こんにちは。松田です。
僕は、週刊少年ジャンプの電子版の定期購読をしています。月々900円、安いですね。
つい最近、ジャンプの大幅補強がありましたね。そうです、驚異の6連続新連載。
- ぼくたちは勉強ができない
- U19
- ポロの留学期
- 腹ペコのマリー
- Dr.STONE
- ROBOT×LASERBEAM
の6本ですね。6本中3本がヒット経験者の新作と、なかなか強力な布陣です。
基本的にジャンプは、1〜2ヶ月に2〜4本くらいまとめて新連載が始まりますが、一気に6本始まるのは異例です。ちょっと調べてみたところ、1998年に5連続で新連載が始まったことがありました。そのときの5本がこちら。
- ROOKIES
- 少年探偵Q
- 河童レボリューション
- ホイッスル!
- HUNTER×HUNTER
5本中3本が後々ヒットして、かなりの高打率ですね。やはり今回も数を打って、少しでもヒットを生み出そうとしているのでしょうか?
僕はここ10年くらいジャンプを購読していますが、不思議なことに終わる作品、続く作品というのがだいたいわかります。基本、1,2回で読まなくなる作品は打ち切られることが多いです。
ということで今回は新連載6本のうち、どれが生き残ってどれが打ち切られるのか、ちょっと予想してみたいと思います。
ぼくたちは勉強ができない
作者は筒井大志先生。ジャンルはラブコメですね。
ラブコメのジャンルの場合、最低条件として画力が高く、女の子が可愛くないと話になりません。
その点、去年まで連載されたヒット作「ニセコイ」のスピンオフ「マジカルパティシエ小咲ちゃん!!」の作画を担当した筒井先生なら問題ないでしょう。ポロリを描けるのもディ・モールト良いぞッ!
ただ現在、同じくポロリありのラブコメ「ゆらぎ荘の幽奈さん」が連載されているのがネックだと思います。
「ゆらぎ」は、アニメ化も決定した「ブラック・クローバー」に次ぐ単行本売り上げで、次のアニメ化候補です。しかも、「ゆらぎ」は電子版特典としてオールカラー版が作られるほど編集部一押し。
ジャンプの歴史上、ラブコメが同時に2作以上ヒットしたことはほとんど無いので、これまでの傾向から考えてもなかなか厳しいイメージがあります。
半年は生き残りそうですが、それ以降はわからないですね。
U19
作者は、木村勇治先生で連載は初めてのようです。5話目にして早々と掲載順が下から5番目になりました。
新連載の掲載順に関しては、アンケートの結果が反映されるのに何週間かかかり、基本開始8週間くらいは補正がかかることがあります。
ただ、あまりにも悪いと6話目くらいから掲載順に現れることもあるので、今回の掲載順はもしかしたらアンケートの結果を受けている可能性が高いです。
「ジャンプ 掲載順 バレ」などで検索すると来週の掲載順の速報が確認できるのですが、どうやら来週もあまり良い位置にはいないようです。
これは、10話打ち切りもあるかもしれません。半年はまずもたないかと・・・。
敗因は展開の遅さでは無いでしょうか。大人対子供の対立は悪く無いと思うんですけどね。
ジャンルが能力バトル漫画なのですが、主人公の能力が判明したのが第3話。ワンピースで言えばもうゾロが出てくる頃です。ちょっと、出し惜しみし過ぎな気がします。
また、新連載の打ち切りは3話掲載された頃に決まるらしいので、1,2話で思いっきり描けていないのはかなり痛手になっているようです。
ポロの留学期
作者は、権平ひつじ先生。こちらも初連載です。
こちらも掲載順がすこぶる良くないですね。ぶっちゃけ、上の「U19」とこれは2話以降読んでません。長くないかもね・・・。
なんだか既視感満載な気がします。ほとんど語ることが無いくらい、印象が薄いです。これが敗因かと。
「U19」と同じく半年はもたないと思います。
腹ペコのマリー
「べるぜバブ」の田村隆平先生の久々の連載です。
田村先生の前作はこちら↓
さすがに、安定していますね。個人的にはかなり好きです。
田村先生は、コメディもバトルもそつなくこなすし、コマ割りとか書き込み具合とかがちょうど良く読みやすいので、読者には受け入られやすいはず。器用なんですよね。画力がそこまで高くないわりに、女の子が可愛く描けるのもスゴイ。
あとは、「べるぜバブ」とどう差別化するかが問題なのではないでしょうか。
とりあえず半年はもつでしょう。あとは魅力的なサブキャラ次第だと思います。
Dr.STONE
「アイシールド21」の稲垣理一郎先生と、台湾出身で超絶画力のBoichi先生によるSF作品です。
稲垣先生の代表作はこちら↓
Boichi先生の代表作はこちら↓
開始3話にして、掲載順が下の項で話す「ROBOT×LASERBEAM」とワンピースに次ぐ3番目に来ていることから、編集部の期待の高さが伺えます。
(おそらく補正期間内なので、アンケートの結果を受けての掲載順では無いですが)
ネット上での評判も上々で、弊社社長一押しでもあります。
これ、面白いw
個人的にはいちいち鼻につくギャグが難点ですが、ストーリーは好きです。展開が早いのと、やはり画力がずば抜けているのが高評価の一因なのでは無いでしょうか?
話のテンポって割と重要なんですよね。
ジャンプ編集部副編集長の相田聡一さんも「テンポは速ければ速いほど良い」と語るくらい。何より、最速8週間で打ち切りもあり得るジャンプの新連載において、最初の数週間は勝負の期間とも言えます。
ワンピの尾田先生もインタビューで「ネタを出し惜しみして全力を出さないのは、お客さんをバカにしているようなもの」とまで語っています。
編集部お気に入りであること、ネット上での高評価、弊社社長も認めるおもしろさから、まず半年は間違いなくもつでしょう。アニメ化の話などは連載開始直後に来ることもあるそうなので、もしかしたらもう既にオファーが来ている気もします。
ROBOT×LASERBEAM
「黒子のバスケ」で一躍ヒット作家に成り上がった、藤巻忠俊先生の最新作でゴルフ漫画です。「黒バス」の劇場版公開に合わせてか、他の新連載から1週あけてのスタートとなりました。
藤巻先生の前作はこちら↓
この記事を書いている時点ではまだ始まっていないので、あまり語れませんが(ネタバレは確認済みです)。
ちなみに表紙はこちら(解禁前につき画像は貼りません)
すでに青◯みたいなキャラがいますね。どうやら今回も主役級が2人いるようです。
個人的にキャラクターの魅力を引き出すのって、他のキャラとの相関関係が重要になってくると思っています。その点、「黒バス」はものすごく上手かったな〜と。
- 黒子と火神
- 黒子とキセキの世代
- 火神とキセキの世代
- 黄瀬と笠松
- 緑間と高尾
- 紫原と氷室
- 青峰と黄瀬
などなど。藤巻先生はこの辺、確信的にやっていたんだろうな〜と個人的には考えているのですが。
バディものって、ヒットしやすいですしね。「バクマン。」もそうでした。ジャンプじゃないどころか漫画ですら無いけど、「相棒」とか「あぶない刑事」とかもありますね。
1話のバレを読んだ感じは、テンプレ通りで割と普通な感じでした。藤巻先生はキャラの転がし方が上手いので、テンプレ通りでもなんとかなりそう。これも半年は超えるのではないでしょうか。
ちなみに藤巻先生は、ゴルフ経験者で新人賞を受賞したときもゴルフ漫画だったそうです。
まとめ
やはり、ヒット経験者は手堅いですね。ネタはともかく、話の進め方が非常に上手くて安心して読んで入られます。
対して、新人組は正直厳しいかな〜。「U19」と「ポロ」はもうほぼ先が無いと思うし、「勉強できない」もわからないですね。
よくジャンプは見切るつけるのが早すぎ、という意見を見ますが、個人的には違うかな〜と思っています。
後々ヒット作になるような漫画って、最初からある程度おもしろいんですよね。
たまにサンデーの「うしおととら」「からくりサーカス」はしり上りにおもしろくなる漫画だから、ジャンプじゃ生き残れなかっただろうと頓珍漢なこと言っている人がいますが、この2作は1話の時点で普通におもしろいですからね。ジャンプでやっていたとしても、間違いなくアンケート取れていたでしょう。
最初つまらない漫画が、しり上りにおもしろくなったところでたかが知れてるわけで。
また漫画家はよく消耗する、と言われています。
連載を持っている間は、漫画以外の経験を積むことが非常に難しいです。自分の中にあるネタを出し続けて、やがて枯渇していく。
だったら、ヒットの見込みのない作品に注ぐよりも次のワンチャンに賭けたほうが良いし、逆に作家のためになる気がするのです。
ジャンプに関してまた書きました。