「ついにSEOの時代に終わりが来る!?」
2016年の下半期、業界ではこのような意見がチラホラ聞かれるようになりました。
SNSやキュレーションメディアの台頭により、「Google政権、SEOの時代が終わった」なんて言われるような時期もありましたが、今回は訳が違います。
Google自らがSEOからSXOを重視し始めているというのです。
これに関しては、Googleから公式な発表がある訳ではありませんが、SEO検索エンジン最適化でおなじみ住太陽さんや、SEMリサーチの渡辺隆広さんが公の場(大々的なセミナー)で話ししたり、他にも多くのIT系メディアで書かれています。
2017はSXO元年なんて言われていますが、果たしてSXOとはなんなのでしょうか?
以下で説明していきましょう。
SXOとは?
SXOとはSearch Experience Optimizationの略称でサーチエクスペリエンス最適化を指します。
SXO=検索体験の最適化と覚えておくといいでしょう。
検索体験の最適化?
統計上、自然検索で訪れる6割のユーザーが、検索エンジンを利用して、表示された1ページのみを見てサイトを去っていきます。
では、この6割はなぜサイト内にある1つの記事しか見ないで帰ったのでしょうか?
考えられるのは
- 1つのサイトだけで満足できたから(解決)
- 理解できなかったので、他のサイトを見ようと思ったから(未解決)
大きく分けてこの2つでしょう。
どちらにせよUUは1ですし、PVも1です。
なんて根拠をもとにSEOに詳しいけど専門的な知識を持ってない人が得た結果かもしれませんし、
と専門家が書いた結果かもしれません。
繰り返し言いますが、どちらにせよUU1のPV1は変わらない訳です。
Googleは専門家が書いたようなコンテンツを評価すると言っているのに、おかしな話しですよね?
少し脱線してしまいましたが、検索体験の最適化とは、去っていく60%の人にどのよう感情を抱かせて去ってもらうか?を考え施策を凝らすことと理解するといいでしょう。
GoogleはなぜSXOを行うの?
SEOの外部対策を紹介した記事でも言っておりますが、所詮順位付けを行うのはロボットであり、Googleの検索エンジンはまだまだ完璧には遠い状態です。
しかし、最近ではコンテンツの良し悪しに加え、サイトの表示スピードの早さ(AMP対応)や、モバイル対応してるか否か(モバイルファーストインデックス)と言ったところまで評価基準になりました。
確かに、サイトの表示は早い方がいいですし、スマホ端末の普及率を見てもスマホ対応ができていないサイトが上位にきてしまうなんてニーズに応てるとは言えませんし得策でしょう。
違反行為をしているサイトを取り締まるような大きなアップデートの他にも、常にGoogleは進化していて、コンテンツ発信者に利益が上がって欲しいのではなく、”ユーザーの悩みを解決するため”に日々進化を続けるのです。
SXOで意識すべき3つのこと
SEO業界には、どんな目的があろうとU.R.Aを意識することが大切だと言われていて、SEOがSXOになっても、これは全く持って変わらない。もしくは、重要度が上がる、なんて言われています。
以下ではU.R.Aを1つ1つ説明していきます。
Usability(ユーザービリティー/使い安さ)
今や、どんな商品やサービスにもユーザービリティーは必須です。
優れたものやサービスには使い安さ、ユーザー目線に立って設計がされているかが求められています。
webサイトの話しに戻すと、いくら優れたコンテンツでも表示スピードが遅かったり、広告が必要以上に多ければこれはユーザービリティーに応えられているとは言えません。
自分がユーザー目線に立ったときに、
- どのようなサービスを提供してくれたら嬉しいか?
- またはどのようなことをされたか嫌か?
ユーザビリティーを高めるには、常にユーザー目線の施策を凝らしていくことが大切である、最も重要な施策と言えるでしょう。
Relevance(レリバンス/関係性)
ユーザーが検索したキーワードに対し、コンテンツが適合するか?関係性は高いのか?という点をレリバンスでは重視されます。
SXOでは、ユーザーが求めるコンテンツのその先、
”このキーワードを調べるユーザーは次のどのようなことを知りたいのだろう”
と、求められていること以上を提供することが重要になると言われているので、関係性が高いコンテンツを作るのは当たり前で、その先の+αが評価対象になるうるでしょう。
Authority(オーソリティー/権威)
以上で紹介し2つの施策ができると、外部からの評価がもらえるようになるのではないでしょうか?
ここで言うオーソリティーには「権威」という意味があり、外部からの評価、すなわち外部リンクを貰ったサイトの質が重要になります。
外部対策の記事でも語っておりますが、外部からリンクをもらうという行為は現状のSEO、そしてSXOに関しても欠かせない要素です。
しっかり外部から評価をもらえるようコンテンツ設計に取り組みましょう。
SXOにおける競合サーチ
SXOを始めようとしたときに、SEOで使ってきたキーワードプランナーなどのツールは必要ではなくなるの!?
なんて思われがちですが基本は変わりらないので、キーワードリサーチを変わらず行いましょう。
分析の目的は、ボリュームや入札単価と言った売上に直接的に繋がるのか否かに重視をおくのではなく、「ユーザーがどのような意図でこのキーワードで検索をしたのだろう」という点です。
ツールを使う他に、実際の検索結果を見ると、
- 上位表示されているコンテンツはどのような構成か?
- 狙っているキーワード以外にどのようなことが書いてあるか?
- テキストボリュームは?
なんてことがわかるので、ユーザーの意図を知るという点に重点を置きつつ分析するようにしましょう。
理想は10秒でユーザーの質問に解決すること!?
ウェブサイトのユーザビリティー研究の第一人者であるヤコブ・ニールセンは、「10秒でユーザーの疑問を解決しなくてはいけない」と述べています。
SEOでは滞在時間が重要など言われ、長く読ませるために結論を最後に持ってくるような施策をとることがありますが、ユーザービリティーの考え方で言うと間違いです。
ユーザーの悩みを10秒で解決したのち、イラストを使ったり、馴染みやすいよう会話形式のコンテンツにしたりと言った施策を凝らした上で滞在時間が長くなるようコンテンツ設計をしていきましょう。
まとめ
2017年はSEOからSXOに進化するであろうという話しをしていきましが、いかがだったでしょうか?
SEOからSXOに変わると聞いて、
”何か今までの施策とは違うことをやらなくてはいけないのか!?”
と身構えた方も多いかもしれませんが、しっかりユーザーファーストを意識してコンテンツ設計に取り組んでいる方は今まで通りで大丈夫でしょう。
ただ、1つだけ現状の加えてほしいのは、離脱する6割のユーザーがどのような気持ちで離脱していくのか?という点に意識を持つことです。
数字には現れませんが、自分のサイトに訪れたユーザーに「満足した!」「解決した!」という気持ちで去ってもらえるよう、コンテンツを作っていくことが大切になりますね。
“ユーザーの検索体験の最適化”
SEOからSXOへの時代はすぐそこですよ!
てことはCVR1%と考えて、◯◯円の売上が上がるからSEOをやって上位表示しよう!