こんにちは。松田です。
およそ1年ぶりに、アイツが帰ってきますね!
そうです。
HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)!
おかえりなさい!冨樫先生!
再開を心待ちにしていた読者も多いことでしょう。また、コンビニの雑誌コーナーが、ジャンプの立ち読み客で溢れると考えると胸が熱くなりますね!
(僕は電子版購入組なので関係ないですが)
でも、前回どんな話で終わったっけ?という方も多いのではないでしょうか。僕も正直うろ覚えでした・・・。
ということで、連載が再開する前にさらっとおさらいしておきましょう!
コミックス発売分まで
まずは2017年6月現在、発行されている最新33巻までの内容をおさらいしましょう。知ってるよ!覚えてるよ!という方はこちら!(ここからだいぶ長いんで、知ってる人は本当に読み飛ばし推奨です)
そもそも、ハンター×ハンターってどんな話なの?というところから。
基本的なあらすじは、
偉大なるハンター”ジン=フリークス“を父に持つ主人公ゴン=フリークスは、偶然にも出会ったジンの弟子カイトからジンのこと聞き、ジンとジンが魅せられたハンターという存在を知るため、自らもハンターになることを決意する。
旅の途中で出会う仲間、立ちはだかる敵、まだ見ぬ世界、ゴンの父親探しの冒険は続く!
こんな感じです。ただ当初の目的であった父親探しは32巻にて達成したため、現在は未知なる世界・暗黒大陸をめぐる物語にシフトしています。
これまでのハンター×ハンターの大まかな流れは、
- 旅立ち〜ハンター試験編
- ゾルディック家〜念修行編
- ヨークシンシティ編
- グリード・アイランド編
- キメラアント編
- ハンター協会会長選挙〜アルカ編
- 暗黒大陸編←今ココ!
という感じです。わからない人向けに、一つずつさらっと解説します!
旅立ち〜ハンター試験編
カイトからジンの話、ハンターという資格について聞いたゴンは、父が魅せられたハンターに自分もなろうと生まれ育ったくじら島を出ることを決意します。母親のように慕う叔母(ジンの妹)ミトさんを説得し、旅立ちの朝を迎えました。
船に乗り、ハンター試験の会場へと向かうゴン。しかし、すでにハンター試験は始まっていました。荒れ狂う嵐、魔獣、様々な試練を持ち前の運動神経と明るさで乗り越えて会場へと着きます。
道中出会った、かつての同胞たちの形見である緋の眼を探しているクラピカと医者を目指すレオリオとともに本試験へと進み、のちに唯一無二の親友となるキルア=ゾルディックとの出会い、不気味な奇術師ヒソカとの因縁、次々へと襲い来る試練、様々な人物との出会いを通じて成長したゴンは無事ハンターに合格。
ゾルディック家〜念修行編
最終試験で唯一、失格となってしまったキルア。彼は、世界的に有名な暗殺者一族ゾルディック家の三男でした。
父シルバや長男イルミにより、幼少期から徹底的に暗殺者として育てられたキルアを自由にさせるため、そして本当の友達になるために、ゴン・クラピカ・レオリオの3人がゾルディック家へとおもむきます。
無事キルアを解放させることができた一行は、一旦おのおのの目的のため別れ、ヨークシンシティで再開することを約束して別れました。キルアとともに行動することになったゴンは、キルアが幼少期に修行の一環として訪れた天空闘技場に挑戦することに。
そこで2人が出会ったのは、拳法使いの少年ズシとその師匠ウイング、そして謎の力”念“でした。
実は、ハンター試験はまだ完全には終わっておらず、念能力を習得することで初めて、1人前のハンターとして認められるのです。ゴンとキルアはウイングに弟子入りし、念能力の修行に励みます。
無事、念能力を習得したゴンは、ミトさんに親友のキルアを紹介するために、一旦ふるさとのくじら島に戻ることに。
1年ぶりに再開したミトさんから、ジンからゴンに預かっているものがあると一つの小さな箱を渡されます。その中に入っていたのは、ジンからのメッセージが吹き込まれたテープ、人気ゲーム機のメモリーカード、そして謎の指輪でした。
メモリーカードに記録されていたセーブデータが、謎のゲーム「グリードアイランド」のものであること、その製作者がジンであること、そしてヨークシンシティで開催されるオークションに出品されることを知ります。
ジンの手がかりをゲームに見出した2人は、あらためてヨークシンシティへと向かいます。
ヨークシンシティ編
ヨークシンシティに着いた2人は、ゲームを競り落とすための最低金額、58億ジェニーという大金を集めようと奮闘しますが、なかなかお金が集まりません。そこでレオリオと合流し、別の方法を探すことに。
一方クラピカは、かつて皆殺しにされた同胞クルタ族の緋の眼を探すために、ヨークシンシティでマフィアに雇われていました。そしてもう一つの理由、緋の眼を奪った盗賊、幻影旅団を探すために・・・。
クラピカは、団員であるというヒソカから旅団の情報を聞き出し接触、団員の1人であるウヴォーギンを仕留めることに成功します。
仲間を殺された旅団メンバーは、クラピカを血眼に探し始め、その途中でゴンとキルアを捕まえます。2人がクラピカとつながっていると考えた旅団は、2人を人質にクラピカを誘い出すことに。
クラピカと旅団、ゴンとキルアを巻き込みながら繰り広げられる心理戦の末、旅団は2人の解放、クラピカは団長クロロの念能力の封印と仲間との一切の接触禁止を条件に、一旦の収束をみました。
クラピカの件を解決したゴン・キルアの2人は、グリードアイランドのプレイヤーを大量に雇っている大富豪バッテラに接触、ツェズゲラのテストを経てグリードアイランドのプレイする権利を得ます。
再びクラピカ・レオリオと別れ、グリードアイランドのプレイへと旅立ちました。
グリードアイランド編
ジンが残したゲーム「グリードアイランド」は、ハンター専用(厳密には念能力者)で、現実世界に存在する孤島で繰り広げられる命がけのゲームでした。
ルールは簡単。島に点在するアイテムなどをカード化し、指定されたカード100枚を集めることがクリアの条件です。
しかし、プレイヤーの中に他のプレイヤーを妨害し殺害する極悪プレイヤーボマーが潜んでいることが判明。ゲームのクリアには、ボマーを討つことが不可欠となったゴンとキルアは、ゲーム中で出会ったビスケに弟子入りしボマー討伐作戦を決行することになります。
両腕を犠牲にしながらも、ボマーに勝利したゴン達。カード100種類もコンプリートしてゲームクリア、いよいよジンに会えると、グリードアイランドを後にした2人でした。
キメラアント編
ジンに会えるとグリードアイランドの導きによって訪れた2人の前にいたのは、ジンではなくカイトでした。
少しだけガッカリしながらも、久々の再開を喜ぶゴン。キルアもすぐにカイトに打ち解け、カイトが今追っている独立国家NGLの調査に同行することになります。
そこには、別の種の生き物を食べることで生まれる次世代にその特徴を継がせる凶悪生物キメラアントが大繁殖していました。
NGL調査中にキメラアントの王直属護衛軍の1匹、ネフェルピトーにカイトが倒され、敗走したゴンとキルア。
ネフェルピトーにカイトの蘇生をしてもらうために、ハンター協会会長アイザック=ネテロ、キメラアント討伐隊のモラウ=マッカーナーシーとノヴ、モラウの弟子であるナックル=バインとシュート=マクマホンと共に、キメラアント討伐へと向かうのでした。
現人類でも最強クラスと目されるネテロですら歯が立たないキメラアントの王、モラウやノヴ、シュートといった凄腕ハンターも直属護衛軍の3匹にボロボロにされながらも、最終的にはネテロの体に仕組まれた爆弾「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の毒によって王を討ち取ることに成功します。
ゴンは、カイトの仇であるネフェルピトーを、己の命をも投げ打った覚悟によって討伐。キメラアントによる人類の脅威は去ったのでした。
ハンター協会会長選挙〜アルカ編
ネテロの犠牲によって収束したキメラアント事件。空席になったハンター協会の会長を選手するため、選挙をすることになりました。
会長の側近中の側近、十二支んが集められ、選挙の方法が話し合われます。ここでいよいよ人の登場です。
が、メンバーの1人パリストン=ヒルが謎の動きを見せて場をかき乱します。
それぞれがそれぞれの思惑を抱き会長選に立候補するなか、なぜかレオリオも会長に推薦されることに・・・。
一方のキルアは、ネフェルピトーを討つためにボロボリになったゴンを、自身の兄弟アルカの能力で直してもらうために実家に戻ります。
アルカの能力を危険視する父シルバと兄イルミの手から、アルカを連れ出すキルア。それを追うイルミと手を組むヒソカ、キルアとアルカを守る執事たち。
なんとかゴンのもとに戻り、アルカ(ナニカ)の能力でゴンを元に戻すことに成功します。
順調に回復したゴンは、中身に連れられ会長選が行われている会場へ。そこで、ついに父親ジンと出会います。
ジンとの時間を楽しむゴン。念能力は消えてしまいましたが、気持ちを新たに、また冒険へと旅立つのでした。
暗黒大陸編
会長選も終わったのもつかの間、前会長ネテロの息子を名乗るビヨンド=ネテロが、渡航が禁止されている暗黒大陸へと進出すると宣言します。
そして、新会長チードル=ヨークシャー率いる十二支んに、会長からの生前に残したメッセージが届けられます。そこに残されていたのは「暗黒大陸の探検を成功させること、ビヨンドの始末」でした。
一方で、緋の眼を着々と集めつつあるクラピカも動き出します。
ビヨンドと共に行動するカキン帝国の王子の1人、ツェリードニヒが人体収集家であることを突き止めたクラピカは、彼が緋の眼を持っていると十二支んから情報を得て、自らも十二支んとして暗黒帝国に乗り込むことを決意。
と、ここまでこんな感じです。単行本未収録分、6月末からの再開もこの暗黒大陸編の途中からになります。
今どうなってる?
ここまで、コミックスが発売されている分のあらすじをまとめました。
ただ、まだ単行本に収録されていない分、ジャンプ本誌掲載分があります。今度の連載再開はここからの続きとなるので、おさらいしておきましょう!
カキン帝国に乗り込むクラピカたち
ツェリードニヒに近づくために、各王子の護衛に付き、兄弟同士の接触を図ることを思いつくクラピカ。そのメンバーに集められたのが、
- クラピカの師匠、イズナビ
- ゴンとキルアの師匠、ビスケ
- ヨークシンシティ時の同僚、バショウ
- 同じく同僚、センリツ
- ハンター試験同期、ハンゾウ
です。
クラピカは、末の王子ワブルとその母親オイトの護衛に付くことに。
メンバーもそれぞれ、王子の敬語に付きました。
なんと、カキン帝国の王位継承は、王子同士の殺し合い。王子はそれぞれに守護獣を付ける、壺中卵(こちゅうらん)の儀によって、人をも殺める力を授かっていました。
他の王子からの攻撃により、犠牲者もでます・・・。
さらに、守護獣の大群がクラピカの周りを取りかこみ・・・、
仲間であるはずの警護員が、突如としてクラピカに襲いかかる!
ヒソカVSクロロ
一方、かつてゴンとキルアも訪れた天空闘技場では、ヒソカとクロロが対戦することに。
クラピカから念能力を封印されていたクロロは、除念師(クロロの念能力を使えるようにする能力者)を連れてくることを条件に、ヒソカからの試合を受け入れていました。
クロロは、旅団メンバーであるシャルナークやコルトピから借りた能力で、審判や観客を操ってヒソカを攻撃!
ヒソカは善戦するも、だんだんと追い詰められ・・・
大爆発!
死んでしまいます・・・。
しかし、死の直前に仕組んでいた能力で、心臓マッサージと・・・
欠損した手足の再生を成功させ、見事復活!
さらに、クロロに能力を貸し出し中で弱体化していた、シャルナークとコルトピを殺害!
そして、残りの旅団メンバーにロックオンするのでした・・・。
ここまでの話を収録した最新34巻は、6月26日発売です!
今後・・・
ついに動き出した暗黒大陸編、そして旅団の皆殺しを企むヒソカ、ゴンとキルアの動向など、今後動きがとても気になりますね!
僕を含めたハンター読者が気になっているのは、次のようなことではないでしょうか?
- 暗黒大陸には、一体どんな世界が広がっているのか?
- クラピカはツェリードニヒに接触できるのか?
そして、緋の眼を取り戻せるのか? - ビヨンドの戦闘能力は?
- ツェリードニヒの戦闘能力は?
(謎の強キャラ感を出している?) - 旅団を追うヒソカ
旅団が暗黒大陸に乗り込むことから、ヒソカも参戦か? - ゴンの念は戻るのか?
- ゴンとキルアは暗黒大陸に行かないのか?
- パリストンは何を企んでいるのか?
- ハンター協会の今後は?
いろいろとありますね・・・。正直、どこまでやってくれるかはわかりません^^;
とにかく、期待するしか無いですね!
ハンター×ハンターが再開する週刊少年ジャンプ2017年30号は、
6月26日発売です!
個人的な考え
ハンター×ハンターといえば、休載の多さがよく話題になりますよね。
一体、どれだけ休載しているんでしょうか?
ハンターの1年前に始まった「ワンピース」が現在85巻まで発売されているのですが、ハンターはというと現在33巻が最新刊です。
実はワンピも休載が多く、またコミックス1巻あたりの収録話数が10〜11話と多いので(通常は9話)、単行本の数が連載期間の割に少なくなっています。それを考えると、ハンターは普通に連載してたら、ワンピと同じくらいコミックスが出ていてもおかしくない、もしくはとっくに完結しているはずなんですよね・・・。
この休載の多さに対してネット上などでは、
- マンガ舐めてるのか!
- もう止めちまえ!
- 月刊いけよ!
- ◯ね!
などの罵声が浴びせられています。しまいには、辛抱強く再開を待っているファンに対してまで、
- お前らが甘やかすのが原因!
- マゾなの?
- あれのどこが良いんだよ!?
- お前らも同罪!
と、意味不明な難癖まで・・・。
休載を許しているジャンプ編集部にも責任があるという声も多く、良くも悪くも話題になります。
ただ、個人的にいろいろと事情があるんじゃないかな〜と感じている部分もありまして・・・。
一つ理由として考えられるのが、次のことです。
ハンターの原作者冨樫義博先生の代表作といえば、「幽☆遊☆白書」ですよね。
最初はラブコメ風だった本作が、途中から能力バトルものへと路線変換(もともと予定していたそうです)し、アニメ化もされ大ヒット。「ドラゴンボール」「スラムダンク」と並んで、90年代ジャンプを支える看板作品になりました。
それで本題。
遊白7巻に収録されている「TWO SHOTS」という読み切りがあります。内容は、作中でも特に人気のキャラ、蔵馬と飛影(人気投票では、主人公を抑えて1.2フィニッシュ!)の出会いを描いているのですが、これの作画がとんでもなく荒い!
マジで、ひどいときのハンターと張るくらいの雑さなんです・・・。
さらにバトルマンガらしく敵キャラが出てくるのですが、こいつのデザインがひどい!どれくらいひどいかというと、「ラッキーマン」とか「ボボボーボ・ボーボボ」に登場してきそうなくらいテキトー!
では、なんでこんなことになってしまったのか・・・。
実はこの読み切り、幽白の本連載と並行して描かれていたものなんです。ページ数も、通常連載と同じく19ページ。
しかも、当時の編集部は締め切りを伸ばしたりなどの猶予を、冨樫先生に与えませんでした。つまり、1週間の中でいつもの2倍の仕事量をこなさなければならないことに。
これにヤケになってしまった冨樫先生は、アシスタントに頼らず1人で読み切りを描き切りました。それが、あの結果なんですね・・・。当時はかなりキレたそうです。
当時のジャンプ編集部は、どんなヒットを出した作家でも甘やかしたりせず、「ドラゴンボール」ですら休載は許されませんでした。そればかりか、人気作になると1話オールカラーとか、ワイド表紙(通常よりも大きいカラー表紙)とかやらせたり、とにかく仕事を振る!
それを受けてかどうかはわかりませんが、鳥山先生はドラゴンボール以降本格的な連載をしなくなり、「スラムダンク」の井上雄彦先生は他誌に移籍、他の先生もどんどんジャンプを離れていくことになります。
結局、当時から残っているのは冨樫先生と「こち亀」の秋元先生、当時はまだ「ジョジョ」を連載していた荒木先生のみとなりました。
幽白以降、冨樫先生は「レベルE」を月1で連載することになります。かなり異例の待遇でしょう。
あんなことをされながらも、なんやかんやでジャンプに残ってくれている冨樫先生、あまりの厳しさに作家を潰してしまったり逃げられてしまったことを悔いている現在のジャンプ編集部の思惑が重なって、ハンターの現状があるような気が僕はしています。
別にだからといって、冨樫先生を叩くなよ、とまでは言いませんが(あくまで僕の推察でしかないので)、僕自身は責める気にはならないのです。
描きたいときに描いて、楽しませてくれれば良いかな、という思いだけでなのです。
おわり