みなさんは、「WHOIS」という用語をご存知でしょうか?
ワードプレスをはじめとしたウェブ制作を行っているとき、独自ドメインを取得することがありますよね。
実は、その独自ドメインを取得するとき、ドメインの登録者の情報を登録するのが義務となっています。
こうして集められた情報を照会するサービスが「WHOIS」です。
とくに改めて手続きをする必要はないのですが、取得時に登録した情報を自動で外部サービスに勝手に登録されています。
「なんで勝手に登録するの?個人情報保護の観点から言えばおかしくない!?」
と激高する方もいるかもしれませんが、これは世界的に定められた義務なので仕方のないことなのです。
ではなぜ、そのような義務があるのでしょうか?大事な個人情報ですから、気になりますよね。
何か悪いことに使われていないか、不正に情報を引き出されたりしないのか?
もし出来るのであれば、個人情報を登録することなく独自ドメインを取得できないか?
いろいろゴチャゴチャ悩んでしまうこの「WHOIS」、今回はこれについて解説していきます。
そもそもWHOISとは?
先ほど解説した通り、ドメイン登録者の情報を照会するサービスが「WHOIS」です。ドメイン以外にIPアドレス(パソコン一つ一つに割り振られている番号)も対象となっています。
WHOISでは、
- ドメイン名
- レジストラ名(ドメインを取得した業者)
- 登録した日付
- 有効期限
- 登録者の名前及び住所
- メールアドレス
などなどの個人情報を確認することが可能です。このほかにも、ネームサーバー情報も記載されています。
試しに、「tsuchiyashutaro.com」で照会してみると、以下のように表示されます。
今回は念のため伏せておきますが、名前はもちろん、郵便番号を含めた住所、電話番号、メールアドレスも丸見えです。これは恐ろしいですよね・・・。
なぜ必要なのか?
なぜ、そこまでして個人情報を晒さなくてはならないのか?
インターネット上において万が一トラブルが起きた場合、当事者同士で解決する必要があります。
例えば商標権を侵害しているドメインを見つけた場合、ドメインの所有者がわからなければ法的手段を取ることができませんよね。
そんなとき、WHOIS情報を参照することで相手と連絡を取ることが可能になるのです。
しかし、そんなことを言われても、「なるほど、そういうことならじゃあ公開しても良いかな。」となる方もなかなかいないのではないでしょうか?
「自分の名前でドメイン取得するから、商標権の侵害なんてする気ないよ!」
と思ってしまいますよね・・・。
個人情報を晒したくない場合は?
いくら義務と言われても、名前だけではなく住所や電話番号まで晒されるのは勘弁という方が圧倒的に多いと思います
中にはWHOISが障害となって、独自ドメインの取得をためらってしまう方もいるかもしれません。
そんなときにおすすめなのが、WHOIS情報の代行サービスです。
ドメインを扱っている業者(レジストラ)やレンタルサーバーの業者が代行することによって、WHOISでドメインを検索しても登録者個人ではなく業者の情報が表示されるようになります。
試しに僕の個人サイトのドメインを照会してみると、以下のように表示されました。
おわかりいただけますでしょうか?
エックスサーバー株式会社の情報が表示されました。僕の個人情報は一切記載されていません。これは、エックスサーバーによってWHOIS情報の代理公開されているからです。
エックスサーバー内で、属性JPドメイン(.co.jp .or.jp .ne.jp .gr.jp)以外の独自ドメインを取得すると、自動でエックスサーバー名義で代理公開されるようになっているのです。配慮が行き届いているサービスですね。
また、大手ドメイン業者の「お名前.com」でも、WHOIS情報公開代行サービスを行っています。レンタルサーバーや独自ドメインの業者を選ぶとき、こういった点も視野に入れてみてもいいかもしれません。
WHOISの公開代行サービスは有料オプションになっていることも多いですが、エックスサーバーであれば属性JPドメイン以外であれば自動で代理公開されるのでおすすめです。