みなさんは、インターネットを利用していて見たいウェブサイトの表示が遅く感じたことがありませんか?
そんなとき、イライラして結局サイトを見ずに終わることないですか?
もしあなたがウェブサイトの管理をしている場合、逆の立場も考えなければなりません。つまり、あなたのウェブサイトの表示速度が遅くて、イライラしているユーザーがいないかということです。
ウェブサイトの表示が遅くなるのには、単純に回線速度が遅かったり不安定だったりするから、という原因がまず挙げられますが、それ以外にもウェブサイトが重くなっているのも原因になることがあります。
ウェブサイトの表示速度を少しでも早くするには、高速表示できるレンタルサーバーに申し込んだり、プラグインを導入したりすることで改善することができます。
※ブログを高速化するプラグインについて詳しくはこちら
それ以外の方法として「mod_pagespeed」という機能使用する方法もあります。エックスサーバーでは、2014年11月に対応しました。
今回は、この「mod_pagespeed」の紹介とエックスサーバーで利用する方法を解説します。
mod_pagespeedとは?
いきなりmod_pagespeedと聞いても、よくわからないという方が多いことでしょう。
まずは、mod_pagespeedがどのような技術で、どのような効果があるのか詳しく解説します。
mod_pagespeedは、あのGoogleが開発したApacheやNginxといったウェブサーバー用の拡張機能で、CSSやHTMLなどのウェブサイトを構成する要素を最適化してウェブサイトの表示速度を早くする効果があります。
わかりづらいですね。要は、なんかすごい技術でウェブサイトを早くさせる機能です。
先述した通り、ウェブサイトの表示が遅いとせっかく訪問してくれたユーザーもイライラが募ってしまい、最悪サイトから離れてしまいます。どんなに良いコンテンツを仕上げても、これではもったいないですよね。
ウェブサイトのアクセスを上げたいのであれば、ユーザーに対してウェブサイトを閲覧しやすい状態にする必要があります。
またほんの少しではありますが、ウェブサイトの表示速度は検索エンジンからの評価にもつながると言われているので、SEOに取り組んでいる方は注意してみましょう。
(SEOでは、サイトの表示速度よりも大事なことがあるのでまずはそちらに取り組んでください。)
※SEOについて詳しくはこちら
高速表示させる仕組み
では、mod_pagespeedはどのようにしてウェブサイトを高速表示させているのでしょうか?
通常、ユーザーがウェブサイトを閲覧するとき、HTMLやCSS、さらには画像などのサイトを構成する要素を一つずつユーザーとやり取りをするため行程が多くなりウェブサイトの表示が遅くなります。
ユーザーとサーバーで何回もやり取りをしなければならない。
mod_pagespeedを利用すると、
- CSSやJavaScriptファイルなどを圧縮
- 画像を最適なファイル形式に変換・軽量化
- ファイルごとにまとめて、通信回数を減らす
- キャッシュ※の有効期限を延長
- サイズの小さいCSSやJavaScriptをHTML内に埋め込む
などの最適処理を行って、ウェブサイトの表示速度をアップさせることが可能です。
一度アクセスしたウェブコンテンツを保存して、再度アクセスした時に読み込ませる技術。
一々サーバー上のデータにアクセスしないので、高速表示ができるようになる。
デメリット
サイトの表示速度を上げる効果があるmod_pagespeedですが、良いことばかりというわけではありません。
デメリットもいくつかあります。
- 処理が増えることでCPU負荷が少し増加する
- 画像が劣化する場合がある
- ウェブサイトの表示が崩れる場合がある
- キャッシュの期限延長により、更新したときなど反映が遅れる
という点です。
ただ、ほとんどの点はそこまで問題ありません。
筆者が試しみたところ、ウェブサイトも崩れることなく正しく表示され、特に繋がりにくいなどのトラブルも起きませんでした。
画像の劣化も、PNG形式は肉眼で確認はできず、JPEG形式もディスプレイまで数センチというところまで近づかなければ気付けないくらいです。
ほとんどの場合は、まず使用した方が得であると言えるでしょう。ON/OFFの操作が楽なので、もしトラブルが起きても早急に直すことも可能なのでとりあえずONにしておくのもアリです。
エックスサーバーでmod_pagespeedを使用する方法
エックスサーバーでmod_pagespeedを使用するのは、とても簡単です。
サーバーパネルにアクセスして、「ホームページ」→「mod_pagespeed設定」をクリックします。
mod_pagespeedはドメインごとに設定できるので、設定したいドメインの「選択する」をクリックしてください。
「mod_pagespeed設定」ページで、「変更」→「ONにする」をクリックしてください。
「mod_pagespeed設定の変更が完了しました。」と表示されればOKです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
エックスサーバー自体が優れているサーバーなので、もしかしたら差を感じにくいかもしれません。しかし、やっておいて損はない対策です。
機能の仕組みは複雑でわかりづらいですが、操作自体はとても簡単なのでぜひ試してください。