アクセスアップに有効と言われているSEOですが、そもそもどういった事でどんな効果があるのでしょうか?
”SEO”という言葉をはじめて聞いた方でも、このページを読めばSEOの知識や利点についてわかっていただけるように説明してきましょう。
そもそもSEOってなんのこと?
SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略です。
つまり、検索結果ページで自分のサイトを上位表示させることを目的にした手法のことを指しています。
SEOについて
2010年YahooがGoogleの検索エンジンを採用したことで、現在検索エンジンのシェア率は世界全体でGoogleが約9割を占めています。
日本においてもGoogleのシェア率は6割以上になりました。
つまりSEOといえばほぼGoogleを相手にすることになります。
SEOにはホワイトハットSEOと呼ばれるものとブラックハットSEOと呼ばれるもの、この2種類の対策方法があるのはご存じでしょうか?
ホワイトハットSEOとは検索エンジンの品質ガイドラインを守る施策のことで、質の高いコンテンツを提供して検索をして来る訪問者の目的・要望に応えていけば、検索エンジンに評価されて上位表示されるようになるという考えに基づいています。
一方ブラックハットSEOはテクニック重視の方法で、検索エンジンの特徴を掴んでそれに対策することによって上位表示を狙う手法です。
今までの、そしてこれからのSEO
1990年代検索エンジンの登場によってSEOというものが生まれます。
当時の検索エンジンはキーワードを重視していて、SEO対策も「キーワードをたくさん入れる」「<meta>タグにキーワードを入れる」等のテクニックが重視されていました。
そして1999年にGoogleが登場し”リンクを獲得する”という判断基準が生まれ、「他のサイトに頼んでリンクを張ってもらう」「サテライトサイトを作りリンクを張る」等の手法がとられるようになります。
まだこの頃は検索エンジンの制度も高くなく、悪手とも呼べるような方法で検索上位に表示させるサイトが多数でした。
しかし2010年頃からこれが大きく変わっていきます。
- YahooにGoogleの検索エンジンが採用されGoogleのシェア率が圧倒的になったこと
- 2011年のGoogleの「パンダアップデート」の実施により検索エンジンが低品質なサイト・低品質なリンクを判断できるようになったこと
等により裏技やテクニックだけで検索上位を目指すSEO対策は効果が表れにくくなるようになったのです。
それどころか悪質なサイトは検索順位を落とされる、最悪の場合検索結果から外されてしまう、なんてことが起きるようになりました。
以前よりもテクニック等よりもコンテンツの質が重視されるようになっていったのです。
このように検索エンジンは今現在でも完璧な制度というわけではありませんが日々進化しています。
検索エンジンが変わっていく以上SEO対策も変化し続ける必要があるのです。
なんでSEOなの?
サイトのアクセスアップには様々な方があり、広告、SMO(SNSを使った集客のこと)、SEOなどがあげられるでしょう。
つまり、SEOとはアクセスアップの1手法でしかないのです。
ではなぜSEOをオススメするのか、その理由を他の集客方法の解説もしていきながら説明していきましょう。
広告を利用した集客方法
お金を出して検索結果ページなどに表示させ顧客の流入を狙う方法です。
- 一般のサイトに表示されるバナー広告
- キーワード連動型広告(キーワードを選択して表示させる)
- リスティング広告(関連するキーワードが検索されたときに表示される)
などがあります。
広告をクリックする人であれば既に商品の購入や、サービスを受ける等の意思が固い”今すぐ客”である可能性が高いので、実績に結びつくのがとても速いのです。
しかしこの広告を利用したWEB集客には欠点もあります。
商売性が強いものはクリックするのを嫌がるユーザーも多いので、広告は訪問者の目的と完全に合致しなければならなく、これから顧客になるかもしれない人の獲得が難しくなります。
”今すぐ客”は見込み客の全体の1%に過ぎず、この小さなパイの奪い合をしていてもますますネット広告費は高騰することはほぼ間違いなく、やがて戦っていけなくなってしまいます。
2007年約4000億円だったネット広告代理市場の規模は2014年約7600億円となっており、今後広告単価の高騰から利益率の低下を招いて、広告を出せるのはお金をたくさん持ってる大企業だけになっていくでしょう。
SEO
広告を利用した手法に対してSEOは今すぐには実績につながりにくいというデメリットがあり、検索結果はすぐに上昇するということは無いので長期的な実践・対策が必要になります。
しかしこの点はライバルとなるサイトも同様です。
SEOを施したコンテンツは長きにわたって資産として積み重なり、サイトの評価を押し上げていくことでしょう。
早い段階で始めればアドバンテージにもなります。
デメリットも長い目で見ればメリットにもなり得るのです。
メリットは訪問者に対して求めている情報や有益な情報を提供することにより、潜在的な顧客も育てていくことが出来てより幅広いニーズを拾えるという点があげられます。
広告ではカバーできない”まだまだ客””そのうち客・おなやみ客”も拾えるのです。
また会社内や自分個人で対策出来るので広告にかかる費用を削るというのも利点にあげられます。
以上のことからSEOは広告と比べて可能性という点で大きく勝っているのです。
SMO(SNSを利用する方法)
SMOとはSocial Media Optimization(ソーシャルメディア最適化)のことです。
SEOと少し言葉は似ていますね。
しかし検索エンジンに対応したSEOとは内容は違っており、ソーシャルメディアで公開・拡散されることでサイトの流入を増やすことをメインとしています。
みなさんの中にもSNSを利用されている方は多いのではないでしょうか?
Twitter利用者は世界全体では2016年2月時点で3億2000万人で、日本国内に限定しても3500万人にものぼります。
またFacebookの国内利用者は2015年3月時点で2400万人になりました。
これだけのユーザー数がアクセスアップにつながるというのは、とても魅力的に感じる方は多いでしょう。
また検索をせずに訪問するユーザーもいるかもしれません。
SEOでカバーしきれない層も拾えるのもメリットの一つです。
デメリットはTwitterやFacebookなどのSNSでは、タイムライン上にどんどん新しい情報が流れているので、ユーザーの目に留まるように努力、施策が必要な点があげられます。
具体的には顧客となるユーザーの詳細なイメージ、行動の分析から流す対象を絞る、タイミングを計るなどです。
デメリットというほどでもありませんが、SNSからのリンクはnofollow属性のリンク(リンク先にリンク評価を付与しないリンク)なのでSEO的には直接評価につながりません。
しかし拡散されることによってWEBサイトやブログからリンクがつくと、検索エンジンのリンク評価になります。
間接的にSEOに取り組んでいるとも言えます。
ユーザー数の多さからTwitterとFacebookのソーシャルボタンの設置はほぼスタンダードになっています。
SEOにSMO、広告を絡めて
各手法にもメリット・デメリットがあることがわかっていただけたでしょうか。
それぞれ併用していけばそれらをカバー、もしくは更に効果を高めることも可能です。
長期的に効果のあるSEOをメインにSMO、広告を出す資金があれば広告も利用していく、というような形がベターですね。
SEOいつからやる?
できればサイト開設した時がベスト
ではいつからSEOを始めるべきなのでしょうか?
それはWEBサイトやブログを新規に始めるタイミングが一番いいです。
理由は、
- SEOの最重要事項のひとつに”キーワードによる検索流入”がありサイト名やドメイン名をキーワードから作れる
- テンプレートやタグ、カテゴリの整理などの技術的なこと
- 無料ブログサービスを利用している場合SEO的に評価が低いので将来的に独自ドメインを取得することになる
- 文章を書くときに変な癖がついていしまうと後々直しにくい
など途中から対策する場合、作業的に難しいことにあります。
取り返しのつかない状態になるのだけは絶対に避けたいでしょう。
SEO対策されたサイトは継続的にサイトの評価が伸ばすことが出来るので、なるべく早い段階で施策出来ればベストです。
今からでも遅くない!やるべしSEO
「開設時を逃してしまった!」
そんな時はリニューアルのタイミングにでもどうでしょうか?
いや、リニューアルもそうそう簡単には出来ないですか?
そうであれば思い立ったが吉日、それ以外は全て凶日です。
今すぐにでも始めてしまいましょう。
途中からSEOの施策をするのはなかなか大変ですが、先ほども述べたように始めるには早ければ早いほど良いのです。
思い切ってSEOの為にリニューアルしてしまうのもアリかと思います。
しっかり準備して相応の覚悟を持って臨みましょう。
それではいざ実践へ進みましょう!