「SEOにはリンクが効果的!」「外部対策をしましょう!」
SEOを少しでもかじったことがある人であれば、外部サイトからリンクをもらう”外部リンク”に効果があるということは理解しているでしょう。
「ただ、なぜ効果的であって重要なの?」
まで突っ込んだ話しになると、説明できる人は限られると思います。
そのため、今回はなぜリンクが重要なのか?
評価の対象となりうるのか?という点について実例を交えながら説明していきましょう。
外部対策とは?
外部対策とは、自社サイト内での施策ではなく、外的要因によりSEO効果を高める施策のことを指します。
外部対策と言われますが、具体的には外部からリンクをもらうための施策のことです。
バックリンク、被リンク、など色々な呼び方がありますが基本的に意味は変わりません。
外部SEOの効果の実例
外部リンクの効果は高いと言っても、経験をしたことがない人でしたら、実際どのような効果を得られるか?という点は計り知れないところ・・
なので、外部リンクがもたらす効果について例をあげて説明していきましょう。
弊社で運営する転職情報サイト「ジョブエモン」に、こちらのタロログからリンクを送ったときの順位変動です。
弊社で運営してると言えど、タロログとジョブエモンは全く別なものなので外部リンクという扱いになります。
ジョブエモンを公開してから間もない時期だったので、インデックスされている記事も少ないなかリンクを送ったのですが、画像を見ていただけるとわかる通り、ほとんどのキーワードで順位の上昇が確認できました。
リンクを送った瞬間、50位だったキーワードが1位になった!インデックスされてないキーワードが1ページ目にきた!なんていう、速効性、爆発的な結果を得ることは稀ですが、効果のほどは理解していただけたと思います。
内部対策だけではダメなの?
内部で行えるSEOの代表例が良質なコンテンツを仕上げることです。
「”コンテンツイズキング” コンテンツが良質なものであれば、あなたのサイトを上位表示します」
とGoogleは言っていますが果たして、コンテンツだけが重要なのでしょうか?
毎日の検索順位の変動はクローラーというロボットが行っていることは既にご存知だと思いますが、残念ながらそのロボットは、コンテンツが
- 「おもしろい!」
- 「つまらない!」
- 「勉強になった!」
- 「シェアしたい!」
というところまで判断できません。
- 「どんなことが書いてあるのか?」
- 「関連あるサイトにしっかりリンクを送っているか?」
ロボットが判断できるのは、せめてここまでではないでしょうか。
そんな曖昧な基準でランク付けしているの?なんて不安になりますが、現状ではこれが現実なのです。
ここで公平性を保つために重要視されるのが外部リンクであり、このあと説明するリンクポピュラリティーという考え方になります。
リンクポピュラリティーという考え方
リンクポプラリティーとは、簡単に言うと人気投票のことを言います。
Googleのクローラーが判断できる範囲は限りがあるということをお話ししましたが、そこで重要になってくるのが、このリンクポピュラリティーです。
具体的にはどういったものかを例を用いて説明していきましょう。
リンクポピュラリティー(リンクの質)
例:どちらの言葉の方が信憑性がある?
筆者タカハシ:明日晴れだよ!
気象予報士森田さん:明日晴れだよ!
筆者タカハシ:日本の物価は上がり続ける!
池上さん:日本の物価は上がり続ける!
筆者タカハシ:バッドは重い方がヒットが打てる
イチロー:バッドは重い方がヒットが打てる
3点、様々なシチュエーションで例を紹介してきましたが、あなたはどちらの意見を信じますか?
おそらく全ての項目で、筆者であるタカハシの意見より、後者である著名人の意見を信じるでしょう。
SEOとは、全くかけ離れた例を挙げましたが、まさにこれこそリンクポピュラリティーの考え方です。
つまり、Googleも、力のない人の意見よりも力のある人の意見を信用します。
これをリンクの話しに戻すと、力のあるサイトからリンクを貰っているサイトを評価しますよということです。
では、このような場合はいかがでしょう。
ジャンルは違いますが、ここではイチローさん、モリタさん、池上さんが100という力を持っていたとします。
イチロー:明日晴れだよ!
気象予報士森田さん:明日晴れだよ!
池上さん:日本の物価は上がり続ける!
気象予報士森田さん:日本の物価は上がり続ける!
池上さん:バッドは重い方がヒットが打てる!
イチロー:バッドは重い方がヒットは打てる!
先ほどお話したように、どちらも同じくらいの力を持った人(設定上)の意見です。
この3個のシチュエーションの場合どちらの意見を信頼しますか?
おそらく、この場合、そのジャンルに特化した人の意見。
- 【天気】だったらイチローより森田さん
- 【日本の今後】については森田さんより池上さん
- 【野球】に関しては池上さんよりイチロー
の意見を参考にすると思います。
Googleのクローラーは、力のあるサイトからのリンクを評価するに加え、同ジャンルを扱っているサイトからのリンクの方が信憑性が高い=”尚更評価しますよ”ということです。
このような考え方がリンクポピュラリティーという考え方です。
リンクポピュラリティー(リンクの数)
リンクポピュラリティーは人気投票と言う話しをしましたが、人気投票というと数で勝負するイメージがありますよね。
余談になりますが、AKB48の総選挙も票の数で新曲を歌うメンバーが決まります。
では、上記ではリンクの質が重要だという話しをしましたが、ここでは数は重要ではないのかと言われると、そうでもありません。
人気投票なのでもちろん数も重要です。
そして、質が高いサイトからのリンクより、数を多くもらっているサイトの方が評価されているような時代もたしかにありました。
ペンギンアップデートとは?という記事で詳しく語っておりますが、自作自演サイトをたくさん作り、そのサイトから順位を上げたいサイトにリンクを送るという行為が成立してしまい、検索したユーザーのニーズに答えられていないよう検索結果が表示されてしまいました。
なので、確かに数は重要ですが、それよりも質が重要だということです。
外部リンクへの評価がないとどうなるの?
ペンギンアップデートはリンクへの評価を悪用した施策が多くなったため行われたアップデートだということを先ほどご紹介しました。
では、悪用されるくらいなら、一層リンクへの評価をなくしてしまえばいいのではないか?なんて意見がGoogleに寄せられます。
これに対して、マットカッツは以下のように答えました。
”バックリンクの関連性は、検索結果の品質を保っている”
一般的に使用されるバージョンは持っていないが、内部で試験的に試した事はあります。その品質は非常に悪いものでした。
検索結果の質という面では、ノイズやスパムがあってもバックリンクを評価するバージョンの方が大部分で勝っていました。
バックリンクの関連度を無効にしたアイデアを試していますが、少なくとも現時点ではバックリンクの関連度は検索結果で最良の関連性、トピックの判別を導き出す手助けをしています。
マット・カッツ氏のこの発言より、外部リンクの大切さが高いことが伺えます。
SNSからのリンク
では、特定のサイトからではなく、個人が誰でもアカウントを持てるSNS(ソーシャルネットワークサービス)からのリンクは効果があるのでしょうか?
SNSからのリンクとは、以下の画像のようにシェアされることを指します。
SNSからのリンクは評価されない?
SNSからのリンクには効果がない?という記事で解説していますが、クローラーはSNS上のリンクを辿ってクローキングする訳ではないので、リンクによる直接的な効果は確かにないです。
しかし、リンクがシェアされることによりアクセスが増えたり、滞在時間が長くなるという、SNS経由での副次的な効果は期待できます。
よって、SNSからのリンクは全く意味がないとは言い切れませんし、SEOにおいても重要な要因と考えていいでしょう。
今後のSEOでは外部リンクの効果は重視されなくなるの?
Googleはペンギンアップデートを始めとする、リンクへの取り締まりを強化するようなアップデートを幾度となく行っていて、その度にリンクの価値が薄れているなんて言われています。
リンクによる悪質な施策を凝らす人がいる以上、このままリンクへの効果は薄くなる一方ではないのか?という質問に関して、マットカッツ氏は以下のように答えています。
バックリンクの評価は今後何年かは間残り続けるでしょう。
Googleが今挑戦している事は、ウェブ上のエキスパートがどのように発言しているかや、彼らの必要な情報がある特定のページにマッチしているといった事を理解する事です。場合によってはバックリンクが重要となるでしょう。
なぜならバックリンクはサイトやページの評価を探す手助けになるからです。ただし、多くの部分では検索ユーザーがたどり着いたその特定のページ上のコンテンツの質を求めます。
時が経つにつれてバックリンクは若干重要性が薄れるでしょう。
もしGoogleがDanny Sullivan、Vanessa Foxの記事だという事を認識できるようになれば、検索ユーザーもこれはある分野の専門家のページであるということが理解できます。
誰が書いた記事かわからない場合でも、Googleは実際の言葉を理解できるように日々改良されてきています。
カンバセーショナルサーチの技術
次の数ヶ月後に向けた大きな分野の一つとしては、スタートレックのコンピュータ以上にいかに言葉として理解させる事ができるか、つまりカンバセーショナルサーチ(会話型検索)を取り組んでいます。
※既にハミングバードアルゴリズムなどで使用されています。
マシンに話しかけるような検索方法で、マシンはそれについて理解するような手法です。これによって、キーワードを使用する必要がなくなります。
人が話しかける事を理解するためには、例えば「Justin Bieberの身長は?」、「彼の誕生日は?」と質問された場合、マシン側では「彼」とはJustin Bieberの事を指しているという事だと認識する必要があります。
このような事をよりうまく行うには、Googleは自然な言葉を更に理解する必要があります。
Googleは誰が書いたか、そのコンテンツの意味は何なのかをより理解できるようになっています。その為、時間が経てばリンクの重要性は必ず薄れていくでしょう。
ただし、今後数年は、ページやサイトの基本的な評価を査定する為にリンクを使い続けると予想しています。引用元:ALLEGRO marketing様
まとめ
なぜリンクが重要視されて、どのようなリンクが評価に値するのかを、今後の話しを含めてお話ししていきましたが、いかがだったでしょうか?
現状のGoogleは、外部リンクなしでは、どんなに良質なコンテンツでも、それを判断できないということがお分かりいただけたと思います。
そのため、外部リンクをもらうことが大切であり弊社の例を見ても効果はてきめんです。
ただ、使い方を一歩間違えると、大きなペナルティーになってしまうケースも多々あるので、リンクをもらえば順位が上がるからといって、違法なことはしてはいけません。
あくまで ”コンテンツイズキング” 力を入れるべきはコンテンツであるということは、しっかり意識した上で、外部対策も同時に行っていきましょう。