全世界のウェブサイトのうち、実に1/4がワードプレス製と言われています。
これはブログ以外のサイトも含まれたデータです。つまりいろんなウェブサイトにアクセスしたとき、4つに1つがワードプレスで制作されたサイトということになります。
果たしてこのデータがどこまで正しいのかはわかりませんが、一体どんなサイトがワードプレスで制作されているのか気になりますよね?
実は比較的簡単に、ウェブサイトがワードプレスで制作されているかどうかを調べることができます。
他のウェブサイトがワードプレスで制作されているからといって、自分のブログの運営に影響があるわけではありませんが、今回は番外編として読んでいただければと思います。
ワードプレスで制作されたウェブサイトを見破る方法は、以下の3つの方法です。
- ソースを調べる
- 専用のサイトで調べる(IS IT WORDPRESS?)
- グーグル・クロームで調べる(Chrome Sniffer)
- Mozilla Firefoxで調べる(Wappalyzer)
ソースを調べる
ソースとは、ウェブサイトの設計図のようなものです。ワードプレスで制作されたサイトであれば、ソースファイルの中にワードプレスに関する文字列が記載されています。
確認方法は、ソースを表示して(使用しているウェブブラウザーによって方法は違います)「wp」や「wordpress」といったキーワードを検索するだけです。
ワードプレスで制作されたサイトのソースファイルには、フォルダに「wp」と付いていたり(wp-contentやwp-adminなど)、ワードプレスのバージョン情報を記載している場合(削除されていることもある)があります。
このような文字列が複数検索で見つかったら、ワードプレスで制作されたサイトということです。
ただ、このようにワードプレスに関する文字列がソースに含まれていると、セキュリティ面で良くないことが多いので削除されている場合が多いです。また、そのように対策することが推奨されています。
もし、あなたのブログのソースにこのような文字列が残っているようであれば削除しておきましょう。
詳しくはこちら
IS IT WORDPRESS?
ウェブサイトが、ワードプレスで制作されているか否か調べてくれるサイトです。
使い方は簡単で、「ENTER THE DOMAIN NAME」にサイトURLを入力して「LOOK UP」をクリックするだけ。
試しにタロログのURLを入力して調べてみると、以下の画面が表示されました。
「Good news everyone, tsuchiyashutaro.com is using WordPress.」
つまり「tsuchiyashutaro.comはワードプレスを使用している」ということがわかります。
さらに、使用しているテーマやインストールしているプラグイン(一部だけ)もわかってしまうので、ワードプレス利用者からすれば少し怖いくらいかもしれません。
実際にタロログを調べてみると、以下のような結果が表示されます。
これにより、使用しているテーマが「ストーク」、「All In One SEO PACK」「Contact Form 7」のプラグインを使用していることがバレバレです。
Chrome Sniffer
グーグルクロームを利用している方であれば、拡張機能を導入することでサイトにアクセスするだけで随時調べることが可能です。
導入する拡張機能は「Chrome Sniffer」になります。
使い方は導入して、確認したいウェブサイトにアクセスするだけ。
Chrome Snifferはワードプレス以外にも、グーグルアナリティクスを使用しているかどうかなどいろいろ確認できます。試しにタロログにアクセスしてクロームの右上のアイコンをクリックすると、次のようなアイコンの羅列が表示されました。
ワードプレスのバージョンまで表示されているのには驚きです。他にもグーグルアナリティクスやフェイスブックのプラグインも確認できますね。
Wappalyzer
Mozilla Firefoxを利用されている場合でも、Chrome Snifferと似た機能を持つアドオンがあります。
それが「Wappalyzer」というアドオンです。
使い方もほぼ一緒で、アドオンを導入してサイトにアクセスするだけで使用することができます。
タロログにアクセスした場合はこのような感じ。
アドレスバー右端にアイコンが羅列されるので、ここにワードプレスのアイコンがあればワードプレスで製作されているサイトということです。アイコンをクリックすると、さらに詳しい情報が確認できます。
実はあのサイトもワードプレスで製作されていた?
ここまで、ウェブサイトがワードプレスで製作されているか否かを簡単に調べる方法を解説しました。
では、実際にどんなサイトがワードプレスで製作されているのでしょうか?少し例を見てみましょう。
ヤマサ醤油株式会社
「昆布ぽん酢」や最後まで鮮度が保てる「鮮度の一滴」でお馴染みの、調味料メーカーのコーポレートサイトも実はワードプレスで製作されています。
使用しているテーマは「ヤマサ醤油株式会社」と表示されているのでオリジナルのようです。
株式会社白泉社
漫画好きにはお馴染みの「ガラスの仮面」「ベルセルク」「3月のライオン」などの白泉社の公式サイトも、ワードプレスで製作されています。
使用しているプラグインの中に、タロログでもインストールしている「Cntact Form 7」がありました。こちらは、簡単にお問い合わせフォームが設置できる大変便利なプラグインです。
※Contact Form 7の使用方法はこちら
武蔵野美術大学
日本有数の美術系私立大学、武蔵野美術大学の公式サイトです。
こちらも使用しているテーマは、オリジナルのものを使用していますね
インストールされているプラグインはContact Form 7の他に、「WP Super Cache」というプラグインも確認できました。
WP Super Cacheはページの表示を高速にする効果があります。
いきものがかり
先日、活動休止を発表した人気3ピースバンド「いきものがかり」の公式サイトも、実はワードプレスで製作されています。このサイトには「Jetpack」というプラグインがインストールされていました。
「Jetpack」という30以上の機能を1つで担うことが可能な高機能プラグインです。もともとはレンタルブログサービス版のワードプレス、WordPress.comで利用できるプラグインでした。のちにインストール版に逆輸入された形です。
※WordPress.comについてはこちら
ユニバーサルスタジオハリウッド
USJこと「ユニバーサルスタジオジャパン」の元にもなった、アメリカの大人気テーマパーク「ユニバーサルスタジオハリウッド」の公式サイトもワードプレスで制作されています。
こちらのサイトは各国の観光者向けに対してなのか、日本語はもちろん、簡体・繁体中国語、韓国語、フランス語、など英語の他に10個の言語に対応しています。
テーマは「ush_theme」となっているので、オリジナルで作ったテーマですね。
使用しているプラグインは、「Advanced Search by My Solr Server」というものだけわかりました。日本では馴染みの無いプラグインですね。
エックスサーバー社長ブログ
エックスサーバー株式会社の社長、小林尚希さんの公式ブログです。ちなみに、自社で運営しているwpXレンタルサーバーを利用しています。
シンプルなデザインのブログですが、エックスサーバーの情報からガッキーこと新垣結衣さんのことまで幅広く書かれています。
(ガッキーの記事は面白いですw)
テーマはデフォルトテーマの「Twenty Fifteen」を使用しています。見たところ、ほぼカスタマイズをいじらず使用しているようです。
中田英寿
元サッカー日本代表の中田英寿さんの公式サイトです。
まとめ
今回は直接ブログ製作に関係ないですが、ワードプレスで制作されたサイトを見分ける方法をご紹介しました。
例に挙げたサイトは、どれもブログではないサイトです。既存のテーマではなくオリジナルでテーマを作っているサイトがほとんどですが、ワードプレスの可能性が少しでも感じてもらえたらと思います。