canonical(カノニカル)タグを使えないSEO担当者に明日はない!

canonical

意図せずGoogleから評価を落とされてないですか?

なんでやらないの!もったいない!

と、思わず言いたくなるほど、canonicalタグを使って重複コンテンツの正規化ができていないがために、Googleから評価されてない運営者をよく見ます。

以前パンダアップデートの記事でも紹介しましたが、コピーサイト、重複コンテンツは大きく評価が下がる対象です。

これは意図的なものでなくても、Googleはこちらの意図までは把握できないので、どうしても違反だと判断されてしまいます。

今回は、重複コンテンツとGoogleに判断されないために、正しいcanonicalタグのこと、そして肝心な使い方をご紹介します。

canonicalタグとは?

2009年2月頃に、Google、Yahoo!を始めとする大手検索エンジンサイトが導入したもので、これをGoogleのアップデートの歴史で言うと「カノニカルアップデート」なんて言います。

ECサイトでよく見られたのですが、 AとBという違う商品があるとします。
色が違うだけで素材や値段、製造過程も全部同じ商品だとすると、商品紹介ページのテキストはどうしても同じになりがちです。

canonicalタグが導入される前は、これを重複ページと判断していて、サイト自体の評価を落としている、またはリンクが分散してしまって正当な評価を受けれてないという状況でした。

このような状況を改善したのが、このcanonicalタグです。

canonical設定をすると、検索エンジンに優先すべきページはどこにあるのかを伝え、リンクの評価をそこへ送れたり、同じようなページがあっても、このページは重複コンテンツではないという事を伝えることができます。

canonicalタグの使い方

head要素のなかに以下を追加しましょう。

<head> <link rel=”canonical” href=”http://◯◯◯.com/”> </head>

上記にある◯◯◯の部分には、認識してほしい(インデックスさせたい)ページのURLをいれてください。
こうすることで、検索結果には◯◯◯で指定したページが表示され、リンクのパワーも送られます。

ここで注意点としては、body要素の中で使用しても効果がないこと。そして、できるだけページの上部で使った方がいいということです。

クローラーがHTMLを読み込むさいに、上部にある方が処理が早いと言われて、確実性も高めるためです。

こんなときはcanonicalタグを使って!

実際に例を上げて、canonicalタグが利用できるケースを見ていきましょう。

色違いの商品を売っている場合

ここでは、赤、青、黄色、3種類の色違いの靴を売っていたとします。
そしてこの3種類の靴は、色以外のことすべて同じです。

ここでは赤い靴が基本モデルなので、canonicalページに指定します。

  1. http://◯◯◯.com/item/shoes-red/
  2. http://◯◯◯.com/item/shoes-blue/
  3. http://◯◯◯.com/item/shoes-yelow/

この3つのページのhead要素の中に

<link rel=”canonical” href=”http://◯◯◯.com/item/shoes-red/” />

を追加しましょう。
ここでは、赤い靴が基本モデルとしたので、赤い靴のページを指定しておりますが、基本的には人気のあるページをしてあげるといいでしょう。

ABテストを行う場合

どの商品画像を使うとアクセスがあがるのだろう?または商品名の前には【激安】と【最安値】、どっちを使った方がコンバージョン率を上げれるのだろうなど、webマーケターはABテストをおこなうことが多々あると思います。

そんなときも、一方のページをcanonical設定してあげて、このcanonicalタグを使用しましょう。

301リダイレクトが使えない場合!?

無料のBlogサービスを使っている場合など、301リダイレクトが使えないケースというのが存在します。

無料BlogからオリジナルBlogへ移転したいのに、phpが使えないから・・・
なんてケースにもcanonicalタグは有効です。

本来であれば、移転を伴う場合301リダイレクトを行うことがベストですが、今回のケースはどうしようもありません。
なのでcanonicalタグで代用しましょう。

<head>
<link rel=”canonical” href=”http://移転先URL” />
<meta http-equiv=”refresh” content=”10″ URL=http://移転先ページのURL” />
</head>

ここでは今までの説明で紹介してこなかった、
meta http-equiv=”refresh” content=”10″なんてコードが出てきました。

これは、再読み込みページを指定しています。
content=”10″としているので10秒後に、指定ページに飛ぶ設定です。

このような画像見たことありますよね?

canonical1

AMP対応している場合

AMP対応すると、AMP専用のHTMLを用意しなくてはなりません。

その場合、AMPページと非AMPで内容が重複してしまうので、canonicalタグを使ってあげましょう。

 

AMPページの場合

<link rel=”canonical” href=”https://www.◯◯◯.com/url/to/regular-html-version.html” />

 

非AMPページの場合

<link rel=”amphtml” href=”https://www.◯◯◯.com/url/to/amp-version.html” />

引用元:GoogleSearch Console ヘルプより

canonicalあるある(勘違い編)

以上では、canonicalタグの使用例を紹介してきましたが、ただ使用すればいい!って訳でもありません。

正しい使い方をしないと全く効果を発揮してくれないので、よくある勘違いを以下でまとめています。

canonicalタグを同一ページに複数回使用している

canonicalタグが同一ページに複数回使用されていると、クローラーはどれが正規のものなのかが判断できずに、すべてのURLが無視されてしまいます。

そのため、1ページの中に1回だけの使用にとどめましょう。

ドメインが違ったら効果がないと思っている

ドメインが違っても有効です。
これは以外と勘違いされがちですね。

canonicalタグを使えば検索順位があがると思っている

canonicalタグは順位をあげるための施策というよりは、Googleに違法なことをしていないことをしっかり伝え、正当な評価をしてもらうためのものなので、やったから順位があがるというものではありません(もちろん、いままで正当な評価がされてないサイトは評価があがるが・・・)。

欲を言えば、canonicalタグを使わずに済むサイト設計をするのが1番です。

まとめ

canonicalタグの使い方や導入された背景を説明していきましたがいかかがでしょうか?

サイトを運営している方なら理解して頂けると思いますが、コンテンツが増えてくるとどうしても重複というのが生まれがちです。

せっかくホワイトハットSEOでコンテンツ制作に取り組んでいるにも関わらず、重複によりサイトの評価を落としてしまうなんていうのは非常にもったいないことです。

だからと言って、canonicalタグを入れればいい!という訳でもないので、導入時はしっかり検討するようにしましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

ケニー

ピンポンキャッチという「箸を使って、1分間でピンポン玉をいくつキャッチできるか!?」という企画のギネス記録を持ってましたが、最近中国人に記録を抜かれた上、僕はピンポン球を投げ、親友がキャッチするというスタイルから、投げる側の凄さが認められず、ギネス記録保持者の欄から名前まで抹殺されました。