こんにちは、元漫画家志望の27歳児です。
いきなりですが、漫画家の収入って気になったことありませんか?
僕は気になります。
元々漫画家を目指していたので、「将来こんだけ稼ぐんだ!」みたいなイメージトレーニングもよくしていました。
そのおかげで、漫画家のお金の話は詳しくなりました。
漫画家じゃないくせに。
最近テレビによく出る、江川達也先生(代表作:まじかる☆タルるートくん、東京大学物語)の総額6億円のご自宅兼アトリエなど、大ヒットを飛ばした漫画家ってかなりの大金持ちの印象が強いですよね。
「ワンピース」の尾田栄一郎先生は自宅の吹き抜けに等身大のキリンのフィギュアがそびえ立ち、トイレにはサメの頭が壁から生えているそうです。
漫画家の収入は主に、
- 雑誌に掲載された際に発生する原稿料(1ページ毎に換算)
- 単行本が発行された際に発生する印税(単行本1冊発行毎に発生)
- キャラクターグッズ等の著作権料
- アニメ化、映画化などによる原作使用料
などがあります。
原稿料と下2つは、その都度の契約にもよるのでわからないのですが、印税は約1割なので計算すれば大体の印税はわかるんです。
作品ごとの印税ランキング
ということで漫画家ってどれだけ儲けてるのか、印税ランキングやってみたいと思います。
(今回は作品別に計算しています。作家毎だと計算が大変なので)
計算方法は、
累計発行部数×1冊あたりの印税(本体価格の約1割)
で計算しています。
第9位:ドラえもん(藤子・F・不二雄作)
累計発行部数:1億部
1冊あたりの印税:約40円
印税:約40億円
小学生を中心に40年以上愛されている人気者が第9位にランクインしました。
連載当初の単行本も未だ絶版にならず書店に並んでいるので、重版回数もすごいことになっていそうです。
第9位:タッチ(あだち充作)
累計発行部数:1億部
1冊あたりの印税:約40円
印税:約40億円
30年以上前の漫画ですが、未だ根強い人気を持つ野球漫画です。
ちなみに、あだち充先生はすべての作品を合わせると2億部を超えるので上記の倍以上の印税が想定されます。
第8位:SLAM DUNK(井上雄彦作)
累計発行部数:1億2136万部
1冊あたりの印税:約40円
印税:約48億円
スポーツ漫画史上、最も愛されていると言っても過言では無いでしょう。
ご存知「スラダン」がランクインです。
「ワンピース」に更新されるまで、漫画単行本の初版発行部数の最高記録を保持していました。
また作者の井上先生は、バスケットボール界への貢献として「スラムダンク奨学金」を立ち上げました。
第7位:NARUTO -ナルト-(岸本斉史作)
累計発行部数:1億3769万部
1冊あたりの印税:約40円
印税:約55億円
海外では「ドラゴンボール」の後継的作品として人気の忍者漫画です。
ゲームも人気で、「ナルティメットシリーズ」は全世界累計で1500万本以上を売り上げました。
そちらのロイヤリティーも気になります。
第6位:名探偵コナン(青山剛昌作)
累計発行部数:1億4800万部
1冊あたりの印税:約40円
印税:約59億円
20年以上、少年サンデーを支え続けている大人気推理コミックです。
毎年人気の映画も、今年は歴代最高の興行収入63.1億円と大ヒットしました。
印税以外の収入も高そうです。
第5位:こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治作)
累計発行部数:1億4816万部
1冊あたりの印税:約40円
印税:約59億円
先日、40年の連載を終えたギネス記録も持つ「こち亀」がここでランクインです。
ここ数年は単行本の売り上げもそこまで高くなかったのですが、最終巻はオリコンの週刊コミックランキングで約24万部売り上げて第2位にランクインしました。
第4位:DRAGON BALL(鳥山明作)
累計発行部数:1億5950万部
1冊あたりの印税:約40円
印税:約64億円
世界的にも大人気バトル漫画が第4位です。
この数字は日本国内限定なので、全世界分も含めたら大変なことになるでしょうね。
また、ゲームなどのグッズ売り上げも高く連載終了後も人気が衰えないので生涯で稼いだ額は漫画界で1番かもしれません。
第3位:美味しんぼ(雁屋哲・花咲アキラ作)
累計発行部数:1億3000万部
1冊あたりの印税:約60円
印税:約78億円
グルメ漫画の中でも最も有名な作品ではないでしょうか?
最近では原発関連でも話題になりました。
原作と作画に分かれている場合、大体折半することが多いそうなので一人あたり大体半分くらいはもらっている感じでしょうか。
第2位:ゴルゴ13(さいとうたかを作)
累計発行部数:2億部
1冊あたりの印税:約50円
印税:約100億円
こち亀と並ぶ長寿漫画が第2位です。
連載期間が長いので通常の単行本の他にも、SPコミックスやコンビニ版もあるのでだいぶ設けているのではないでしょうか?
第1位:ONE PIECE(尾田栄一郎作)
累計発行部数:3億4042万部
1冊あたりの印税:約40円
印税:約130億円
やはりこの作品が1位でした。
今年で連載19年なので、年収に直すと7億弱なのでおよそ半年でサラリーマンの平均生涯賃金を稼ぎ出していますね。
一体、何代後まで遊んで暮らせるのでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
やはりジャンプが多いですね。
少年誌と比べて青年誌の方が単価が高いことから、「ドラゴンボール」よりも「美味しんぼ」が上にいるのが意外でした。
今回は計算もざっくりやっているので正確ではないのですが、大体の印税はわかったと思います。
また作家別にした場合、浦沢直樹先生はすべての作品を足すと1億部を超えているので軽く約40億円以上(青年誌なので1冊あたり少年誌より高い)はあると思います。
新書版の単行本以外にも、文庫版、完全版、コンビニ版、その他総集編などもあるのでさらに印税が増えていくでしょう。
普通は大体1冊刷るごとに約40〜50円くらいもらえるので、生涯の全作品で累計800万部以上売ればサラリーマンの平均生涯賃金は超えていきます。
累計800万部以上という数字が現実的かどうかは正直わかりません。
メジャー誌で連載が継続すれば1冊あたり数万部、メディアミックスすればそれが10万部、大ヒットすれば数十万部から百万部以上になります。
累計発行部数も驚くほど伸びていくでしょう。
そう考えると漫画家はなかなか夢のある職業ですね。