のうちはアメーバブログの評価を分けてもらうことができますが(独自ドメインの場合は完全に0の状態で始める)、次第にジリ貧になってしまいます。
サブディレクトリ型はSEOに不利
アドセンス申請の項で、無料ブログはURLがサブドメインかサブディレクトリとなることを解説しましたが、2つのうちサブディレクトリ型はSEOに不利になります。
検索結果ページは原則サイトの評価順に並んでいるのですが、特定のサイトで独占することが無いように、同一ドメインのページは複数掲載しないようにする傾向があるのです。
例
httpe://ameblo.jp/matsuda/とhttp://ameblo.jp/takahashi/はameblo.jpという同じドメイン扱い
サブドメイン型であれば問題無いのですが、サブディレクトリ型は検索結果1ページにせいぜい2件まで表示されて、他は次のページ以降に追いやられてしまいます。
検索順位の差がたとえ1でも、1ページ目に表示されるのと2ページ目に表示されるのでは、アクセス数が大きく変わってきてしまいます。
サブディレクトリ型の無料ブログで上位を目指すのは至難ということです。
サブドメイン型無料ブログ
- FC2ブログ
- Seesaaブログ
- はてなブログ
- Blogger
- エキサイトブログ
- 忍者ブログ
- JUGME
サブディレクトリ型無料ブログ
- アメーバブログ
- ライブドアブログ
- はてなダイアリー
- gooブログ
- 楽天ブログ
- Yahoo!ブログ
その他気になる点
上記に挙げた点以外にも、サービスによっては気になる点があります。
アメーバブログのアクセス解析
商用ブログを運営する場合、アクセス解析は大変重要です。商品やサービスの購入が発生する、またはメールマガジンなどに登録する、などいろいろな目的を持ってブログを運営すると思います。
それらを達成するためには、ブログにある程度のアクセスが必要です。
そのアクセス数を測ってくれるのがアクセス解析ツールになります。アクセス解析ツールでアクセス数や傾向を図りながらサイトを改善する、またツールで調べて・・・という作業を繰り返して、最終的に目的を達成するというのが商用ブログの流れです。
そして多くの無料ブログにも、独自のアクセス解析ツールが備わっています。
無料ブログ最大手のアメーバブログにもアクセス解析機能が備わっているのですが、これの評判がもっぱら悪いです。Googleで「アメブロ アクセス解析」と調べると、候補に「水増し」が表示されます。
水増しとはあまりいい印象がありませんが、一体どういうことなのでしょうか?
こちらは、弊社も大変お世話になっているブログマーケッター松原潤一さんのブログの記事です。
実際に松原さんがアメブロのアクセス解析を、アメブロのツールとGoogleアナリティクスで調べてみたところ、両者には平均で
15倍
の差があったそうです。ひどい時には68倍にもなったとか。
なぜこのような差ができてしまうのかと言うと、
- クローラー
- RSSフィードのアクセス
- アメブロのロボット
などもカウントしているからと言われています。原因はアメーバブログから正式な発表が無いので定かではありませんが、多くのブログで検証が行われて実際に水増しの結果が出ています。
『アメブロ』のアクセス数がジャブジャブに水増しされている理由を勝手に推測する
これって詐欺にならないの?と考えてしまいますが、そもそも「アクセス」をどのように定義するかが明確で無いため、ロボットだろうが人間だろうがサイトにやってきたらそれで1アクセスとしてカウントしてもルール上問題は無いのです。
この問題は数年前から取り沙汰されても改善が見られないようなので、今後も治ることは無いでしょう。正確なアクセスを知りたければ、アメーバブログのアクセス解析機能は使わないようにするということです。
FC2ブログの安全性
こちらも人気の無料ブログサービスです。アダルトジャンルに寛容な点がメリットとしてよくあげられます。
しかし、このメリットが仇となる場合もあります。
Googleもアダルトサイトを完全にシャットアウトしているわけではありませんが、概ね好意的ではありません。たとえ個々のブログがアダルトジャンルを取り扱ったなかったとしても、FC2ブログ全体がアダルトジャンルに寛容であるという点が検索結果に影響を及ぼしかねないのです。
また、本社所在地がアメリカのネバダ州ラスベガスとなっていながら、実は日本の大阪府の会社が運営しているのではないかと警察も疑うなど、運営会社が謎に包まれているのも不安の種になっています。
2015年には元代表が逮捕されるなど、今後も安心してブログを預けるには少し不安が残るサービスと言わざるをえません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これでも、無料ブログを選びますか?
もちろん、商用目的ではなく気軽に日記でも書きたい、という方であれば、わざわざサーバーや独自ドメインにお金をかけてまでブログをやる必要は無いでしょう。無料ブログでも十分事足ります。
ただ、
- 作ったブログを大事にしたい
- ブログが少しでもお金になれば・・・
と考えている方であれば、ワードプレスを選ぶべきです。レンタルサーバーも最初に無料体験ができるものも多いので、まずは試してみてはいかがでしょうか?
ワードプレスに興味が湧いた方はこちら!