ネットユーザーであれば検索エンジンを使ったことが無い人はほぼいないでしょう。
しかし検索エンジンが、
- どういったことを
- どういう手法で
- どういう目的で
働いているのか、というのをご存知でしょうか?
検索エンジンの基礎知識
はじめてのSEO対策にもあるようにSEOは常に検索エンジンと共に歩んでいます。
つまり検索エンジンを知ることがSEOを知ることの第一歩です。
検索エンジンは何をしてるの?
検索エンジンはユーザーが抱えている悩みや疑問、必要としているもの・ことを、解決または提供することを役割としています。
具体的には検索されたキーワードをユーザーの目的と解釈してユーザーと目的に合ったウェブページを結びつけているのです。
そのため検索エンジンはユーザーの目線や価値観でウェブページを見ています。
検索エンジン最大手のGoogleは少ないキーワードからユーザーが求めいているものをドンピシャで素早く出せるように日々改良を続けています。
例えばカタカナで「ワンピース」と調べたときどんな結果が出てくるでしょうか?
実は服の「ワンピース」ではなく、漫画・アニメの「ONE PIECE」のほうが上の方に表示されます。
これはユーザーのニーズがそちらの方が高いからです。
服の方を調べるユーザーなら「かわいい」「ブランド」等のワードを追加して調べている感じでしょうか。
このように「検索エンジンはユーザーを第一に考えている」という点は、SEOをやるうえで重要なので覚えておきましょう。
検索エンジンの歩み-Yahooの登場-
1990年にArchie、1994年のLYCOSを経て、1994年4月Yahooが登場します。
Yahooの生みの親はスタンフォード大学の学生、ジェリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏です。
はじめのうちは2人がネット上で興味がわいたサイトのリンクをまとめて、「Jerry’s Guide to the World Wide Web」として公開していました。
やがてユーザーの間でも評判になり人気となっていき、次第に2人はビジネスチャンスを見出し起業に乗り出すのです。
そして1995年3月ヤフー・コーポレーションを設立しました。
ここから検索エンジンが大きく注目されるようになります。
Google躍進
Yahooは当初ディレクトリ型の検索エンジンを採用していましたが、先にサイトの登録を済ませておかないと検索結果に表示されないという欠点がありました。
そんな中1996年1月ラリー・ペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏によって「BackRub」という検索エンジンが開発されました。
これが後のGoogleの原型になります。
Googleは自動的にネット上からウェブページを収集してインデックスさせて検索結果に反映させるロボット型検索エンジンを採用しました。
これによりディレクトリ型よりも効率よく多くの情報が収集できるようになります。
また独自のアルゴリズムを利用することによってウェブページの価値を判断し、よりユーザーの求めているものを届けるように努めました。
こうして多くのユーザーに人気のある検索エンジンへと成長します。
検索上位を目指す!
検索順位が上がればアクセスアップにつながるのはなんとなくイメージできますよね。
ここでは検索順位が具体的にアクセスに影響するのか、順位をあげるためにどうすしていくのかを見ていきましょう。
検索順位とサイト流入の関連性
では具体的にはどのくらい違ってくるのでしょうか?
イギリスのNetBoosterが公開した2014年時点のデータによると、
1位 19.35%
2位 15.09%
3位 11.45%
4位 8.68%
5位 7.21%
6位 5.85%
7位 4.63%
8位 3.93%
9位 3.35%
10位 2.82%
となっています。
つまり検索順位1位のサイトは検索してきた5人に1人、3位のサイトは9人に1人クリックするが、10位になるとクリックするのは35人に1人になってしまう、ということです。
かなり違ってきますね。
もちろんユーザーの目的との整合性、検索結果に表示されるページの説明文などから詳細なクリック率はズレが出ていきます。
それを踏まえても検索上位は目指すべき、というのは理解いただけたでしょう。
どうすれば上位になれるのか?
では検索結果に表示されるためにはどうしたらいいのでしょうか?
一つはページの評価を上げることです。
ウェブページは検索エンジンにインデックスされるときそれぞれ評価を受けます。
- 内容は濃いか、また誤った情報がないか
- 無意味にキーワードを多用していないか
- リンクをどれだけ獲得しているか、どのようなページからリンクをもらっているか
- ページの見やすさはどうか、広告が多くないか
などがあります。
こうしてサイトの評価が決まり順位が上がったり下がったりするのです。
ここでもユーザー目線というのが大事になっていきます。
二つ目は正しくキーワードを使うことです。
「こんなキーワードで検索してきてもらいたい」と決めたキーワードで
ちゃんと訪問してもらえているかが重要になります。
ユーザーが使っていないキーワード(略語や同音異義語など)だと、サイト訪問者数にも影響が出てしまうでしょう。
さきほど述べた「ワンピース」も一つの例ですね。
まれに思いもよらないキーワードで流入することもありますが、一時的なものに過ぎなかったり、自分が設定したペルソナ(ターゲットとなる顧客の具体的な像)とのズレが生じている、などの理由が考えられます。
ペルソナがズレていた場合、その後のサイト内での行動(リストへの登録、サービスや商品の購入)にもつながらなくなる可能性が高くなるので見直しが必要になっていきます。
キーワードはツールを使って調べるのが大前提です。
まとめ
・SEOは検索エンジンを相手にして対策することが目的
・検索エンジンはユーザーの要望に応えるのが目的
以上のことからSEOはユーザーに応えるのが第一の目的である、と言えるでしょう。