イヤホンのケーブルが絡まったり服やカバンに引っかかったりして、イライラすることはありませんか?
断線しては買いなおし、また断線…
イヤホンあるあるですよね。
これらの悩みは、ワイヤレスイヤホンを使えばすべて解決可能です。なんと行ってもワイヤレスですからね、そもそも物理的ケーブルが存在しません。
とはいえ、さまざまなメーカーからさまざまなモデルのワイヤレスイヤホンが発売されており、初めてワイヤレスイヤホンを買う人はどれを買えばいいのか分からないと思います。
今回はそんな皆様に「ワイヤレスイヤホンの選び方」をご紹介します。
これからご紹介する選び方を参考に選べば、失敗せずにワイヤレスイヤホンを見つけられるはず!
音楽再生形式で選ぶ
ワイヤレスに限らず、イヤホンには音楽再生形式と呼ばれるものがあります。
要するに音楽ファイルの拡張子に種類があり、イヤホンによって再生できる拡張子が異なるということです。
イヤホンで利用される主な音楽再生形式は、3種類
非圧縮
その名のとおり、圧縮していない音楽ファイルです。
圧縮していないのでファイルのサイズは非常に大きいですが、音質は抜群。
拡張子はWAV(.wav)とAIFF(.aiff)が代表的。
WAVがWindows用でAIFFがMac用ですが、WAVはMacでも使えることが多い一方、AIFFはWindowsでは使えません。
そのため、WAVがもっとも一般的といえるでしょう。
可逆圧縮
普段は圧縮されていて、音楽を再生するときだけ解凍される音楽ファイルです。
ファイルのサイズが小さいのに音質がよく、最近よく耳にする「ハイレゾ」は可逆圧縮の拡張子FLAC(.flac)が主流。
FLACのほかには、Mac用のALAC(.mov、.m4a、.alac)などがあります。
非可逆圧縮
音楽再生時も圧縮されたままの音楽ファイルです。
この3つの分類では音質がよくないファイル形式といえるでしょう。
非可逆圧縮の拡張子の代表例は、MP3(.mp3)やAAC(.aac、.mp4)。
特にMP3は音楽再生形式のなかで最もポピュラーで、CDに入っている音楽ファイルもMP3が一般的です。
ほとんどのイヤホンがMP3に対応しています。
ハイレゾ対応で音質にもこだわりたい方には、JVCの【SU-ARX01BT】がおすすめです。
2. 形で選ぶ
ワイヤレスイヤホンと一言でいっても、タイプはさまざま。
完全ワイヤレスイヤホン
完全ワイヤレスイヤホンは、ケーブルレスでイヤホン部分のみのタイプ。
イヤーフックがついているものもあります。
appleのAirPodsが代表的です。
左右一体型ワイヤレスイヤホン
短めのケーブルやネックバンドで左右のイヤホンが繋がっているタイプ。
ヘッドホンタイプのものもあります。
Beats by Dr.DreのBeatsxも左右一体型ワイヤレスイヤホンです。
どちらにも一長一短があり、好みで選べばOK。
小さいものを失くしがちな方や紛失が心配な方には、左右一体型ワイヤレスイヤホンがおすすめです。
外したイヤホンを首にかけておけるので、なくす心配も少ないはずです。
逆にケーブルが絡むのが嫌だったり動きを制限されたくない方は、完全ワイヤレスイヤホンがいいでしょう。
僕が一番気に入っているのは
「Soundcore Liberty Neo」イヤーチップが10種類以上入っているので、きっと自分の耳の形にぴったりのカスタマイズが見つかります。
音質もレベル高し!
3. 軽さで選ぶ
イヤホンの装着感に直結するのが、イヤホンの重さです。
ワイヤレスイヤホンにはBluetoothの受信部品やイヤホンのバッテリーが内蔵されているので、有線のイヤホンより重くなりがち。
とはいえ、最近のワイヤレスイヤホンは軽量化が進んでいます。
SONYの製品で比較すると、完全ワイヤレスイヤホンは片耳で約7g、左右一体型ワイヤレスイヤホンは軽量モデルで20g前後。
ちなみに有線イヤホンは10g以下なので、完全ワイヤレスイヤホンで軽さを重視したい人は片耳5g以下が基準といえます。
軽量なほど装着感がなく長時間利用しても耳が疲れにくいので、特に長時間利用する人はワイヤレスイヤホンの軽さを重視するのがいいでしょう。
おすすめは、エレコムの【LBT-TWS02BK】は完全ワイヤレスイヤホン。
片耳4gと超軽量です。
4.バッテリーの持続時間で選ぶ
ようするに連続で聞くことのできる時間です。
有線イヤホンとは異なり、ワイヤレスイヤホンはイヤホン本体も充電が必要になります。
初めてワイヤレスイヤホンを使う人は見落としがちなポイントですが、必ずチェックしましょう。
一般的なワイヤレスイヤホンは連続再生時間2~3時間のものが多いですが、最近は4~5時間の連続再生が可能なイヤホンも増えています。
また、充電ケースを持ち運ぶことでワイヤレスイヤホンを長時間利用可能に。
30分ほどの充電で数時間再生可能になるワイヤレスイヤホンもあるので、ワイヤレスイヤホンの連続再生時間とともに充電スピードもあわ併せて確認しましょう。
連続再生時間の長いものでおすすめなのは、SoundPEATSの【Q30Plus】。
充電なしで約7時間使える優れもので、午前中から夕方まで外出しても電源が切れません。
5. 防水・防滴機能で選ぶ
ワイヤレスイヤホンのメリットのひとつにコードで動きが制限されないことがあり、そのためランニングなどのスポーツをしながらイヤホンを使いたい人にもワイヤレスイヤホンは非常に人気です。
そういった、スポーツでワイヤレスイヤホンを利用したい場合、もう一点気にして置きたいのが防水・防滴機能。
例えばランニング中に雨が降ってきたり、スポーツ中に砂埃が舞ったりと、防水防塵機能は結構重要なポイントなんです。
最近のイヤホンは防水・防塵機能もついておりますが、そのレベルは様々です。
防水性能はIPX○と記載されていますが、これはJIS規格で「IPX0」から「IPX8」までの9段階の等級が定められていて、数字が大きくなるほど防水性能に優れていることになります。
IPX | 防水性能 | |
---|---|---|
保護の程度 | テスト方法 | |
IPX8 | 水面下での使用が可能 | メーカーと機器の 使用者間の取り決めによる |
IPX7 | 規程の圧力、時間で水中に 没しても水が浸入しない |
水深15㎝〜1mの水面下に30分間 |
IPX6 | いかなる方向からの水の強い 直接噴流によっても有害な影響を受けない |
3mの距離から全方向に3分間、 100L/分・100kpaの噴流水 |
IPX5 | いかなる方向からの水の直接噴流に よっても有害な影響を受けない |
3mの距離から全方向に3分間、 12.5L/分・30kpaの噴流水 |
IPX4 | いかなる方向からの水の飛沫に よっても有害な影響を受けない |
300〜500mmの高さから10分間、 全方向に10L/分の放水 |
IPX3 | 垂直より左右60°以内からの 降雨によって有害な影響を受けない |
200mmの高さから60°の範囲に 10分間、10L/分の放水 |
IPX2 | 垂直より左右15°以内からの 降雨によって有害な影響を受けない |
200mmの高さから15°の範囲に 10分間、3〜5mm/分の水滴 |
IPX1 | 垂直に落ちてくる水滴によって 特に有害な駅用は受けない |
200mmの高さから10分間、 3〜5mm/分の水滴 |
IPX0 | 保護なし | テストなし |
IPX4以上の防水性能があれば、多少の雨や汗にも問題なく使用可能です。
防水・防滴機能にこだわるならAnkerの【【改善版】SoundBuds Slim】がおすすめ。
IPX7に対応しているので、激しい雨やハードなトレーニングの汗も防ぎます。
6. 操作性で選ぶ
有線イヤホンにはリモコン付きのものがありますが、ワイヤレスイヤホンにもリモコン付きのものがあります。
ワイヤレスイヤホンの操作性はプロファイルと呼ばれる規格によって異なり、「AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)」なら再生・停止、次の曲を再生といったAV機器のリモコン機能が搭載されています。
ハンズフリーの通話機能は、「HFP(Hands-Free Profile)」搭載のワイヤレスイヤホンなら可能です。
特にハンズフリー機能を使いたい方は、プロファイルを必ず確認しましょう。
ハンズフリー通話を利用したい方におすすめなのは、philipsの【ActionFit SHQ8300】。
スポーツタイプで、左右一体型ワイヤレスイヤホンとイヤーフック型完全ワイヤレスイヤホンの2通りで利用できるのもポイントです。
7. デバイスとの接続利便性で選ぶ
iPodなどの音楽プレイヤーやスマートフォンといった各種デバイスとの接続しやすさも、ワイヤレスイヤホンを選ぶ大きなポイントです。
ワイヤレスイヤホンを使うには、ペアリングが必須になります。
ペアリングとは、ワイヤレスイヤホンとデバイスをBluetoothで接続する機能のこと。
ペアリング機能でワイヤレスイヤホンを選ぶときに注目したいのが、マルチペアリングとマルチポイントに対応しているかどうか。
マルチペアリングは、複数デバイスとのペアリングを記憶する機能のこと。
マルチペアリングに対応していれば、ひとつのデバイスにつきペアリングをするのは初回接続時だけで済みます。
マルチペアリング対応でおすすめなのが、Pioneerの【SE-C8TW】。
最大で2台のデバイスとのペアリングを記憶できます。
マルチポイントは、複数デバイスと同時に接続する機能のこと。
マルチポイントに対応していれば、たとえばスマホとパソコンを同時に接続できるので、パソコンで映画を見ている途中に電話がかかってきても、イヤホンを外さずに通話可能です。
通話中は映画の音声はオフになり、通話が終了すると再び映画の音声がオンになります。
マルチポイント対応のワイヤレスイヤホンでは、AKGの【Y100 WIRELESS】がおすすめ。
こちらも最大で2台のデバイスと同時に接続可能です。
8 .ノイズキャンセリング機能で選ぶ
ノイズキャンセリング機能は、周囲の騒音を低減させてクリアな音を実現する機能。
周囲の騒音と逆相になる音を出力することで、音を聴きやすくします。
街中や電車の中など、騒音や人の声が多い環境でワイヤレスイヤホンを使う人におすすめです。
また、通話時に相手の声が聞こえやすくなる「CVC6.0ノイズキャンセリング」という規格もあるので、ハンズフリー通話をしたい方はCVC6.0ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホンを探しましょう。
ノイズキャンセリングならSONYの【WF-1000X】がイチ押し。
専用アプリと連携すれば利用者の行動を分析して自動でノイズキャンセリングのモードを切り替えてくれるので、「電車に乗るときは雑音を消す」「ランニング中は外の音も聞こえるようにする」など、自動で調節してくれます。
ヘッドホンタイプならaudio technicaの【ATH-WS990BT】がおすすめです。
試着・視聴して選ぶとさらに安心
ワイヤレスイヤホンは3,000円ほどで買えるものから数万円するものまでさまざま。
有線イヤホンに比べると5,000円以下の低価格帯が少ない印象ですが、これから低価格帯の商品が増えるのを期待しましょう。
家電量販店やメーカーの店舗で試着・視聴ができるので、ぜひ色々試して装着感や音質の違いなどを体感してくださいね。