ダイエットをするとよく「朝ごはんはしっかり食べないとダメだよ!」という意見を耳にします。
実際にライザップでも朝ごはんを食べる事を推奨されますが、なぜ朝ご飯は食べるべきなのでしょうか?
と思っていました。
結論から言うと、この考えは間違っており、
ダイエットをするのであれば朝ご飯は食べるべきです
朝ごはんを食べることがダイエットに繋がる理由
朝ごはんを食べると痩せる・ダイエットに効果的な理由はいくつかあります。
一日の代謝が(少し)上がる
食事をするとカロリーを消費します。
「食べてるのにカロリー消費?」と思うかもしれませんが、食べ物を消費するためのカロリーのことを食事誘発性熱産生と言います。
このエネルギーをうまく使うことがダイエット成功に大きく関係するのですが、この食事誘発性熱産生を朝からしっかり起こすことにより1日の代謝(消費カロリー)を増やすことにつながります。
もちろん昼に食事をしても食事誘発性熱産生は起こるのですが、どうせ1日必要なカロリーを取るのであれば、朝から代謝を上げれる方が1日の消費カロリーが増えて良い、と言う事です。
よく「白湯を飲んで体を温めて代謝をあげましょう」と言うダイエット理論を聞く事がありますが、考え方はそれに近いものがあります。
体内で朝からカロリー消費を起こした方が、総じて一日の消費カロリーが増えやすいと言う事です。
ちなみに、個人的には白湯を飲む事が本当に代謝アップにつながるのかは懐疑的です。
食事誘発性熱産生というのはあくまで、食事を消化する際に発生するエネルギーですので、カロリー0のお湯を飲んだところで体内でエネルギー消費は起こらないからです。
細かく食べたほうが体がエネルギーの貯蓄量が減る
以下の動画で、高須クリニックの高須院長が「食事の回数が少なくなると体内が『次にいつエネルギーが来るかわからないので、エネルギーをしっかり蓄えよう』としてしまう』と回答しています。
実際に、
太るのが仕事であるお相撲さんは1日2回しか食事を行わず、痩せる(体を絞る)必要があるボディビルダーさんは1日5回に分けて食事を行なっています。
ちなみに回数が少なくても総カロリー数が多いと意味がありません。
1日2000カロリーを摂取するのであればなるべく細かく摂取した方が良いと言う事です。
晩御飯の食べ過ぎを防ぐ
ダイエット中の1日の食事のボリュームは
朝3:昼5:夜2
がベストだとされています。
痩せることだけを考えば、夜にかけて食事の量を減らせる方が良いのですが、朝からたくさん食べるのはなかなか難しいし、日中の方が必要なカロリーが多いため昼の食事を増やした方が良いとされています。
朝食事を食べないと、その分を昼や夜の食事が増えてしまうため、朝にも食事を取る必要があります。
ダイエットに良い朝ごはんと悪い朝ごはん
朝ごはんを食べた方が良いと言いましたが、良い朝ごはんと悪い朝ごはんの例も紹介します。
良い朝ごはん
良い食事の条件は
- 食物繊維が多い(サラダなど)
- 暖かいスープ
- ご飯類などの糖質(少量)
です。
食物繊維が多い方がいいのは、低カロリーにも関わらず消化する際に多くのカロリーを必要とするため。
暖かいスープが良いのは、消費カロリーが発生する場合であれば体内を温めることによって体を活性化する事ができるため。
糖質は本来はダイエットに向かないのですが、そもそも人間のエネルギーは糖ですので無理をして0にするよりは少量は摂取するべきだからです。
糖質に関しては、ケトジェニックダイエットと言うダイエット方法がもてはやされているのですが、ライザップなど正しい知識による指導がない場合あまりオススメのダイエット方法ではありません。
我流で糖質をカットしても意外な食材から糖質を取っている場合はかなり多く、中途半端な糖質制限はあまり効果がありません。
また、糖質の量も気にするべきですが、「良質な糖質」「悪い糖質」があるのでコンビニなどでパッケージの裏を見て、ただ糖質のグラム数だけを気にするよりはご飯などから良質な糖質を摂取した方が良いと思います。
悪い朝ごはん
悪い朝ごはんは
- 単純に量・カロリーが多すぎる
- 悪い脂質が多い
- 満腹感・満足感が少ない
です。
そもそも、朝に食事を行う理由は「朝に1日のエネルギー補給を行うこと」や「1日の食事カロリーを分散して行うこと」などがあります。
ですので朝だからどんなにご飯を食べても良い!と言うわけではなくて、ある程度のカロリーコントロールは必要となります。
1日1700カロリーを目標にする人は朝に500カロリーを目安にエネルギーを接種すると良いでしょう。
また、脂質には良い脂質と悪い脂質があります。
色々な概念はあるのですが、ざっくり言うと「脂肪になりやすい油」と「脂肪にはなりにくい油」です。
良い油は魚やオリーブオイルから取れる一方、悪い油はサラダ油などがあげられます。
また、満腹感が少ないと昼もお腹が空いてたくさん食べてしまい、摂取カロリーを分散できなくなってしまうので
単純に500カロリー分のお菓子を食べるというのはあまりよろしくありません。
良い朝ごはんで書いたようにサラダなどは低カロリーかつ満腹感もあるのでオススメです。
まとめ 和食は良い朝ごはんの定義を満たしやすい
少量の良質な糖質、良い脂質、食物繊維、暖かいスープ、などの条件を満たしやすい食事として、和食は非常にオススメです。
良質な糖質=米
良い脂質=魚
食物繊維=サラダ
暖かいスープ=お味噌汁
朝はパン一枚という方も多いかもしれませんが、洋食はあまりこの条件を満たせないのであまりオススメできません。(もちろん食事の内容を調整すれば可能かもしれませんが)
今はレトルトを使えば簡単に和食の朝食を作ることができますし、吉野家・松屋といった牛丼チェーンでもご飯の量を減らせばバランスの良い朝メニューが食べれます。
ダイエットしている方は明日から朝に和食を食べてはいかがでしょうか。