3月8日未明に発表されたフレッドアップデートの影響か、3月いっぱい、もしくは4月に突入してからも検索順位が安定しなかったり大きく順位を落としてしまった方も多いのではないでしょうか?
ペンギン、パンダと言ったアップデートでは、俗にいうブラックハットSEOを行っているサイトの検索順位を下げることが目的とされましたが、今回はホワイトハット(ぽい)サイトの検索順位下落まで見受けられました。
では、そんな大きな順位変動を起こしたフレッドアップデートとは果たしてなんだったのでしょうか?以下で詳しく説明していきましょう。
そもそもフレッドアップデートとは?
フレッドアップデートとは、3月8日未明に行われてたアップデートの名称です。
- コンテンツ量が多いサイト
- 広告が多いサイト
以上2つが取り締まり対象になり、サイトのコンテンツ量を増すために評価がされないような記事を多く含んだサイト、アフィリエイトを目的とした広告が多く含まれたサイトの順位が大きく変わるようなアップデートだったと言われています。
SERCH ENGINE ROUND TABLEのサイト内で、SEOマーケッターとして有名なBarry Schwartz氏の発言したことにより、この2点の項目を取り締まったという話しが広がりました。
画像引用元:SEOラボ様
画像引用元:AccuRancer様
フレッドアップデートの名前の由来
@rustybrick @i_praveensharma @JohnMu sure! From now on every update, unless otherwise stated, shall be called Fred
— Gary Illyes ᕕ( ᐛ )ᕗ (@methode) 2017年3月9日
少し余談になりますが、大きく順位変動が起こった当初マットカッツに代わって検索順位関係の発表や受け答えを担当しているゲイリー氏はバカンス中でした。
そのバカンスではダイビングを楽しみ、魚を見つけては「フレッド、フレッド」と名付けていったと言われています。
そのタイミングでの大きな順位変動、、、Twitterでも発言してますが、
「すべてのアップデートはフレッドでいいんじゃないの?」
こんなところからフレッドアップデートという名前がつきました。
※ゲイリー氏の発言によりついた名称ですが、Googleが公式に発表しているものではないです
本当にこの2個だけ?
ただ弊社が順位チェックを行っているサイトで、このフレッドアップデートのタイミングで大きく順位を上げたサイト、大きく順位を下げたサイトの傾向を見ると、どうもこの2点には当てはまらないようなサイトが多かったように思います。
というのも、Googleは毎日のようにアルゴリズム更新を行っていますし、このタイミングで大きく順位変動が起きたのも先ほどあげた2点のみではなく、その他の小さい要素が加わった上で大きく順位変動を起こしているという理解をしてますし、他サイトの見解を見てもそのような意見が多いでしょう。
広告ばかりのサイトが順位を落とした訳ではない
フレッドアップデート=複数のアップデートの集合帯
どんなサイトの順位が落ちたの?
GRCを使って毎日自社サイトの他、ライバルサイトや交流のあるブロガーなど、計100を越えるサイトの順位チェックを行う弊社なりに今回順位が落ちたサイトの傾向を3つに分けました。
ドメインの強さで上がっていたような記事
おもにブロガーと言われるような方のアフィリエイト記事が下がっている傾向が見受けられました。
弊社で確認出来ているサイトは、【書評】【趣味】【食レポ】【副業】の話題で多くのアクセス数を稼いでいて、SNS上でも絶大なシェア数を誇るようなサイトでした。
それゆえドメインのパワーが強く、数記事しかない転職系のアフィエイト記事が長らく上位にいたのですが今回のアップデートで大きく順位を落としたのです。
以上のような例の他、検索順位が上がったサイトの例を見ても今までは、SEOを意識してコンテンツ設計をするようなアフィリエイトサイトばかりが、どこか検索順位下落の対象となることが多かったのに対し今回はサイトのジャンルに一貫性のないブロガーのような方の記事の下落が目立ちました。
※ちゃんと特化してるアフィリエイトサイトは影響を受けなかった(上がった)
タイトルやh2にオリジナリティーがない
「タイトルタグの最初には狙っているキーワードをいれましょう」
「h2にもキーワードをいれてあげるようにしましょう」
なんてことをSEOをかじっている方なら聞いたことがあります。
ただ、不思議なことに今回順位が上がったサイトの傾向を見るとタイトルに狙ってるキーワードが必ずしも先に来ていなかったり、なんなら、上がってきたキーワードが入ってないのも存在しました。
恐らくですが、タイトルやh2の最初に狙っているキーワード(今回は例として 【20代 転職】を狙うとする)をいれると、どこか似たりよったりのタイトルとして判断されてしまうのだと思います。
- 20代の転職なら◯◯がオススメ
- 20代で転職を考えるなら◯◯
- 20で転職した方がいい◯◯の理由
- 20代で転職したい人は◯◯するべき!
のように、、、
なので、今ある記事を見直してタイトルの最初にキーワードを無理に持ってきたような記事タイトルやh2を以下のようなことを意識して書き換えリライトするようにしています。
- なるべく最初にキーワードをいれない
- 狙っているキーワードではなく共起後をいれてあげるようにする
- 狙っているキーワードが複合(A+B)の場合Aだけ(Bだけ)使って共起後と組み合わせる
- キーワードをいれるとしても中盤から最後
- 文的におかしくなる場合キーワードも共起後すらもいれない(h2の場合のみ)
リライトしてすぐに全部が全部の順位が上がってきている訳ではありませんが、大きく順位を落とすような記事はなく、むしろ現状維持か順位が上がるという感じなので結果として良かったと思います。
外部リンクによるブラックハットSEOを行っていたサイト
これは今に始まったことではありませんが、さらに外部リンクの要素が厳しくなったのではないでしょうか?
中古ドメインを30個ほど購入し、そこからリンクを送って10ヶ月かけて1位になった女性の副業系のキーワードが、フレッドアップデートのタイミングで6位に下落(現在は30位台)まで落ちました。
ただ、外部リンクに対する評価が下がったのではないか?というとそうとは言い切れません。以前書いたなぜSEOで外部リンクは重視されるのか?でも言いましたが、外部リンクの評価なしでは検索結果の質が落ちてしまうからです。※記事内、「外部リンクへの評価がないとどうなるの?」より
まとめ
冒頭でもお話した、フレッドアップデートでは
- コンテンツ量が多いサイト
- 広告が多いサイト
の2つを大きく取り締まり、これにより検索結果に大きく変動が起こったと思われがちですが、実は他の要素の力の方が強かったのではないか?ということです。
そして、1つの記事を書くにしてもSEOという言葉に縛られるあまり、書きたいことが書けないなんてことがないように!
SEOを全く意識するな!
とまでは言いませんが、求められているのはオリジナリティーです。
自分の解釈で、自分の言葉で伝わるような文章を書くという、一見簡単で誰でもできそうなことこそ重要なSEOだということを忘れないようにしましょう。