数ヶ月前の話になるのですが……
私は悩んでいました。
持っていたモバイルバッテリーでMacbookProが全然充電できなかったのです。
使っていたのはAnkerのモバイルバッテリー。コンセントに挿すとACアダプターになるやつ。もう売ってしまったけど。
Macbook12インチから接続端子がC端子になったのは皆さまの記憶にも新しいトピックだと思います。悲しむ方もいましたが、モバイルバッテリーでも充電できるようになったのはとても喜ばしいムーブメントの1つでした。
私が12インチのMacbookを使っていた頃は150mlのペットボトルくらいの大きさのモバイルバッテリーを使って充電できていた気がします。それは本当にモバイルなのか。
MacbookをMBP(MacbbokPro)に買い替えた時と同じタイミングでとモバイルバッテリーも買い替え。先述したAnkerのそれを購入しました。
その結果、挿しても充電ができなくなりました。
正確には
充電マークは出るものの、じわじわバッテリー残量が減っていきモバイルバッテリーの電池残量はあるのにMBPの電源が切れるという状況。
当ブログの主のタロウさんと大阪に泊まっている時に初めてこの事態に直面し「えっパソコン壊れた?早くない??え??」とあたふたしたのを覚えています。ACアダプタ兼モバイルバッテリーの意味ないじゃん。
純正バッテリーとの違いに頭を悩まし、当時は毎日9時間しか眠れなくなるほど追い込まれましたが、答えはシンプルで「給電力」にありました。
PowerDeriveryに対応した「Anker PowerCore 13400 Nintendo Switch Edition」
ということで今回紹介するのはおなじみのAnkerさんからモバイルバッテリーです。任天堂公式ライセンスを取得しているモデルでNintendo Switchの充電もできるというのがアピールポイントのようです。
- 商品名:PowerCore 13400 Nintendo Switch Edition
- 価格:¥6,980
- 容量:13400mAh
- 重量:約260g
- PD対応・Nintendo Swtichが約1.7回充電可能
この容量で6,980円は割と高い印象ですが、どうなんですかっ!
質感はめちゃくちゃ良いです。今まで使ってきたどのモバイルバッテリーよりも高級感がある。
なぜこのモバイルバッテリーがMacbookの充電に対応しているのかを一言で言うと「PowerDerivery(以下PD)」に対応しているから。
パッケージの下部に書いてありますね。
正直私もよくわかってませんが、PDは「普通の充電器よりも給電パワーがすごいよ!」という仕組みのことで充電時間が短時間で済んだり内蔵電源の容量が大きいPCが充電できたりするという概念です。
つまり今までのモバイルバッテリーでMBPの充電ができなかったのはPDに対応していなかったから。
一応給電はできていたものの、給電量が少なすぎて軽い延命程度にしかなっていなかったということですね。お疲れ様でした。
今後はPD対応の充電器が増えていくと思いますが、「せっかくC端子対応のPCを使っているんだしモバイルバッテリーで充電したいぜ」という方はこの点に注意してモバイルバッテリーを購入しましょう。
今回のモバイルバッテリーのスペックレビューは↓の記事でしています。
上記の記事で「MacBookの2016年モデルの場合は約0.7回分充電が可能」とありますが、
私が使っている「Macbook Pro タッチバー搭載(2016年モデル)」の場合はどうなのか検証していきます。
※ちなみにPDを発動させるにはモバイルバッテリーだけではなくケーブルもPDに対応している必要があるので要注意。
MBPの残バッテリーが10%の状態から使ってみた
ということで残バッテリーが10%の状態から充電してみました。もちろんモバイルバッテリーはフル充電済みです。
使用状況下を箇条書きすると
- ディスプレイ明度は明るさMAX
- Bluetoothイヤホン接続
- 使用アプリはグーグルクローム(ウィンドウ2つ)・notion(メモアプリ)・photoscapeX(画像編集アプリ)
- タッチバー設定はescと音量とディスプレイ明度のみ
この日PCの使用をはじめたのは14時。2016年モデルで経年劣化が進んでいるせいか、毎回4時間くらいでバッテリーがなくなります。充電器なしじゃ生きていけない。
せめて0.5回分(50%)くらいは充電できてほしいところ。そこまでいけば合計7時間くらいは持つはず。
1時間経過:15%復活
1時間が経過した時点で約15%が回復。ただ残量はランプを見るに半分を切っているっぽい。
このペースだと40%くらいまで充電できればマシな気さえする。まぁ概ね私の予想通りである。
しかしこのあと驚きの急成長が待ち受けていた。
1時間50分経過:残り僅かの命ながらも急成長
7時ごろから20分ほどPCをスリープさせていたのもあると思いますが、残量が一気に53%ほどに。
単純計算で50分で約30%寿命を伸ばしたわけだからすごい。前年比400%成長!とか言ってるベンチャー企業くらい伸びたと思う。
多分こんな感じに伸びた。
意外といけるやんと思ってたらPCを開いた途端に残量ランプが点滅し始めて8分後に命を落としました。お疲れ様でした。
残ったバッテリーは56%。ということで
MacbookProの場合は約2時間で45%ほど充電できた
という結果に。
ただし20分のスリープ期間がなかったらもっと鈍化していたと思うので、ずっとPCを触っている場合は−10%くらい見ておくといいと思います。なので正確には35%くらい?
残量35%で頑張って1時間は使えるくらいだと思うので、充電時間も含めて大体7〜8時間は使えるという計算になりました。
私のPCは4時間で死ぬので、ざっくり0.8~1回分くらい充電できたということに。マツさんの記事は正しかった。
まとめ:仕事終わりのカフェでちょっと充電したい時におすすめ
思いの外充電できて驚きましたが、それでもちょっと物足りないかな〜と感じました。ディスプレイ明度を暗くするといった工夫でもう少し長い間使えるかもしれません。
外出先で1日中PCを使いたい場合は厳しいと思いますが、仕事終わりにカフェやファミレスで軽く作業する際の保険としてはバッチリかと。合う人にはすごく合うバッテリーだと思います。
正直、同スペック帯の商品と比較すると値段の割高感は否めませんが(cheeroが強い)、任天堂Switch専用なので、
- Switchのためにモバイルバッテリーが欲しいと思う人
- ANKERへの信仰が深い人
はこれを買いましょう。