こんにちわ土屋です。
僕は今24歳ですが、お恥ずかしいことにいまだにジャンプを卒業できていません。
一時は『これは社会人として恥ずかしいので、読むのをやめなければ!』と思っていましたが、最近ではむしろ『読むべき』だと思っています。
それは、諦めたからとかではなく今の自分に必要だからです。
ストーリーライティングってご存知?
文章を書く仕事をしている人なら、文章を読ませるためのテクニックはいくつか知っていると思います。
ストーリーライティングとはそのテクニックの一つで、その名の通り『ストーリーを用いて読み手を文章に熱狂させるテクニック』のことです。僕はこれが最も汎用性のあるスキルで、取得が簡単なスキルだと思っています。
この手法は書籍などのボリュームを出す必要性のある場合には必ず用いられます。
- たとえば~~
- 少し昔の話になるが~~
- 私の体験として~~
このようなものはストーリーを用いて相手を文章の世界に引き込んでいます。
ストーリーライティングを使えるようになるために
では、どうしたらうまくストーリーライティングを使うことができるか?方法は2つです。
- ストーリーを知っている
- ストーリーを魅せる表現力がある
この2つです。
知っていれば、適切なタイミングで具体例として用いることができます。逆に表現力があれば、今までの事実を構成して魅力的なストーリーとして見せることができます。
※ライターが文章を書くときに想像力は要りません。想像して書いたらそれ嘘話だから。
ストーリーライティングにおける良いストーリーとは
ストーリーというのは当たり前ですが、相手の共感を得られなければ何の意味もありません。しかし、日常すぎる話をしても意味がありません。
たとえば、
今日は7時に起きて、学校に登校して、授業を受け、放課後は部活をして、家に帰ってきた。
家では僕の大好きなオムライスが晩御飯に出てきてうれしかった。
これは一般的な学生の日常です。ですが、何の意味もありません。読者の心に引っかかるものが何もないからです。
ただの水を飲んで、1日後に「あの時の水どうだった?」と言われても感想も何もあるはずがありません。相手の心に引っかかる何かを起こさないといけません、これは【フック】とか【インパクト】と言います。
先ほどの例で言えば、
今日も7時に起きて、学校に登校して、授業を受け、放課後は部活をして、家に帰ってきた。
こんな日常がずっと続くはずだった、空から落ちてきたあの少女と出会うまでは、、、
みたいな感じで、物語の始まりは【日常】で、途中からありあえない【非日常】に移行するによって、読者はストーリーに引き込まれ行きます。この【非日常】は何も、宇宙人と出会ったり、戦いに巻き込まれたり、といったとてつもない【非日常】である必要はありません。
大切な人の死とか、大好きな人に告白されたとか、辛い幼少期とか、今までの生活からかけ離れたことや普通じゃなければそれは十分に【非日常】と言えます。
ジャンプを読んで得られるもの
ジャンプの場合は、日常から非日常へのストーリーがたくさんあります。
人によっては小説を読め!という人もいますが、僕には漫画と小説の読める数に差があるのです。
僕だったら、漫画のジャンプは10分ぐらいで読めますが、小説をその時間で読むというのはやはり限界があります。
大ヒット漫画のストーリーは適当に作ってるわけじゃない
ヒーローズジャーニー(英雄の旅)という言葉をご存知でしょうか?
大ヒット作の物語は全てこの法則に従って構成されていると言われています。
法則の数は8の場合と12の場合があります・
ヒーローズジャーニー(英雄の旅)の8法則
- 主人公が自身の『天命』(Calling)に気付き、
- 何かの目的を果たすための『旅が始まり』(Commitment)、
- その旅は、『非日常への転機』(Threshold)となる。
- 旅の中で、師となる『メンターと出会い』 (Guardians)成長し、
- 『強力な敵』(Demon)が出現し、自身の壁にぶつかり。
- 主人公は自分の壁を超えるために『変容』 (Transformation)し、
- 目的をだった『課題の終了』(Complete the task)、
- 主人公は『日常への帰還』 (Return home)を果たす。
ヒーローズジャーニー(英雄の旅)の12法則
- 『平凡な日常』に居る主人公だが、
- 『非日常への誘い』がある。
- しかし、主人公は『非日常を拒絶』する。
- 日常に居る主人公と『師との出会い』が起こり、
- 非日常へと進まざるを得ない、『転機となる事件』が起こる。
- 奇しくも、必然性のある旅は始まり『試練、仲間、ライバル、宿敵との出会う』。
- 仲間や敵の『ストーリーの深淵』(深い過去など)の描写がある。
- 戦いは最終局面で『最大の危機へ挑戦』が起こる。(敵を倒すために、仲間を殺さないといけないなど、一筋縄に行かない状況)
- しかし、主人公は戦いの末の『勝利』を掴む。
- 主人公たちは、かつての『日常を奪還』する。
- 戦いによって失ったものを補完するために『進化と再生』をする。(過去の組織のトップが死に、その意思を主人公が引き継ぎ、組織を存続させる、など)
- こうして、世界の人々は平和な日常へと『帰路』を果たす。
スターウォーズ、ワンピース、ハンターハンター、マトリックス、ハリーポッターなどはこの法則を用いていると言われています。
それどころか、本田健『ユダヤ人大富豪の教え』、ロバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』のようなビジネス書もこのようなストーリーを用いてベストセラーになっています。
だからこういったストーリー構成にたくさん触れるのは、勉強なのです。
ブランディングによって必要なストーリーのレベルが変わる
本当なら、引き出しに貯めておくストーリーは『歴史』が一番いいです。
例えば、漫画の『デスノート』のストーリーを知らない人に、漫画の説明を事細かにしたところで、『こいつはバカなんだな』と思われておしまいですが、黒田官兵衛の目線から『有岡城の戦い』について語れれば、『彼は博学な方なんだな』と思われるはずです。
これは、歴史が過去の事実であり、誰もが学校で勉強する『社会』の延長線上にあるので、知っていることが権威づけにもつながるためです。ただ、人によっては、共感できるストーリーのレベルがかわって来ます。
僕の場合であれば、社長さんや経営者を相手にしていないので、少し庶民的な内容でいいのです。もちろん漫画の話ばかりしていたら『バカだな』と思われてしまいますが、適度なタイミングであれば共感を産み、理解度を深めることができます。
あとは、僕が『アホで自由』みたいな見せ方をしているので(実際にそうなんですが)、漫画をたくさん読んでいるのもそのブランディングの邪魔をしないというのがあります。
まとめ
本当は8割、惰性です。((+_+))
無理して辞める必要性はないかなと思えたので、続けている感じです。
ですが、この【理由付け】を【読ませる力】がストーリーライティングにはあるということです。
[…] ストーリーの重要性『僕が24歳になってもジャンプを読む理由』 […]
[…] 24歳にもなって僕が『ジャンプ』を読んでいる理由を全力で語る […]
ヒーローズジャーニーのくだりは納得ですね。
読みながら、あっ、スターウォーズとかかな?
などと思いながら読んでいたら、タイトルが
出てきたので、やっぱりって思いました。
肝心なのは、何を伝えたいかということなので、
それを伝える手段として、漫画を選択したり、
映画だったり、小説だったりするんだと思います。
日本の漫画はハイレベルで、その世界観も小説を凌駕
しているものも多いので、読み続けていても、
何ら問題はないと思いますよ。